2018年11月1日(木)
ちょっと前のNHKーETV 『らららクラシック』で ヨハン・セバスチャン・バッハの【ゴールトベルク変奏曲】 を紹介していました。
楽曲の解説はバッハ・コレギウム・ムジクムの鈴木優人さん。

私は、グレン・グールドや小山実稚恵さんのCDを 何度も聴いていましたが、この番組で紹介された楽曲の構造は ほとんど何も知らずに聴いていました! NHKのチコちゃんに『ボーッと生きてんじゃねえよ!』と 叱られそう (笑)
冒頭の『アリア』の部分。 第30変奏のあと再び再現される。
 低音部は、ホ短調で ド(G), シ(F#), ラ(E), ソ(D) と音階で下がって行く。
ゴールトベルク伯爵の睡眠導入剤として作曲されたと云う 伝説は、私の勘違いで、ゴールトベルクさんと云うのは、 当時チェンバロを演奏した人の名前だとのこと。

眠れない伯爵の名前は、カイザーリンク伯爵だとのこと。

しかし、原本の直筆楽譜には献呈先として カイザーリンク伯爵の名前は一切無く、この話は 後世の作り話の可能性が高いらしい。

それはそうと、バッハはこの変奏曲全32曲 の 変奏の3曲ごとにカノン(同じパッセージをズラして繰り返す)を 組込み、それが進むごとに1度ずつ音程がズレる構造に なっているとのこと。

すなわち、第3変奏は同じ音(第1パッセージがドなら第2もド) 第6変奏は2度違い(第1がドなら第2はレ) 第9変奏では3度違い(第1がドなら第2はミ) と云うように、音程の幅が1度ずつ広がって行く!
先ず第3変奏 の演奏と楽譜で構造を解説。
 赤文字の音符 (ミーファソラソラレーミファレミファドー) と 2小節目から入る青文字の音符は全く同じ音列!
続いて番組では、第21変奏の7度違いの冒頭を演奏して紹介。 ドに対してシから始まる第2パッセージ。
ドレミファミレドと単純な音列 ・・・これに続くのが7度上のシドレミレドシ

数学好きだったバッハは、全ての音程差のカノンが成り立つように 旋律を紡ぎ出したようです。 凄い!!!

当然、そう云う風に気にして聴いたことがありませんでした! まぁ、カイザーリンク伯爵ではありませんが、大抵すぐに爆睡(笑)
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