2009年2月21日（土）

来週2月28日土曜日午後9時から3回連続で、
NHKテレビドラマ・スペシャル　「白洲次郎」
が放映される。


　　　　　　　　　　NHKドラマ・スペシャル「白洲次郎」公式サイト

日本国憲法制定過程における交渉の窓口であった英国仕込みのGentlemaである。

白洲次郎は、自らが英国仕込であることに自負を持っていたから、アメリカ人などは、田舎者と考えていたようで、他の日本の政治家のように卑屈ではなかった。

それ故、敗戦の傷を負って戦前を引きずる政治家とは全く異なるプリンシプルで交渉に臨んだ。

天皇制を引きずる「松本私案」が、煮え切らないものであることも解っていたから、最終的にGHQが示してきた憲法草案の第9条なども
　「戦争放棄のPrincipleは大変立派だ」　
と賛同していたようである。

　私は、このGHQ草案のベースに、日本の「憲法研究会」（鈴木安蔵・座長）の案があり、その源流には、明治の自由民権運動期の高知の論客・植木枝盛の「大日本憲法草案」があることを、以前ブログに連載したことがある。

日本国憲法は先人の智慧の結晶－１　～

　　2006-3-6

焼け跡から生まれた憲法草案　2007-2-12

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それはそうと、問題なのは、このドラマのメイキング映像を、このところ長々と流していることだ。
折角のドラマが、メイキング映像を流すことで興ざめしてしまう。
NKHは、このメイキング映像の放映が視聴者サービスとでも思っているようであるが、いわば「ネタバレ」そのものであり、『御法度』ものである。

スポットで「ネタバレ」しない程度に紹介するのならまだ解るが、今日の土曜ドラマの後で流されていた映像は、やりすぎの「ネタバレ」である。
たとえば、衣装デザイナーや装置・セット（大道具方）にまで苦労話をさせている。
その上、白洲次郎を演じる主役俳優に役作りまで喋らせている。
こういうのは「興ざめ」でしかない。

メイキング映像は、本編放映後に、実はあの場面はこうして撮りました・・・　とやってほしい。

順序が逆である。

こういうメイキング映像を流すのは、このドラマだけではない。
「大河ドラマ」　や　「朝ドラ」　でも流している。

「ネタバレ」はヤメテ欲しい。

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私のブログでの「白洲次郎」関連記事の一部は、下記

政治家の「ハラ」ほど愚劣なものはない　2007-9-24

「戦争放棄のPrincipleは大変立派だ」白洲次郎　2006-4-6