
舞踊家、指導者として日本のバレエ界をけん引してきた牧阿佐美(まき・あさみ、本名=福田阿佐美=ふくだ・あさみ)さんが20日午前11時35分、大腸がんのため東京都内の自宅で死去した。87歳だった。後日、お別れの会を開く。喪主は夫で「牧阿佐美バレエ団」芸術監督の三谷恭三(本名=福田恭三)氏。
母で、日本バレエ界の草分け的存在の橘秋子さんの下、幼少期からバレエを学び、海外でも指導を受けた。1956年、橘さんと「牧阿佐美バレエ団」を創設。草刈民代さんや金森穣さん、上野水香さんら日本を代表するダンサーを育成した。2008年に文化功労者。新国立劇場(東京)の舞踊芸術監督も務めた。