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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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【スポーツ界の暴力】 選手傷つけ主体性をむしばむ 為末大さん警鐘 !(赤旗)
2023年4月29日(土)

 しんぶん赤旗の今日の記事で為末大さんによる
 【スポーツ界の暴力】
 に関する大事な記事が掲載されていましたので
 御紹介します。

 それによると、2013年の4月末に「暴力行為根絶宣言」を
日本のスポーツ5団体が出しましたが、その後も指導と称する
暴力は根絶されず、今も『必要悪』として罷り通っているとのこと。

 この記事には記述がありませんが、最近も男性指導者による
女子選手へのセクハラが少なからず起こっていることが明らかに
なっています(その逆も有るかも知れませんが)。
 スポーツ的な演出も行われるジャニーズ事務所で長期に渡って
数百人(数千人と言う話しも)に性的凌辱を行っていたことも
似たような背景があるかもしれません。


シリーズ 2023焦点・論点
スポーツ界の暴力
 元陸上選手・スポーツコメンテーター 為末大さん

https://www.akahata-digital.press/article/article/20230429-0301
 しんぶん赤旗-2023年4月29日

AkahataNP_20230429-11.jpg
AkahataNP_20230429-12.jpg

(引用)
暴力根絶宣言から10年 スポーツの明日のために
選手傷つけ主体性をむしばむ 相手を尊重し内的意欲育んで


 指導者の暴力・暴言が選手を追いつめ、命を奪い、告発が相次いだ10年前。日本のスポーツ5団体がその年の4月末「暴力行為根絶宣言」を出しました。以来スポーツ界は変わったのか。世界陸上400メートル障害銅メダリストでスポーツコメンテーターの為末大さんの見解とは。(和泉民郎)

 ―2013年、日本オリンピック委員会(JOC)などが主催した暴力行為根絶の「集い」で指導の見直しを訴えました。

 あのとき、ある大学の先生から言われたことをよく覚えています。「暴力の克服にはとても時間がかかりますよ」と。海外の事例を研究されている方でした。私はスポーツ界挙げて宣言を出したのだから「数年でなくなるだろう」と思っていたのです。でも、その見通しは甘かった。歩みは遅かったですね。

 ―根絶できない要因は何でしょうか。

 練習などを体罰や暴力で「やらせる」ことで一時的にでも効果があるようにみえるからです。そうした経験を持つ方が、よく私に「こうして子どもが育っている」と言ってこられます。でも暴力で強制したおかげなのかは、はなはだ疑問です。そうした指導で子どもたちを傷つけ、培われるべき大事な力をむしばんでいることに思いをはせてほしい。

 ―その大事な力とは何ですか。

 選手の主体性や自分で考える力、自立する力です。体罰は指導者の思い通りにやらせる手段です。恐怖心で選手を萎縮させ、上から言われた通りに人を動かす。そのことで多くの選手を傷つけ、スポーツ嫌いを生み、自分で考える力、行動できる力を奪ってしまっています。

 この問題を考えるとき、最終的にどんな人を育てたいかに行き着きます。スポーツは人生を豊かにするためのもので、自立する人を育てる大事な特質がある。その最も大事な部分を台無しにしていることは本末転倒です。

 ―為末さんは体罰や暴力指導は“ドーピング”だとおっしゃっていますね。

 二つの意味があります。一つは、選手の主体性を育て内的な力で競技力を上げるのがスポーツなのに、指導者の暴力という外的な強制力で強くしようとすること。もう一つは、短期的には選手に効くように見えるけれども、それは長期的にも客観的にも選手にとって害悪だということです。やってはならないことだと思います。

 ―選手の自立を目指すにはどんな指導が求められますか。

 私の中学の陸上部の先生は教育学を学んだ方でした。座学の時間があったり、スポーツ科学の本を読んだりしながらわからないことを質問し、話し合うことが当たり前でした。

 目標を決めるときも先生と話し合い、自分で決めます。3年生になるとき私が「日本で一番になりたい」というと、先生は「100メートルや幅跳び、三種競技などは可能性があるけど一番は200メートルが近いかな」と。それで私は「200でやります」。タイムの目標はどうする?「21秒8で」と答える。そんな感じで問いかけられながら、自分で目標やどうしたいかを決めていくのです。

 ―選手、指導者の垣根が低いのですね。

 対等の関係に近いと思います。指導者は選手を尊重し、その意欲や意志を引き出す働きかけが重要だと思います。上からただ「やれ~」というのは、手っ取り早い。対話を大事にしながら対等の立場で考えていくのは力量がいるし、時間もかかります。やきもきもするでしょう。でも、そこで指導者が待つことで、選手の内なる気持ちや力が育つ。いい指導者は日々学び、理性と科学的な裏付けのある「言葉の力」で選手に働きかけています。

 ―この10年で変化はありますか。

 多くの暴力的な事例が報じられています。でもそれは、体罰や暴力がいけないという認識が社会に広がりつつあることの裏返しでもあります。同時に選手の告発が増えたのも特徴です。それは勇気がいることですが、社会に向けたメッセージになります。13年の「宣言」が果たした役割は大きかったと思います。

 ―今後、日本のスポーツ界が前進するには何が必要ですか。

 私はスポーツ界には三つの役割があると思っています。一つは世界で通用する選手を育てること。もう一つは、スポーツにかかわる人が幸福感を得られること。最後に地域社会や市民の連帯、絆の基盤となることです。

 でも日本は選手強化しかやってこなかった。社会に貢献する二つの役割が抜け落ちています。東京五輪・パラリンピックで多くの人たちが開催に反対しました。それは新型コロナウイルスの問題もありましたが、スポーツ界が社会に貢献できていないことの結果だと思っています。やるべきことの3分の2に力をいれていくべきで、暴力・体罰をなくすことも、その大きな役割だと思っています。

 ためすえ・だい
 1978年、広島市生まれ、44歳。男子400メートル障害日本記録保持者。2001年、05年世界陸上銅メダル。00年シドニーから3度の五輪出場。12年引退。現在、Deportare Partners代表。新豊洲Brilliaランニングスタジアム館長。主な著書『走る哲学』など。





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テーマ:スポーツ医学・コンディショニング - ジャンル:スポーツ

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