今日は特に話題が無いので、Webニュースから興味を引いた記事を引用して御紹介
寺社などの火災の際に、仏像や文化財を救出する 「優先順位」を決めておこうという取組みである。

「トリアージ」 というのは、大規模災害や事故などで、重軽傷者が多数出ている際に、救急搬送の順位と現場での処置の順番などを決める処置のことで、トリアージ担当の医師が現場で瞬時に判断するという究極の困難な判断を伴う処置である。 特に怪我人の家族が現場に居る場合は、「何故うちの家族が後回しになるのか?!」と非難される場合もあり、客観的な判断且つ強い意志を必要とする役割である。
このニュースは、その時現場で判断する緊急処置ではなく、あらかじめ調査してプライオリティを決めておこうという取組みのようである。
仏さま“救出”にトリアージ…京都の消防署 讀賣新聞 2008年11月22日(土)18:09 寺社で火災が起きた際、所蔵する文化財を搬出して被害を最小限に食い止めるシステム作りに、京都市の消防署が取り組んでいる。
災害時に、けがの程度に応じて負傷者の搬送・治療の優先順位を決める「トリアージ」を応用したり、文化財の位置を示す図面を作ったりして、効率よく<救出作戦>を進めるための試み。市内の寺社には、仏像、美術工芸品など国宝や重要文化財が1600件以上あり、各消防署は実用化を急ぐ。
これまで各消防署は、建物内の文化財の配置までは把握しておらず、火災現場からの搬出で混乱することも多かったという。今年5月に起きた長楽寺(東山区)収蔵庫の火災では、重文の仏像彫刻7体や古文書類を無事運び出したが、その時点では価値がわからず、手当たり次第に搬出した。
管内に世界遺産・清水寺などを抱える東山消防署(同)は昨秋から検討。緊急時に運び出す優先順位を明確にするため、トリアージにならった仕組みを考案した。
名称や4段階の文化財指定区分、大きさ、配置などを記したタグ(札)を文化財ごとに作成。火災時は優先度の高い順にタグを消防隊員に手渡し、隊員はタグを元に捜して搬出する。
また、長楽寺の火災を教訓に、識別しやすいようにタグは写真入りに。六波羅蜜寺(同)をモデルに、国宝や重文など15件のタグを試験的に作っており、さらに改良を重ねるという。
一方、南消防署(南区)は、寺社の建物の平面図に文化財の位置を記号で示す方法を考えた。記号は、指定区分ごとに「○(国宝)」「◎(重文)」などとし、それぞれの搬出に必要な人数を青(1人)や赤(2人以上)で色分けする。
同市消防局は「あらゆる手立てを整えることが重要。日本が誇る京都の文化を守るため、実用化を進めたい」としている。
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