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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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【孝謙天皇も明治天皇も大正天皇も側室の系統】 NHK『日本人と天皇』(4/30放映)
2019年5月3日(金) 【憲法記念日】

 NHK『日本人と天皇』(4/30放映)は、太古から現代に至るまでの
皇室と庶民の関係性について紹介する番組だった。

 明治以前は、皇室行事は今より遥かにオープンであり絵巻では
公式行事をすぐ近くで庶民が見ていて、幟を子どもが降ったりしている。

 皇室に神秘性を持たせ政治権力がそれを背景に利用しようとするのは
明治時代以降であり、昭和の時代に戦争推進に軍部が活用した。

 番組の後半は、皇嗣が秋篠宮文仁殿下と悠仁親王しか居なくなる点を
取り上げ、皇室存続の危機と、その打開策について論議していた。

 そして閣僚の任命や国会の開会などの国事行為が天皇の仕事である
処から、象徴天皇を継ぐ者が無くなったら日本国憲法が機能しないことに
なると意外な盲点を突く発言もコメンテイターから出された。

Kousitu_Kousei.jpg


 番組の中で驚いたのは次の点である。

 戦前の皇室典範も戦後の皇室典範も「男系男子」(男親の系譜で生まれる男子)を天皇継承の条件と定めている。これまでの歴史では女性の天皇がいた時も、「男系」(父親か祖父などが男性)の天皇であって女系はいなかった。

 これまでの125代におよぶ天皇のうち、約半分が「側室」(第2夫人、第3夫人など)の子と見られているという。戦後は「側室」という制度はない。

 過去400年間では側室の子どもではない天皇は109代の明正天皇、124代の昭和天皇、125代の前天皇(今の上皇陛下)の3人のみで、側室の制度がない現在においては「男系」の伝統の維持は難しいという声が多くの委員が認識したという。
 けっきょく、この(小泉内閣の時の)有識者会議では男女の区別なく「直系の長子(天皇の最初の子ども)を優先する」という最終報告を出し、翌年(平成18年=2001年)、政府は「女性天皇」「女系天皇」の容認に舵を切った。

ここはリアルタイムで聞いていて
「天皇の家系が殆ど側室の系統だったんだ」と驚きました!

孝謙天皇も明治天皇も大正天皇も側室の系統。

裕仁・明仁・徳仁天皇の三代は正室の系統で、
その内、美智子上皇后と雅子皇后は歴代初と二人目の民間人からの出身。


201905012154072d6.jpg


【三笠宮崇仁親王の進歩的民主的考えは黙殺された】

番組では、自ら軍人として戦場に赴き、戦争の悲惨さと当時の軍部の暴走を
垣間見てきた三笠宮崇仁親王(昭和天皇の実弟)の進歩的・民主的見解も
紹介されていた。

【今や婦人代議士も出るし、将来、女の大臣が出るのは必定であって、
その時代になれば今一度、女帝の問題も再検討するのは当然だ・・・
 進歩的な思考の持ち主だった三笠宮は、天皇にも基本的人権を認めて、
場合によって「譲位」という選択肢を与えるべきとも書き残していた。】

しかし、この提案は政府や有識者会議で検討されることなく事実上黙殺された。

以下、この番組を紹介した水島宏明・ 上智大学教授の投稿から引用

     **************

改元特番でNHKだけが伝えた”不都合な真実”
 水島宏明・ 上智大学教授 - 2019/5/1(水) 17:22

(一部引用)

 戦前の皇室典範も戦後の皇室典範も「男系男子」(男親の系譜で生まれる男子)を天皇継承の条件と定めている。これまでの歴史では女性の天皇がいた時も、「男系」(父親か祖父などが男性)の天皇であって女系はいなかった。

 この問題をめぐる取材が非常に深い。

 戦後に新しい憲法が発布されて、天皇は「象徴」という立場になり、宮家も11が廃止されて51人が皇族から民間人に身分が変わった。この

 取材班は、新憲法が発布された日に三笠宮崇仁親王(昭和天皇の末弟)が皇室典範の草案を審議していた枢密院に提出した皇室典範改正をめぐる意見書を掘り起こしたが、そこで三笠宮は以下のように書いている。

「今や婦人代議士も出るし、将来、女の大臣が出るのは必定であって、その時代になれば今一度、女帝の問題も再検討」するのは当然だと。

 進歩的な思考の持ち主だった三笠宮は、天皇にも基本的人権を認めて、場合によって「譲位」という選択肢を与えるべきとも書き残していた。

 けっきょく、三笠宮の意見書は枢密院で検討された形跡がなかったが、その後、小泉政権で「女性天皇」「女系天皇」の問題が検討の対象になる。

(中略)
 この番組の最後は、戦後すぐに皇室典範に「女性天皇」「女系天皇」の余地を検討すべきだと提言していた三笠宮崇仁親王の晩年の声が登場する。2004年にNHKのラジオ番組に出演した時の肉声だ。

「女帝自体も大変だし、けれども今度は一般の人が配偶者になるということはこれは大変で、戦後、華族制度がなくなりまして、華族制度をなくすということは、いわば、天皇制の外堀を埋められたようなこと・・・。今になって考えますとね、だから女帝になっても、配偶者になる方がいないんじゃないかと思うんですね。今の日本人では・・・。今はマスコミが騒ぎすぎますねえ。あれだと本当に将来もそういう立場になるという人もおじけづくだろうし・・・。

理屈では当然、女帝であってもしかるべきだけれども、現実問題としては、果たしてそれがどうなるのか。女帝おひとりで終わっちゃうのも困りますしね、これはともかく大きな問題だと思いますね」

 三笠宮は皇室の行く末を案じながら、3年前に100歳でこの世を去った。
(中略)
 確かに将来、女帝が誕生するにしても、その配偶者になる人が現れるものだろうかと想像してみる。改めて三笠宮の慧眼には恐れ入るほかない。

 三笠宮が考えていた「持続可能性がある象徴天皇制」ということを考えると、現状ではあまりに課題が多いということをこの番組で突きつけられた気がする。
**********
「日本の象徴天皇制は自然消滅する」

 ショッキングな表現でそう語っているのは改元の前夜に放送された「NHKスペシャル」に登場した古川貞二郎・元官房副長官だ。今のままでは象徴天皇制は存続し続けるかどうかわからないと警告する。

 番組を見ると、象徴天皇制で初めてとなる「生前退位・即位」という大きな出来事を前にして、政権の中枢にいた人物でさえ強い危機感を露わにしていることがわかる。その危機感が国民の間であまり知られていないように思う。
 この「NHKスペシャル」が問いかけた内容は後でくわしく述べるが、他の番組は「お祝いムード」一色で、肝心な”不都合な真実”がまったくと言っていいほど報道されていないのだ。
(中略)
「象徴」とは何をする仕事なのかを真正面から追求して取材力を発揮したのが、NHKスペシャル「日本人と天皇」だ。

 このように番組では天皇が行う宗教的な儀式などを撮影した映像をふんだんにつかって天皇の宗教行事の歴史的や経緯や変化などを伝えていた。

 その上で、番組の圧巻な部分は、「皇位継承」についての取材である。

 戦前の皇室典範も戦後の皇室典範も「男系男子」(男親の系譜で生まれる男子)を天皇継承の条件と定めている。これまでの歴史では女性の天皇がいた時も、「男系」(父親か祖父などが男性)の天皇であって女系はいなかった。
 これまでの125代におよぶ天皇のうち、約半分が「側室」(第2夫人、第3夫人など)の子と見られているという。戦後は「側室」という制度はない。

 過去400年間では側室の子どもではない天皇は109代の明正天皇、124代の昭和天皇、125代の前天皇(今の上皇陛下)の3人のみで、側室の制度がない現在においては「男系」の伝統の維持は難しいという声が多くの委員が認識したという。

 けっきょく、この(小泉政権時の)有識者会議では男女の区別なく「直系の長子(天皇の最初の子ども)を優先する」という最終報告を出し、翌年(平成18年=2001年)、政府は「女性天皇」「女系天皇」の容認に舵を切った。
 
 ところがこの動きに猛反発したのが男系の伝統を重視する人たちだったと、2006年3月に日本会議が行った「皇室の伝統を守る1万人大会」の映像が登場する。

(以下略)




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テーマ:天皇陛下・皇室 - ジャンル:政治・経済

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