観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 gooブログでも【JUNSKYblog2007】のタイトルで、政治・時事評論を中心に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 2006年までgooで書いていた「観劇レビュー&旅行記」(リンクの1行目)をFC2に移転します。
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CURSE of the Golden Flower
題名は、直訳すれば、「金花の呪い」


唐次代の王と王妃、3人の王子、王妃の愛人、第一王子の愛人、王の侍医と薬係などが交錯するストーリーである。 邦題「王妃の紋章」

ouhi_wp04.jpg

(今回の画像はクリックすると元のサイズになります。)

映画の中では、この「金色の花」は、黄色の菊であり、また王妃が絶えず行っている刺繍の紋様である。
王妃は金糸でこの菊の刺繍を行っている。
重陽の節句に向けて宮廷の庭を黄色の菊で埋め尽くすのである。

ouhi_wp06.jpg


王妃自ら何十枚も菊の刺繍をしながら一方では部下に命じて1万枚もの刺繍を作らせていることが映画の中で判明する。
それを聞き出した王妃の実子であり、王の2番目の王子である傑王子は母とは独自の立場を取るような素振りを見せるが、実は母(王妃)の思いを遂げさせようと密かに準備する。
クーデタ軍のシンボル・マークが金色に刺繍された菊である。
ouhi_wp08.jpg


王妃は、先妻の息子である第1王子の祥王子と数年来不義の関係にある。

その祥王子は、使用人でもある王妃の薬係り(日本流に言えば大奥女中)である若い女と密通している。

王妃は、そのことに気付き嫉妬の極みに陥る。

王も王妃と第1王子との不義の関係を知っており、侍医(実は薬係の女中の父)に命じて王妃の常備薬に「トリカブト」を少量づつ入れさせる。
その実行犯は、薬係の女中だ。

すなわち、王妃の愛人である祥王子の愛人である薬係の女中が王妃に毒を盛るという構図である。
まさにドロドロとした女の怨念・嫉妬物語である。

王妃は、毒を盛られているらしいことを自らの隊長から察しており、密偵を頼んで探らせる。
その密偵が、「トリカブト」の実物と共に毒を盛られていた事実を報告に来るが、その密偵は侍医の妻であり、ずっと以前は王の女であった。 当然薬係の女中の母でもある。

そして、祥王子は、その密偵と王の間に生まれた子どもであることもドラマ後半に判明する。

*******************************

舞台は唐(後唐)次代の王家の宮廷内であるが、この女のドロドロとした嫉妬物語は、いつの世も古今東西を問わず、リアルタイムで続いて来たものだ。

また、シェークスピアの世界にも通じるものでもある。

言わば、リア王とオセロを合わせた様なストーリー展開でもある。

王が、3人の子ども(娘)に自らへの忠誠心(愛)を試そうとするところはオセロである。
ouhi_wp05.jpg

妻の不義を疑い、殺そうとする所は、リア王でもあろう。

(【通りすがり】さんが、上の記述が逆であることを指摘してくださいました。
 原文を修正してしまうとコメントが意味の無いものになりますので、間違えたままにしておきます。
 3人の娘を試すのがリア王であり、妻の不義を疑うのがオセロです。)

そして、この映画では王と王妃以外の関係者は皆死んでしまうのである。
3人の王子も、侍医もその妻(王妃の密偵)も娘(薬係の女中)も
主な登場人物全て・・・
まさにシェークスピアの世界である。ハムレットにも通じる。

主要人物・相関関係は下記をクリックすると拡大します。
ouhi_wp09.jpg


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突っ込みどころ

* 王妃が頼んだ密偵の女性が、日本の忍者衣装そっくりの黒装束で出てきて、邸内を探る時も黒装束でやっている。却って曲者とばれてしまうではないか!?
今時黒装束で密偵をするとかは、子供向けアニメだけで、密偵は周りの人々と同じような衣装でやるのが常識だ。 チャン・イー・モウ監督もその辺は無頓着か・・・

* 王妃を殺そうとしている王の命を受けた侍医の妻が、何故王妃の密偵になったのかさっぱり解らない。 もしかして、時間の関係でこのイキサツをカットしている? 侍医と妻は不仲ではないのに。

* 王妃の復讐に協力することで、1万人もの兵士が殺戮されるという設定は如何なものか?
  映画「モンゴル」でも、「モンゴル人は女のために戦わない」と言いながら、テムジンの妻を取り返すために大殺戮戦争をするし、この映画でも大殺戮するし、どうして映画の世界はこうも大殺戮(ジェノサイド)が好きなんだろうか?

見どころ

* コン・リーが身に着ける豪華金色衣装の重量は40kg、王冠は10kgを超えるとか。
着付けだけでも数時間係り汗だくで疲労困憊だったというが、本番になるとさすがに大女優。
颯爽と歩いたという。
 確かに、下の場面では颯爽と歩いていた。(毒を盛られているのに?)
ouhi_wp07.jpg

 なお、この画像でもわかるように衣装を担当したデザイナーは、中国風でありながらパリコレ的イメージも取り入れたようで、胸を強調するように豊かにアップさせる衣装を全ての女性に着せている。
 コンリーさんは、すでに40歳を超しているが、とてもそうは思えない豊かさであった。

テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

オセロとリア王逆ですよ。

【2008/04/29 23:40】 URL | 通りすがり #- [ 編集]



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