2018年11月9日(金)

NHKー大河ドラマ『西郷どん』が幕末から明治期に入り 大隈重信や江藤新平などの佐賀の英傑が登場して来て期待大!
処が、今週の描かれ方は、どちらかと言うと大久保利通たちの 進める『改革』に対する抵抗勢力のようなイメージでガッカリ!
今後、どのように描かれるのかは判らないが余り期待できそうに無い!
大河ドラマ公式サイトによる【登場人物】へのリンク https://www.nhk.or.jp/segodon/cast/
 大河ドラマの江藤新平
予告編によると、次回(11/11)は、長州出身者の汚職事件 『山城屋和助事件』を扱うようですが、如何描かれるか?!
この事件は、江藤新平が中心となって取り調べたもので、 幕末維新の功労者・井上聞多が権力を握った途端に私利私欲に走って 汚職に手を染めたものです。
さて、NHKー大河ドラマでは江藤新平の役割を正当に描くのかどうか?!
『西郷どん』 第42回 「両雄激突」 NHK - 2018年11月11日放送 https://www.nhk.or.jp/segodon/story/42/
西郷(鈴木亮平)は、留守政府を担い佐賀の江藤(迫田孝也)らと近代化政策を推し進めていた。大久保(瑛太)が1年半ぶりにようやく帰国。欧米使節団は条約改正にことごとく失敗し、政府内で孤立する大久保。西郷は朝鮮国との外交問題解決のため単独で朝鮮に渡ろうとしていた。欧米列強の文明のすごさに圧倒され、内政改革が急務と考える大久保は、戦争を誘発しかねない使節派遣に断固反発し、西郷との対立を深めていく。 ********** 【西郷どん (鈴木亮平) の視線から】 岩倉使節団の留守を預かる隆盛は、ついに本腰を入れて近代化政策を推し進めることになります。 三条実美、板垣退助、大隈重信、江藤新平、後藤象二郎、大木喬任(おおき・たかとう)らからなるこの「留守政府」は、学校教育、地租改正、徴兵令、鉄道や製糸場の開業などさまざまな功績を残した、とてもすばらしい内閣だったそうです。
演じていて実感するのは、下級武士から成り上がっている人間が多いからか、情熱と行動力あふれる人たちの集まりだということ。それでいて人の意見を聞く柔軟さもあって、だからこそ西郷さんは彼らとうまくやっていけたんじゃないかと思います。 そんな中、一蔵どんがついに欧米から帰国します。良くも悪くも、変化した政府の形と一蔵どんの考え方。“西郷と大久保”という悲しい対立の“芽”がついに頭をもたげます。
江藤新平は、この他にも教育の重要性を訴えて教育制度の整備を重視して 全国に学校を作り、義務教育を普及したり、 三審制の司法制度を構築して公正な裁判を受けることができるようにしたり、 極めて民主的な憲法の骨子や民法の制定に尽力したのです。
その当時としては民主的過ぎる政策と潔白な姿勢を大久保利通に嫌われ、 明治6年の政変で政権から追い出されるのです。
故郷の佐賀では、処遇に不満を募らせた旧武士勢力が所謂『不平士族』として 結束しつつあり、江藤新平は彼らが暴発しないように説得に当たったのですが、 大久保利通は、江藤新平がクーデタの首謀者で有るとして捕らえて、 江藤新平が構築していた三審制の裁判を受けることも無く即刻斬首したのです。
彼が政権に残っていれば、その後の戦争に次ぐ戦争を続けたような明治政権は もっと違うものになっていたかも知れません。
NHKー大河ドラマの展開を期待せずに見守りたいと思います。
【明治新政府】 の 『留守政府』

・・・11月11日 『西郷どん』を見て追記・・・
放送では大久保利通や岩倉具視などが欧米視察中の留守政府が 行った改革の項目を『教育制度』や『司法制度』含めて字幕で次々と 出したが、それをナレーションでは『西郷たちの成し遂げた改革』 と言い、江藤新平たちの貢献は字幕でもナレーションでも無視。
大久保利通が欧州から帰ってくると、 江藤たちが大久保を今風に言えば『シカト』するように描き、 大久保利通は江藤たちを政府から追放するよう言うとか 対立をことさら強調する表現。
征韓論では、最近の研究の成果を活かし、西郷隆盛は平和的交渉を 行うために西郷隆盛が朝鮮に自ら使節として行くことになると言う 流れを描いていた。(それは実現しなくなるのだが)
『明治6年の政変』(政府側からのクーデタ)前夜までを描く。
【明治新政府】 の 『欧米視察団』

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日本国憲法は先人の智慧の結晶ー5 JUNSKY blog ー 2006年3月10日 http://junskyblog.blog.fc2.com/blog-entry-23.html
江藤新平 がTV番組で 公式には “初登場” NHK歴史秘話ヒストリア 当ブログ ー 2009年5月21日(木) http://junsky07.blog89.fc2.com/blog-entry-955.html
裁判はじめて物語 ~明治の人々はどうしたの?~ ● NHK:本放送 2009年(平成21年)5月20日(水) http://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/7.html
【明治新政府】 NHKによる 『相関図』

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