いわゆる『#ミニマル・ミュージック』の手法で短い単純な
フレーズが『永遠に?』続いて行くような音楽。
これが、今の現代音楽の流行りのようで誰もがこんな音楽ばかり!
プロ作曲家が聴けば、その音楽としての展開や変位が解るのでしょうが
我々素人が聴くと、殆ど同じ音形が多少音程やリズムが変わっているだけ
と言う感じで、ハッキリ言って退屈極まりない音楽!
フィリップ・グラスが、その筋では有名で有力な現代作曲家であることから
この音楽が優れたものであるかのような批評があるが私はそうは思わない。
くだらない音楽はくだらないのである。
まずは、オペラの本編が始まる前の前奏曲(字幕はなぜか『間奏曲』)。
歌手やダンサーが動き回るでもなく緞帳に古代エジプトのヒエログリフ風
文字というか図形が表示されているだけ。
映画版では、その図形をゆっくりクローズアップしたりして多少の変化を
もたらしているが、劇場では動かない図形をみているだけでしょう。
おまけに、その「前奏曲」が極めて長い!!!
私は、このプレリュード部分だけで数回居眠りしてしまいました。
オペラは英語が基本ですが、「古代エジプト語やヘブライ語は字幕翻訳しません」
という字幕が最初に出てきて、オペラの殆どは字幕なし。
おそらくメトロポリタン劇場でも英語の字幕は付かなかったのでしょう。
なので、展開はバレエを見ているつもりで見るしかなく、ほんの一部英語で
歌う部分もうっかりしていると居眠りしていたりして・・・
一応、場面展開ごとに(なので30分おきくらいでしょうか)場面設定の
説明的字幕は出るのですが・・・
オーケストラも歌手も自分が今何処を演奏しているか?歌っているか?
を見失わないようにしなければならず、ひとたび見失うと復帰不可能?
何しろ数分に亘って全く同じ短い音形が続いているのですから・・・