「続男はつらいよ」の山田洋次、小林俊一、宮崎晃が共同執筆したシナリオを「喜劇 女は度胸」の森崎東が監督したシリーズ第三作。
撮影は、「続男はつらいよ」の高羽哲夫が担当。
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作品データ
製作年 : 1970年(2019リマスター)
製作国 : 日本
配 給 : 松竹
上映時間 : 90分
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【映画のストーリー】 (結末の記載を含むものもあります。)
テキ屋渡世で全国を回っていたフーテンの寅こと車寅次郎は、久しぶりに故郷柴又へ帰って来た。
すると寅に見合いの話があるという。叔父夫婦や、妹のさくら、その夫・博らを喜ばせた寅は、翌日、相手に会ってびっくり。
相手は知合いの駒子という旅館の女中だった。駒子は亭主の為吉と喧嘩して、腹いせに見合いをしたのだった。寅は為吉を呼んでお説教、即座に二人の結婚式をとりもち、飲めや唄えのドンチャン騒ぎになった。
それがもとで叔父や博と大喧嘩をやらかし、また柴又を離れた。
一ヵ月後、寅は湯の山温泉で旅館・もみじ荘の番頭になっていた。旅館の女主人・お志津は美しい未亡人で、寅はひそかな想いを寄せたが、またも片想いに終った。
そんなある日、こともあろうに叔父夫婦が慰安旅行で寅のいる旅館に来て、寅と鉢合わせ。二人は、温泉気分もそこそこに帰ってしまった。その日、志津の弟・信夫が恋人の芸者染奴に逢いに帰ってきた。寅は二人の仲をとりもってやった。しかし、やがて志津に吉井との縁談がまとまって、寅はまたも失恋の憂目にあった。
大晦日の夜、寅はそっと湯の山を去った。年が明けて、鹿児島桜島へのフェリーボートの上で、相変らず威勢のいい台詞で売をしている寅の姿があった。
【キャスト・スタッフ】
役 名 : 配 役
車寅次郎 : 渥美清
お志津 : 新珠三千代
車竜造 : 森川信
車つね : 三崎千恵子
誠訪博 : 前田吟
諏訪さくら : 倍賞千恵子
染奴 : 香山美子
父・清太郎 : 花澤徳衛
信夫 : 河原崎建三
為吉 : 晴乃ピーチク
駒子 : 春川ますみ
茂造 : 晴乃パーチク
もみじ荘下足番・徳爺 : 左卜全
源吉 : 佐藤蛾次郎
梅太郎 : 太宰久雄
御前様(日奏) : 笠智衆
信州の旅館の女中 : 樹木希林
客 : 山本幸栄
もみじ荘の女中頭・お澄 : 野村昭子
もみじ荘の女中・千代 : 佐々木梨里
吉井 : 高野真二
製 作 : 上村力
企 画 : 高島幸夫
原 作 : 山田洋次
脚 本 : 山田洋次 、 小林俊一 、 宮崎晃
監 督 : 森崎東
撮 影 : 高羽哲夫
音 楽 : 山本直純
美 術 : 佐藤公信
照 明 : 青木好文
録 音 : 鈴木正男
スチール : 梶本一三
編 集 : 杉原よ志
助監督 : 熊谷勲
製作主任 : 池田義徳