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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。



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エラリー・クイーンから夏樹静子さんへの手紙発見:西日本新聞
2020年10月20日(火)

 今朝の西日本新聞の紙面に掲載されたニュースは
紙面に掲載された分量より、WEB版に掲載されたものの方が
多いと云うめずらしい記事でした。

 それは、投稿のタイトルにした推理作家同士の交流の手紙発見の話し。


エラリー・クイーンから夏樹静子さんへ
 親交の書簡発見、英文俳句も

 西日本新聞 社会面:藤原 賢吾 - 2020/10/20 8:00

【記事のリード文】
 「蒸発」や「Wの悲劇」などの推理小説で知られ「ミステリーの女王」と呼ばれた作家・夏樹静子さん(1938~2016)の福岡市の自宅から、米国を代表するミステリー作家エラリー・クイーンの直筆書簡が2通見つかった。1通には俳句が、もう1通には創作論がしたためられ、研究者は「クイーン唯一の俳句だろう。非常に貴重な書簡」と高く評価する。

 ミステリーに詳しい福岡市の詩人・二沓(にとう)ようこさんが、2018年から夏樹さん宅の資料を調査する中で、1977年10月11日と翌12日に自筆で記された書簡を書斎の文箱から見つけた。

20201020_Nishinippon-01.jpg

 「Yの悲劇」などで知られるクイーンは、共作したダネイとリーのいとこ同士のペンネーム。リーは71年に死去したため、夏樹さんは77年9月に光文社などの招きで初来日したダネイ夫婦と出会った。このとき、共に京都を旅し、以後も鎌倉や北欧などで親交を育んだ。二沓さんは「夏樹さんは若手だったが、英語が堪能なために応接を頼まれ交流を深めたのだろう」と語る。クイーンへのオマージュをささげた代表作「Wの悲劇」は、タイトルの了解を得て細部のアドバイスも受けて執筆した。

20201020_Nishinippon-03.jpg

 ダネイは多忙で、夫婦から頻繁に届いた書簡の大半は妻ローズによるものだが、11日の書簡はローズのタイプによる本文に続き<エラリーが創作した英語の俳句を自らしたためます>と追伸があり、<アメリカの空から降りて咲く我(われ)ら>(訳、伊東裕起・城西大助教)という意味の英文俳句とサインが書かれている。この俳句は、後にローズが米国で出版したクイーンの回顧録で紹介されている。

 12日は全文ダネイの自筆。夏樹さんにミステリー創作の秘訣(ひけつ)を伝えた内容で、<意表を突く始まりは読者の興味を引くために重要です。意表を突く終わりもいつでも望ましく、それが意表を突くだけでなく信憑(しんぴょう)性を持つのなら素晴らしい。意表を突く冒頭と結末のいずれもが理想です>とつづっている。

 二沓さんは「夫妻がどれほど夏樹さんを愛していたのかが分かる。俳句を選んだことにミステリー作家らしい遊び心を感じる」と指摘。クイーン研究家の飯城勇三(いいきゆうさん)さんも「クイーン唯一の俳句とみられ非常に貴重。ミステリー創作論も始まりの重要性に言及したものはない」と話す。また、米国の著名なクイーン研究家F・M・ネビンズさんも「見たことのない内容。アメリカのファンにも紹介したい」と評価している。
 (西日本新聞:藤原賢吾)



【エラリー・クイーンから夏樹静子さんへ】WEB版へのリンク

エラリー・クイーンの書簡邦訳全文
 (1977年10月11日付け)
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/655977/?page=2


英文俳句が期された書簡の英文
 (Oct 11, 1977)
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/655977/?page=3


エラリー・クイーンの書簡全文
 (1977年10月12日付け)
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/655977/?page=4


エラリー・クイーンの書簡英文
 (Oct 12, 1977)
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/655977/?page=5




   *******

エラリー・クイーンの書簡邦訳全文
 (1977年10月11日付け)

(引用)
1977年10月11日

親愛なる静子へ

膨大な仕事と締め切りを抱えて帰宅したエラリーに、私たちからの手紙を書いてくれないかと頼まれました。親切で誠意があり、そして情の厚いあなたに私たちは深く感謝しています。

私はエラリーの依頼を嬉しく思っています。あなたの能力と魅力、美しさにどれほど感動したのかを伝えられるのですから。夫も私の感動に心から賛同してくれるでしょう。

京都での素晴らしい晩餐の思い出はいつまでも大切にします。あなたが昼食や夕食にいてくださったこと、電車やホテルの部屋でのあなたのお話、何よりもサヨナラディナーの後のあなたのお気持ちから、あなたにとって私たちがどれほどの存在なのかを言葉にならないほど感じられました。私たちの友情は生涯続きます。いつもあなたを思うとき、深い愛情とぬくもりを感じるでしょう。

私たちの日本への旅を人生のハイライトの一つにしてくださり、改めて御礼申し上げます。必ずまたお目にかかりましょう。そう遠くない未来にきっと。

心から

ローズ

追伸

ここに、エラリーがサヨナラディナーのために創作した英語の俳句を自らしたためます。

アメリカの 空から降りて 咲く我ら

“エラリー クイーン”(フレデリック ダネイ)




英文俳句が期された書簡の英文
 (Oct 11, 1977)

(引用)
October 11,1977

My dear Shizuko : 

Ellery has come home to such a great quantity of work

and so many deadlines to meet that he has asked me to

write for us - to express our deep gratitude for your

graciousness, cordiality and generosity to us.

I am glad that Ellery has made this request of me for

it gives me a chance to tell you how I personally was

greatly impressed with your ability and charm and

beauty. I know my husband agrees with me wholeheartedly.

We will always treasure the memory of that superb

dinner in Kyoto, your presence at luncheon and dinner,

your talks in the train and in the suite - but most of

all we will remember your emotions after the Sayonara

dinner which told us more than words what we meant to

you. We know our friendship will last forever and we

shall always think of you with great fondness and warmth.

Thank you again for making our trip to Japan one of the

highlights of our life. We know that we will see each

other again - and perhaps in the not too distant future.

Sincerely,

Rose

P.S. Here, in Ellery’s own handwriting is the haiku in

English syllables that he composed for the Sayonara

dinner:

Two Americans 

Dropped from the sky to Japan 

And their lives blossomed.

“Ellery Queen”(Frederic Dannay) 




エラリー・クイーンの書簡全文
 (1977年10月12日付け)

(引用)
1977年10月12日

親愛なる夏樹さんへ

ローズが書いた手紙をあなたは既に受け取っていることでしょう。そして彼女はまた、あなたの手紙に返事をしたためると思います。それまでの間に取り急ぎ、私があなたに伝えたという見解をはっきりさせたいのです(注1)。私は「意表を突く始まりは意表を突く終わりより重要である」と言ったつもりはありません。

私の本心は、特にアメリカの読者に向けたものですが、意表を突く始まりは読者の興味を引くために重要です。意表を突く終わりもいつでも望ましく、それが意表を突くだけでなく信憑性を持つのなら素晴らしい。

意表を突く冒頭と結末のいずれもが理想なのです。

日本の教育問題を背景とした推理小説(注2)は重要なテーマとなりそうですね。おっしゃる通り難しいかもしれませんが、あなたならきっと成し遂げるでしょう。

ローズと私はしばしば、あなたと鋼三(注3)のことを二人で、そして友人を交えて最高に愛にあふれた思い出として語り合っています。日本への旅は私たち二人にとって本当に詩のようで、決して忘れることのできない素晴らしい経験でした。私たちのこの思いはローズから伝えてもらいましょう。あなたに伝えた私の推理小説への考えを正したくて手紙を書きました。もし私の修正が分かりにくければ教えてください。さらにご説明いたします。

心から“エラリー クイーン”

(フレデリック ダネイ)

注1:夏樹さんはこれ以前に、ダネイが「ミステリーはトリックや解決部分も大切だが、なによりもオープニングの魅力が大切だ」と語っていたという趣旨の手紙をダネイに送っていたとみられる。

注2:受験戦争などがテーマの「遥かな坂」(1979年)のことだと思われる。

注3:夏樹さんの実兄・五十嵐鋼三さん。五十嵐均(ひとし)の筆名で推理小説も刊行。

※書簡はいずれも中野慧訳、翻訳協力は飯城勇三さん

※俳句翻訳は城西大助教・伊東裕起さん




エラリー・クイーンの書簡英文
 (Oct 12, 1977)

(引用)
Oct 12,1977

Dear Mrs. Natsuki

Rose has already written to you, and

by this time you will have received

her letter, And she will write to you

again in answer to your handwritten

letter. But in the meantime I hasten

to make clear one of the statements

you attribute to me. I did not

mean that “surprising start is more

important than surprising ending.”

What I meant was, particularly

for the American reader, that a

surprising start is more desirable to

catch and hold the reader’s interest.

A surprising ending is always good -

when the ending is not only a surprise

but is also wholly believable.

The ideal opening and closing

would be both a surprising start

and a surprising ending.

The concept of a detective story set

against the background of the problems

of Japanese education sounds like an

important theme. It probably will be

difficult, as you say, but I am

sure you can do it.

Rose and I talk of you and

Kozo often, between ourselves and to

our friends, and always with the

most affectionate memories. Our trip

to Japan was truly a poem for both

of us, a marvelous experience that

we will never forget - but I will

let Rose tell you of our feelings.

This letter is only for the purpose

of correcting one of the detective -

story impressions I gave you, and if

my correction is still confusing,

please write and I will try to explain

further.

Sincerely,

“Ellery Queen”(Frederic Dannay)




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テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

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