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主演女優の発言に物議…実写版『ムーラン』にボイコットの動きが
COSMOPOLITAN - 9/7(月) 21:19配信
(引用)
(前略)
それは、ツイッターを中心にSNS上で呼びかけられている本作に対するボイコット。なぜこうした動きが起こっているのか、その少々複雑な理由と経緯は、以下のとおり。
発端は、同作に主演するリウ・イーフェイ(劉亦菲)が2019年、香港の民主化デモを暴力で抑え込もうとする同地の警察が批判されるなかで、警察を支持する考えを表明したこと。彼女は、中国版ツイッターと呼ばれるウェイボー(微博)に「私は香港警察を支持します。誰に批判されても構いません。香港は、なんて残念なことなのでしょう」と投稿していた。
そして、このほど配信が開始されたことに伴い、彼女のこのコメントが再び注目を集め、ボイコットを呼びかける声も高まり始めることとなった。香港では多くの人が、警察が民主化デモの参加者たちに過度の暴力を行使していると考えている。また、アメリカ国籍を持つ彼女がこうした発言をしたことに対し、快く思わない人も多いとみられる。
たとえば香港の民主活動家ジョシュア・ウォンは、今月4日、ツイッターに次のように投稿。
「この映画が今日、配信されました。ディズニーが中国政府に取り入っていることや、リウ・イーフェイが公然と、そして誇らしげに、香港警察の暴力を支持していることから、人権の正当性を信じるすべての人たちに対し、本作のボイコットを呼びかけます」
(以下略)
『ムーラン』に再びボイコットの声 新疆での撮影判明
AFP - 2020年9月9日 4:46 発信地:香港/中国
(引用)
【9月9日 AFP】ディズニー(Disney)の実写版映画『ムーラン(Mulan)』の一部シーンが、イスラム教徒に対する人権侵害の横行が指摘されている中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で撮影されていたことが明らかになり、同作のボイコットを呼び掛ける声が再び起きている。
2億ドル(約210億円)をかけ製作された大作のムーランをめぐっては昨年、主演女優の劉亦菲(リウ・イーフェイ、Liu Yifei)が香港警察による民主派デモ取り締まりを支持する発言をしたことで政治的論争が起き、ボイコットの声が上がっていた。
だが同作は先週、ディズニーの公式動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」での公開直後にも新たな論争を巻き起こした。
視聴者らは、同作のエンドロールでディズニーが「深い感謝」の意を表明した協力機関に、新疆ウイグル自治区の8政府機関が含まれていることを発見。その中には、複数の収容所の所在地として知られる同自治区東部トルファン(Turpan)市の公安当局や、中国共産党のプロパガンダ機関の名もあった。
新疆ウイグル自治区では、イスラム教徒系少数民族のウイグル人やカザフ人に対して収容所への大量連行や不妊手術の強要、強制労働、信仰や移動の厳しい制限といった弾圧が行われていることが、人権団体や学者、ジャーナリストらによって暴かれてきた。
米映画業界は中国の強権支配に対する迎合姿勢で批判を受けており、ムーランをめぐる今回の新事実発覚は新たな怒りの声を巻き起こした。
米NPOアジア・ソサエティ(Asia Society)のシニアフェロー、アイザック・ストーン・フィッシュ(Isaac Stone Fish)氏は米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)への寄稿で、「ディズニーは新疆のプロパガンダ部門4つと公安局1つに感謝した。新疆は現在、世界で最も悪質な人権侵害が起こっている場所の一つだ」と指摘した。(c)AFP/Jerome TAYLOR
ディズニー新作映画「ムーラン」、新疆で撮影 エンドロールで発覚
https://www.bbc.com/japanese/54067327
BBC News - 2020年9月8日 (火)
(引用)
ディズニーの新作実写映画「ムーラン」で、撮影の一部を中国・新疆ウイグル自治区で行っていたことが明らかになった。新疆をめぐっては、中国政府がイスラム教徒のウイグル人を迫害しているとして、国際的に批判が出ている。
「ムーラン」のエンドロールでは、新疆自治政府の治安機関に謝意を表明している。新疆では過去数年間で、100万人超のウイグル族と他の少数民族が、収容施設に入れられているとみられている。
ディズニーは撮影地や協賛をめぐる議論についてコメントしていない。
中国は新疆の収容施設について、反過激主義の教育を目的とした、自主的に入る学校だとしている。
「ムーラン」は1998年にアニメ映画化された同名作品の実写版。今年公開される大作のひとつとして注目を浴びている。
しかし今作については、公開以前からボイコット運動が始まっている。主演の劉亦菲(リウ・イーフェイ)氏が昨年、香港で続いていた民主化デモをめぐり、デモ参加者への暴力などが取りざたされていた警察への支持を表明したのがきっかけだ。
さらに今月7日には、映画のエンドロールに新疆自治政府の機関が複数掲載されていることを、ソーシャルメディアのユーザーが発見。トルファン市の治安当局や、「中国共産党・新疆ウイグル自治区委員会広報部」といった名前もあった。
エンドロールの名前を指摘した呉志麗さんはツイッターで、「(新疆は)文化的ジェノサイド(大量虐殺)が行われている場所だ。ディズニーは新疆で広範囲な撮影を行ったが、字幕では『中国北西部』と表記されていた」と指摘した。
(以下略;長いです)
リウ・イーフェイの発言に再び注目集まる…
『ムーラン』ボイコット運動が香港、台湾、タイで展開
Cinema cafe - 2020年9月8日 (火) 14:30配信
(引用)
香港、台湾、タイで「『ムーラン』を観るのは止めよう」と呼びかけるボイコット運動が広がっている。その理由は、長らく公開延期になっていた『ムーラン』が、「Disney+」で配信あるいは国によっては劇場公開が決定し、主演のリウ・イーフェイが昨年「私は香港警察を支持します。叩かれてもいい」と挑発するようなコメントをしたことに再び注目が集まっているためだ。
ボイコット運動の中心となっている1人は、香港民主化活動の元リーダー、ジョシュア・ウォン氏。「ディズニーは北京にこびへつらっている。リウ・イーフェイはオープンに、そして誇らしげに残忍な香港警察を支持している。だから人権を信じているみなさんには#ボイコットムーランを呼びかけたい」とツイート。4万以上の「いいね」を獲得している。
ジョシュア氏と同じく香港の民主活動家のアグネス・チョウ氏が8月に逮捕された際、彼女を味方する人たちは国のために戦うムーランとアグネス氏を重ね、「彼女こそが本当のムーラン」「私たちのムーラン」と声を上げ、香港・台湾・タイの活動家がオンラインで団結。これら3か国の活動家は、4月に3か国で愛されているミルクティーを取り入れたハッシュタグ「#ミルクティー同盟」を使うようになっていた。
タイの活動家のベン・ムアンウォン氏は、「ボイコット運動に参加することは、香港の民主化活動家たちへの連帯感を示すだけでなく、警察の蛮行を支持することはどこであっても許されないということが伝えられると思う」と信念を語っている。