(引用)
楽天グループは13日、国内携帯の料金プランの見直しを発表した。月間1ギガバイト(ギガは10億、GB)まで0円だった料金体系を廃止する。基地局整備などの設備投資により赤字が膨らむ中、目標である携帯事業の2023年中の単月黒字化に向け収益改善策の実施に踏み切った。
新プランは7月1日から始める。楽天グループの携帯子会社である楽天モバイルは、データの利用量に応じた階段型の料金プランを採用している。これまで税抜きで月間1GBまでが無料、1GB超~3GBまでが980円、3GB超~20GBまでが1980円、20GBを超えるとデータ容量無制限で2980円としてきた。
プラン見直しで、0GB~3GBまでは980円とする。3GB超~20GBまでの1980円と、20GBを超過した場合の2980円は料金を据え置く。
楽天グループは基地局整備などの設備投資が負担となり、21年12月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が1338億円の赤字となった。料金体系を変更することで、収益性の改善を目指す。
三木谷浩史会長兼社長は「980円は他社と比べてアグレッシブな価格で妥当だと思う」と語った。収益改善で基地局整備などの再投資を確保し、サービス品質を向上するとして理解を求めた。
楽天モバイルの自社回線サービスの契約数は21年末時点で450万件。今回廃止する1GBまで0円の利用者が、契約数全体のどの程度を占めるかは明らかにしていない。