(引用)
8月の下旬から少し減少してきましたが、つい最近までは「〇日連続で日本の新型コロナウイルス感染者数は世界1位」といった内容の表現がネット上に飛び交っていました。こういった事態を受けて「新型コロナのワクチンは無意味だ」という声が再び大きくなってきています。特に小児へのワクチンに対しては、医師のなかにも反対する意見が少なくありません。しかし、その一方で「ワクチンのおかげで重症化を免れた事例」も、我々は多数経験しています。今回は、特にオミクロン株以降のワクチンの効果についての報告や意見を振り返り、改めて「では今後我々はどうすべきか」について私見を述べたいと思います。
「これだけ感染者が増えていることを考えるとワクチンは効いていないのではないですか?」という質問が最近増えています。この質問は、ワクチン接種を受けるのをためらっている人たちからのみならず、これまで積極的に接種を受けていた人たちからも聞かれます。そういう人たちの中には「4回目のワクチンは受けないことにします」と言う人もいます。
日本のワクチン接種率は高いのに
世界各国の数字をみると、たしかに日本はワクチン接種率がかなり高い一方で、感染者数の報告は連日世界1位や2位を維持しています。「Our World in Data」のウェブサイトをみると、9月4日時点で、2回のワクチン接種を受け終えている人の割合は、日本が82%、英国75%…
(以下略;有料記事)