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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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博多座市民檜舞台公演【五島崩れ】観て来ました!
2019年12月13日(金)

今日1日だけマチソワで2回博多座で上演された博多座市民檜舞台公演
「五島崩れ」観て来ました!

20191213_Hakataza_GotoKuzure-01.jpg


豊臣秀吉時代以来続いてきたキリシタン弾圧が明治時代にも続き
明治政府は長崎をはじめ各地で調査と弾圧を強行していた事実。

長崎の平戸や島原で多数の処刑者を出した弾圧が五島列島まで迫って来た。

この演目は、五島でのキリシタン弾圧を描くものです。

ここで言う『崩れ』とは「信仰を棄てた」と言う意味ではなく「弾圧」を意味します。

去年潜伏キリスト教徒の歴史的遺産が『世界歴史遺産』に認定された
ことを記念する取り組みとのこと。

正確には【長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産】と言うらしい。

今日の演目の題名は

『五島崩れ』 椿の島のアヴェ・マリア

そして、私をこの舞台に招待(と言っても前売り料金で有料)頂いたたのは玄海椿さん。

椿さんは主役のミツ(春日遥香さん)の母親・ヨモ役。

まさに題名(副題)にある『椿の島』にちなむ配役かも。

20191007_Nagasaki-GotoKuzure.jpg
   左側から2番目が玄海椿さん、その右はヒロインの春日遥香さん
      長崎新聞 - 2019年10月7日付より

演目がキリシタン弾圧と、これに抗して『隠れキリシタン』として信仰を守った
人々の話しなので、面白かったり楽しかったりする明るい内容ではなく、
終始、悲しく暗いストーリー展開でした。

玄海椿さんは、演目の冒頭と終盤に母親として出演される展開でした。

市民檜舞台は例年福岡や周辺で舞台活動している人々が多数出演します。

今回は、特に五島で『オラショ』を保存維持している生月島壱部の
「隠れキリシタン」(禁教が解かれた今も現存される)の4名が
伝統的『オラショ』を披露されていました。
『オラショ』は、織田信長の頃に「ラテン語」で伝わったものを口伝で伝承し
取り分け禁教期は紙に記録して残すこともできず、人々の記憶の中だけで
口伝されて受け継がれてきたもので、今やラテン語とも言い難い『念仏化』
これをラテン語と照合しようとする研究も進んでいるようです。

同じく冒頭と終幕には、福岡市を拠点にルネサンス音楽の合唱の活動している
【コーロ・ピエーノ】と言う合唱団が当時の『讃美歌』のようなコーラスを演奏。

ソロではタキを演じた MOMOHA さんが済んだ清楚な声で美しく上手かった。

演目のエピローグに一抹の清涼剤のごとく、五輪真弓さんが作詞・作曲された
『時の流れに~鳥になれ~』に合わせて、バレエ的ソロ・ダンスが謂わば
悲劇的な演目とは場違いにパフォーマンスされました。

五輪真弓さんは生演奏される予定だったようですが、都合で不可能になり
開演前にメッセージが披露されました。

この場違いにも思える美しいダンス・パフォーマンスは
暗い話だけで終わると観客に重い心だけを残すことになるからでしょうか?

large_650cdfbcff.jpg
  写真は西日本新聞WEB記事(2019/12/17)より

しかし、その後のカーテンコールで、そのバレエ的ダンスを踊っていたのは
ヒロイン・ミツを演じていた春日遥香さんであったことが判りました。

*************

さて、演出ですが、これには大いに疑問と云うか問題がありました。

演技の演出の話しでは無く、舞台転換のやり方についてです。

と言うのは、「暗転幕」による転換があまりにも多く辟易さえられたのです。

それも、暗転幕に時代背景や歴史的展開などのクレジットを入れるなら
まだ理解できるし退屈もし難いのですが、そうではなく毎回全く同じ形状の
雲形の照明が当てられてBGMにパイプオルガン的音楽を流すだけ。
それが、1回や2回ではなく、数えてはいませんが、おそらく20回ほども。

おまけに、舞台で展開されるストーリーが平均すると僅か数分で、その都度
暗転幕が降りて、その上降りている時間も数分?もあるので、ウトウトと!

それ故、暗転幕が上がっても舞台に集中できず散漫に・・・

謂わば、テレビの2時間ドラマの後半でCMとドラマがほぼ同じ尺で
頻繁に入れ替わるのと同じような展開。 うるさい限り!

博多座には回り舞台や大迫り・中迫り・小迫りなど数々の舞台機構があるのに
それを使ったのは最後のエピローグでバレエダンサーが出て来る部分だけ。

観る側の退屈を全く考慮していない最悪の舞台転換でした。

それ故、演目としての全体の出来は私的には、よろしくない結果でした。

観客の入りは結構よく7割くらいの入りではなかったでしょうか?

このため、開場前のエントランスホールは満員で熱気ムンムンでした!

     ************

【関連記事】


【劇評】自分を裏切らない、潜伏キリシタンの女性描く 「五島崩れ」
 西日本新聞 - 2019/12/17 17:00/span>
 
20191213_Hakataza-Gotokuzure-01.jpg


禁教下に生きた潜伏キリシタン描く舞台
 「五島崩れ」12月、博多座で 森禮子さんの小説を舞台化

 西日本新聞 - 2019/10/15 6:35
 

 キリシタン禁教・弾圧下、家族愛と自身の思いを貫こうと懸命に生きた長崎県・五島列島の潜伏キリシタン女性の生涯を描いた演劇「五島崩れ―椿の島のアヴェ・マリア」が12月13日、福岡市博多区の博多座で上演される。同市出身の芥川賞作家、森禮子さん(1928~2014)の同名小説を舞台化する。

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を記念し、市民有志が「森禮子さんの小説『五島崩れ』を舞台化する会」(会長=G・W・バークレー西南学院理事長・院長)を結成し、ふくおか県民文化祭福岡県実行委員会、福岡県などと主催。長崎県五島市も共催する。

 物語は、幕末から明治初年にかけて五島列島で数多くのキリシタンたちが拷問に遭い、処刑された「五島崩れ」の史実に基づく。主人公のミツは、同列島・久賀島で生まれ育った潜伏キリシタンの少女。運命の巡り合わせから取締側の福江島の武家に嫁ぐが、家族ら久賀島の人々が狭い牢屋(ろうや)に押し込められ拷問を受けていると知り、帰郷する。
 ミツ役は、福岡市を拠点にバレエをはじめ幅広くダンスに取り組む春日遥香さん。ミツの母親役を玄海椿さんが演じる。舞台で心象を表すコンテンポラリーダンスも披露する春日さんは「弾圧下、ミツは自分の気持ちに素直に生きて、家族愛に従って行動する。すてきなミツの生き方を全身で表現したい」と語る。
 出演者約50人は9日、福岡市中央区の中央市民センターで初顔合わせ、台本読みに取り組んだ。
 生月島(長崎県平戸市)の人たちによるかくれキリシタンの祈り「唄オラショ」の実演を織り込み、父親が久賀島出身のシンガー・ソングライター、五輪真弓さんが歌や語りで協力する予定。西南学院音楽主事の安積道也さん指揮で、福岡市の混声合唱団「コーロ・ピエーノ」がグレゴリオ聖歌を合唱し舞台を盛り上げる。
 森さんは小説のあとがきで「信仰と人間性、個人と共同体、権力と自由など、現代においても人間が生きていく上での重大な問題をそのまま抱合しています」と書いている。
 舞台化する会・実行委員長の横尾和彦さんは「民族、宗教、貧富の格差などさまざまなかたちで人々が分断され、他者を思いやる心を見失いつつある現代社会とも重なる物語。時流に流されない生き方の尊さが伝わる。舞台を通じ、社会のありようや将来を考えるきっかけにしていただければ」と話している。
 公演は昼夜2回。全席指定。前売りS席6500円、A席5500円、B席3500円(当日いずれも500円増し)。ローソンチケットで販売中。問い合わせは舞台化する会=092(752)8880。(吉田昭一郎)



「五島崩れ」12月博多座上演 弾圧下 女性信者の生涯
 潜伏キリシタン舞台化 故森禮子さんの小説

長崎新聞 - 2019/10/7

 幕末維新期に五島列島で吹き荒れたキリシタン弾圧の中、愛と自由を求めひたむきに生きた女性信者の生涯や潜伏キリシタンたちを描いた舞台劇「五島崩れ 椿の島のアヴェ・マリア」が12月13日、福岡市博多区の博多座で上演される。
 福岡市出身の作家、故森禮子さんが史実に基づいて著した小説「五島崩れ」を舞台化する。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を記念し、市民有志でつくる「森禮子さんの小説『五島崩れ』を舞台化する会」が企画した。会の発起人には、カトリック長崎大司教区の高見三明大司教らカトリック関係者、福岡県在住の五島列島出身者なども名を連ねている。公演は舞台化する会などが主催し、五島市が共催する。長崎新聞社など後援。
 物語は、久賀島で生まれ育った潜伏キリシタンの娘ミツを主人公に展開する。主人公を演じるのは福岡を拠点とするバレリーナ、春日遥香さん。春日さんは本格的な芝居は今回が初めてといい、「弾圧の中にあってミツが自分の心に素直に生きていく姿に魅了された。精いっぱい演じたい」と話した。9月中旬には春日さんら出演者と制作スタッフが久賀島や福江島などを訪れ、島民に話を聞くなどして当時に思いをはせた。
 劇中では、平戸市生月島のかくれキリシタンの人たちが「唄オラショ」を実演し、父親が久賀島出身のシンガー・ソングライター、五輪真弓さんも出演する。
 公演は昼と夜の2回。前売りはA席5500円、B席3500円(当日は各500円増)。ローソンチケットで取り扱う。S席は昼夜ともほぼ完売。問い合わせや、5人以上の団体割り引きの申し込みは「舞台化する会」(電092.752.8880)へ。
 また、絶版となっていた森禮子著「五島崩れ」は、里文出版(東京)から今月復刊される。

 

舞台劇「五島崩れ〜椿の島のアヴェ・マリア〜」
 五島市福岡事務所ブログ -  2019-10-24 16:17
 

 

【劇評】自分を裏切らない、潜伏キリシタンの女性描く 「五島崩れ」
 西日本新聞:吉田昭一郎・記者 - 2019/12/17 17:00/span>
 

 キリシタン禁教下、幕末から明治初年の長崎県・五島列島を舞台に、潜伏キリシタンの女性の生涯を描いた演劇「五島崩れ―椿の島のアヴェ・マリア」が13日、福岡市博多区の博多座で上演された。相次ぐ悲運にも、家族愛を失わず暗黒の世の片隅を照らす生き方は、どんな時代にも響く輝きがあった。(敬称略)

 主人公は、半農半漁の家の育ちだろうか、久賀島の少女ミツ(春日遥香)。同じ潜伏キリシタンのいいなずけが長崎からの帰途、取り締まりから逃れた後、海に投じた神父からの授かり物を探すうちに溺死する。神様はなぜ「こげな、むごか事ば」と信仰が揺らぐ。

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 次に出会うのが取り締まり側の役人で、仏教徒の慶馬(高木勝也)。見初められて求婚される。嫁げば「転び者(棄教者)」のそしりを受けるかもしれない。尻込みして遠ざけるが、熱心な求めに応じる。福江島での幸せな新婚生活と懐妊に喜ぶさなか、久賀島から届いたのは、実家の母や弟らキリシタンの島民たち多数が狭い牢屋(ろうや)に押し込められ死者が相次いでいるとの知らせだった。

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 帰るか、残るか。身を裂く葛藤の先に帰郷を決断するミツを、バレエダンサーで俳優初挑戦の春日が好演した。

 「気でも狂うたか」と驚く慶馬に、陰でのキリシタン信仰を告白。激高を買うが、静かに両手をついて帰郷の許しを請う。見せ場だから、もっと修羅場を強調して潜伏信仰の悲哀を表現しても良かったかもしれないが、ミツは静かに決意を伝える。背筋の伸びた演技はりんとした強さを感じさせた。

 帰郷後、ミツが牢屋の中の母親ヨモ(玄海椿)らを助け出す場面では、玄海の演技が光った。張り付けの刑を解かれ死期が迫る息子に駆け寄り、号泣する。その爆発的な表現は弾圧される側の魂を感じさせた。舞台の随所で、迫害下の物語という舞台の雰囲気を濃い演技で生みだした。

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 原作は、五島列島で数多くのキリシタンが拷問や処刑で亡くなった史実「五島崩れ」に基づき、芥川賞作家の森禮子(福岡市出身、故人)が書いた同名小説。キリシタン禁教・弾圧を、異質の排除と同調圧力の極限と見て取れば、今の時代だからこそ、この作品と舞台からくみ取りたいものが確かにある。

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 その場の大勢に身を任せず、自分をあざむかず、自分を裏切らないミツの生き方は、無理な同調よりも一人一人の個性を尊重し合うベクトルに通じる。困難な生き方に違いないが、人生に悔いは残らないだろう。

 終幕前、父親が久賀島出身という五輪真弓の「時の流れに~鳥になれ」の歌が舞台に流された。〈鳥になれ おおらかな つばさをひろげて〉。自由への願いが舞台と響き合う。

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鳥になって舞うミツを、春日は得意のバレエでのびやかに表現した。それぞれの生を慈しみ、たたえるニュアンスを感じる。最後は出演者全員で大合唱し、さわやかな終幕となった。

 劇中、長崎県平戸市の生月島の人たちが、伝承する唄オラショを披露した。

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 西南学院音楽主事の安積道也指揮で、福岡市を拠点に活動する混声合唱団「コーロ・ピエーノ」も合唱で舞台を盛り上げた。

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録をきっかけに、「森禮子さんの小説『五島崩れ』を舞台化する会」が有志によって結成されたのが出発点だ。多くの人たちの思いを結集した舞台だった。
(吉田昭一郎)



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