2018年11月3日(土) 文化の日
きょうは朝からマイケル・ムーア監督がドナルド・トランプを描いた 【華氏119】をユナイテッドシネマ・トリアス久山で見ました!

119 とは、大統領選挙の結果が判明した2016年11月9日を示します。
映画によると、トランプが大統領選挙に立候補すると表明したのは トランプ氏自らが作ったフェイクニュースであり、本気では 無かったが、そのフェイクニュース受けが余りにも良かったので 実際に立候補することにしたと云うのが真相らしい。
立候補しても当選するつもりでは無かったので、投票日翌日 2016年11月9日の集会は大きく盛り上がっていなかったとのこと。
多くのマス・メディアが早々とヒラリー・クリントンの当選を 速報していた!
しかしムーア監督は早くからトランプの当選を予測していたと云う。
トランプへの中間層の移動にはオバマ民主党政権が取った 少数者・弱者を犠牲にする政策の変節が有ったことも描いている。
飲料水の汚染で犠牲者が出ている地域には水道敷設の為の 工兵隊ではなく、軍隊を送り込んで、その地域を予告無く 演習地域にして居住者が居なくなった住宅や工場を空爆した! その映像はまるでイラクかシリアかと思ってしまうようなもの。 (ここは是非映画で確認してほしい)

民主党の予備選挙では、バニー・サンダースが相対多数であった 選挙区が多数あったが、民主党の幹部による不正が行われて、 ヒラリーを当選者としたことが詳しく紹介されていた。
また、多くの若者が数万単位の集会や行進をしている様子を 記録映像で証明していた!
さすがに、マイケル・ムーア監督のことだけはある!

この映画を題名の119より前に全米公開したのは、 今週末行われる中間選挙を意識したものであろう!
映画終盤は八十数年前に同じような手法で政権を取った ヒトラーの映像を流しながら、アメリカ国民に警鐘を乱打する。
もちろん、日本にも置き換えることができる。
ヒトラーも国会放火事件と云うテロをデッチ上げ国民の危機感を煽り、 当時最先端の情報機器であったラジオと映画ニュースを活用して フェイクニュースを国民に流し続けヘイト思想を植え付けた。
『国会放火事件は共産党の仕業である』 『安心の為には少しの不自由は我慢しよう!』 『ユダヤ人が暴動を計画している』 等など・・・
映画.com による作品紹介【解説】 アメリカの銃社会に風穴を開けた「ボウリング・フォー・コロンバイン」や医療問題を取り上げた「シッコ」など、巨大な権力に対してもアポなし突撃取材を敢行するスタイルで知られるドキュメンタリー監督のマイケル・ムーアが、アメリカ合衆国第45代大統領ドナルド・トランプを題材に手がけたドキュメンタリー。タイトルの「華氏119(原題:Fahrenheit 11/9)」は、トランプの大統領当選が確定し、勝利宣言をした2016年11月9日に由来。ムーア監督の代表作であり、当時のジョージ・W・ブッシュ政権を痛烈に批判した「華氏911(Fahrenheit 9/11)」に呼応するものになっている。16年の大統領選の最中からトランプ当選の警告を発していたムーア監督は、トランプ大統領を取材するうちに、どんなスキャンダルが起こってもトランプが大統領の座から降りなくてもすむように仕組まれているということを確信し、トランプ大統領を「悪の天才」と称する。今作では、トランプ・ファミリー崩壊につながるというネタも暴露しながら、トランプを当選させたアメリカ社会にメスを入れる。
【作品データ】 原題 Fahrenheit 11/9 製作年 2018年 製作国 アメリカ 配給 ギャガ 上映時間 128分 オフィシャルサイト
【キャスト】 マイケル・ムーア ドナルド・トランプ バーニー・サンダース
スタッフ 監督マイケル・ムーア 製作マイケル・ムーア カール・ディール メーガン・オハラ 製作総指揮バーゼル・ハムダン ティア・レッシン 脚本マイケル・ムーア 撮影ジェイミー・ロイ ルーク・ガイスビューラー 編集ダグ・エイベル パブロ・プロエンザ 字幕監修池上彰
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テーマ:洋画
- ジャンル:映画
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