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熊本県立劇場と東京芸術劇場、刈谷市総合文化センター(愛知県)などが共同制作したオペラ「夕鶴」の熊本公演が5日、熊本市中央区の県立劇場であり、民話のイメージを覆す斬新な演出で、約500人を物語の世界に引き込んだ。
オペラ「夕鶴」は、熊本ゆかりの劇作家木下順二さんが書いた戯曲を基に、團伊玖磨[だんいくま]さんが作曲した歌劇で、鶴を助けた与ひょうと女性の姿をした鶴[つう]の悲恋の物語。演出は、熊本市在住の劇作家岡田利規さんが手掛けた。
オープニングでは、NHK熊本児童合唱団の団員らが、妖しげな雰囲気を漂わせながら登場。団員らは作中でも子どもたちをかわいらしく演じた。
与ひょうの気持ちが金もうけに傾き始めたことを嘆き、つうがアリアを熱唱する場面では観客席から大きな拍手が起こった。
(引用者注:この場面で最初に拍手をして観客を誘導したのは私です:笑)
最後の布を織り終え、つうが与ひょうと決別するシーンでは、つうが家を囲む壁を力強く蹴り破って去り、観客を驚かせた。
(枝村美咲)