17日午前、仙台市などの上空を白い物体が飛行しているのを目撃したという通報が相次ぎました。誰が飛ばしたものなのかなど詳しいことは分かっていませんが、国土交通省によりますと、この物体は、その後、海のある東の方向に移動し、現在はどこにあるのか確認できないということです。
17日午前5時ごろから、仙台市をはじめ、宮城県内の広い範囲の住民などから、「上空に白い物体が飛んでいるが、何なのか」とか、「落ちてきたら怖いが大丈夫か」といった通報が警察などに相次いで寄せられました。
警察がヘリコプターを飛ばすなどして調べたところ、地上から1500メートル以上の上空を飛んでいる物体1体を確認したということです。物体は、白色の球体で、その下には白い十字の形をしたものと、2つのプロペラが付いていたということです。
警察は、国土交通省や気象庁などにも確認をしていますが、誰が飛ばしたものなのかなど詳しいことはこれまでに分かっていないということです。
また、国土交通省の仙台空港事務所によりますと、白い物体は、正午ごろには太平洋のある東の方向に移動し、現在はどこにあるのか確認できないということです。
警察などは、この物体が何なのか引き続き確認を進めるとともに、物体からの落下物がないかなども調べています。
名取市で撮影された写真では
午前10時ころ、宮城県名取市で撮影された写真です。
白い球体の下に、四角い板状のようなものが並んでいるのが確認できます。
写真を撮影した齋藤彰徳さんによりますと、午前8時ごろに、上空に白い物体が浮かんでいるのを見つけ、午前10時ごろには、やや東側に移動していたということです。
齋藤さんは「現場では強い風が吹いていましたが、白い物体はほぼ静止している状態なので驚きました」と話しています。