(引用)
台風10号について、気象庁は当初、九州に接近する際に「特別警報」を出す可能性があるとしていたが、実際の勢力は発令の基準を下回った。台風10号はなぜ特別警報級の勢力にならなかったのか。
台風は中心気圧が低いほど勢力が強い。台風の特別警報は、中心気圧が930ヘクトパスカル以下、または中心付近の最大風速が50メートル以上(沖縄・奄美、小笠原諸島は中心気圧910ヘクトパスカル以下、または最大風速60メートル以上)の勢力で接近したり、上陸したりする場合に出される。
気象庁によると、台風10号は5日正午ごろには中心気圧920ヘクトパスカル、最大風速50メートルの特別警報クラスの勢力で日本の南の海を北上していたが、鹿児島県・屋久島の南南西約110キロにあった6日午後3時時点では、中心気圧が945ヘクトパスカルと想定よりやや勢力が弱まった。
その理由について、竹見哲也・京都大准教…
(以下略;有料記事)