(引用)
福岡市博多区のキャナルシティ劇場で上演していた劇団四季ミュージカル「キャッツ」(西日本新聞社など主催)が17日、千秋楽を迎えた。劇団四季が専用劇場として行う最後の公演。劇場は満席となり、熱気に包まれた。
劇団四季ミュージカル「キャッツ」のキャナルシティ劇場での千秋楽公演から
=17日午後3時半ごろ、福岡市博多区(撮影・佐藤雄太朗)
公演後のカーテンコールで、マンカストラップ役の分部惇平さんが
「この作品を愛し、育んでくださったすべてのお客さまに心よりお礼申し上げます。キャナルシティ劇場での長期公演活動は終了となりますが、これからも福岡・九州のみなさまに舞台の感動をお届けできるよう、誠心誠意努めてまいります」
とあいさつ。
出演者全員で「ありがとうキャナルシティ劇場」と別れを告げ、客席を駆け抜けた。
しかし総立ちの観客からの拍手は鳴りやまず、出演者は何度もアンコールに応え、別れを惜しんだ。
「ありがとう」の横断幕を広げ、キャナルシティ劇場での
千秋楽公演を終えた劇団四季ミージカル「キャッツ」
=17日午後3時半ごろ、福岡市博多区
同劇場(旧福岡シティ劇場)は劇団四季初の常設専用劇場として1996年開館。
こけら落とし公演「オペラ座の怪人」や「ライオンキング」などが人気を博し、九州にミュージカルを浸透させた。
だがその後の観客数減少を受けて2010年に専用劇場契約を終了。17年に再び契約を結んだが、劇場を所有する福岡地所が22年5月での契約終了を決めた。
1996年からの上演は56作品(再演含む)、総公演5500回超、延べ470万人以上の観客を集めた。
同劇場は7月から新たなにスタート、演劇やコンサートなどさまざまな公演を予定している。
(山本孝子)