国内で最も高かったと言われる江戸城の天守を復元した模型が完成し、28日皇居で報道陣に公開されました。
江戸城の天守は、江戸時代初期に3回にわたって建て直され、このうち3代将軍 徳川家光の時代の寛永期に築かれた天守は、石垣を含めた高さがおよそ60メートルあり、国内で最も高かったと言われています。
天守は1657年の「明暦の大火」で焼失しましたが、宮内庁は当時の資料をもとに30分の1の大きさで復元し、28日、報道陣に公開しました。

模型は高さ2メートルほどで、最上部には金のしゃちほこが輝いています。
また石垣の上には、銅瓦の屋根や飾り金具がついた破風などの装飾が再現され、華やかな造りとなっています。
宮内庁の担当者は「精巧な模型が完成したと思う。多くの方に訪れてもらいたい」と話していました。
江戸城の天守を復元したこの模型は、皇居 東御苑の本丸地区で29日から一般公開されます。