2018年1月21日(日)
昨日KBCシネマで上映中の映画 【リュミエール】を見ました!

この映画は、リュミエール兄弟が協力者であるカメラマンたちと 撮影した大量の動画フィルムの中から108本を選定して繋げ、 編集の中心となった方のわかり易いナレーションが付いています。
108本と云うと膨大なようですが、当時の撮影機(カメラ)に 収容できるフィルムの長さが17m(と言っていたと思う)だったので 50秒しか撮影できなかったようで、50秒x108本=5400秒 即ち90分です。間に多少解説が入ったりするので95分間でした。

しかし、この50秒の世界が凄いのです! 50秒でどれだけ世の中を切り取り表現できるか? です!
特殊撮影も含めて今でも楽しめる映像でした。
フランスの映像ばかりでは無く、欧州各国をはじめアメリカやアジアまで 重たいカメラを持ち込んで撮影していて、日本でも日の丸を掲揚した 神社風の建物の前で剣道を披露している場面も有りました。

現在のSNSネットワークを駆使して、この日本の映像の撮影場所を確定した と云うニュースが、KBCシネマに掲示されていました。
又、ガクガクとぎごちないコマ撮りでは無くて、滑らかな映像でした。
エジソンのキネマトグラフが、1人でしか見られなかったのに対して、 リュミエールのシネマトグラフは、最初から大勢が見られる 現在の映画と同じプロジェクション方式だったとのこと。
当時のカメラには、ファインダーが無かったので、捉えている範囲は 経験的に掴んだもので、それでも絶妙な画面切り取りでした。
映画好きの方にはたまらない映画だと思います!
上映後、トークイベントがありました。
それもあってか、大勢の観客が詰め掛けていました!

KBCシネマのスタッフが作られたディスプレイ



映画 【リュミエール】 公式サイト
Movie Walker による作品紹介 シネマトグラフを発明した“映画の父”ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が製作した1422本の短編作品から108本を厳選し1本にまとめて上映。 1895年12月28日に世界で初めて有料上映された『工場の出口』や、120年前に京都で行われた剣道の試合などを収録。 監督・脚本・プロデューサー・編集・ナレーションは、カンヌ国際映画祭総代表であり、リヨンのリュミエール研究所のディレクターを務めるティエリー・フレモー。共同プロデューサーを「田舎の日曜日」「ひとりぼっちの狩人たち」のヴェルトラン・タヴェルニエが担当。音楽は「さよなら子供たち」のカミーユ・サン=サーンス。 日本語ナレーションを落語家の立川志らくが務める。 第30回東京国際映画祭特別上映作品。
*********************** 作品データ 原 題 : LUMIÈRE! 製作年 : 2016年 (元映像 1895~1905年) 製作国 : フランス 配 給 : ギャガ 上映時間 : 90分 ***********************
【映画概要】 1895年12月28日パリ。ルイ&オーギュスト・リュミエール兄弟が発明した“シネマトグラフ”で撮影された映画『工場の出口』等が世界で初めて有料上映された。全長17m、幅35mmのフィルム、1本約50秒。現在の映画の原点ともなる演出、移動撮影、トリック撮影、リメイクなど多くの撮影技術を駆使した作品は、当時の人々の心を動かした。1895年から1905年の10年間にリュミエール兄弟が製作した1422本の短編作品から、カンヌ国際映画祭総代表であり、リヨンのリュミエール研究所のディレクターを務めるティエリー・フレモーが108本を厳選し、4Kデジタルで修復。ひとつの時代、そこに生きる様々な人や場所、伝統の証人である映像とともに、20世紀を目前とした世界が映し出されている。
【キャスト・スタッフ】
配 役:世界中の風景および市井の人々(一部は演出付きなので役者かも)
監 督 : ティエリー・フレモー プロデューサー : ティエリー・フレモー 脚 本 : ティエリー・フレモー 音 楽 : カミーユ・サン=サーンス (音楽は本作用でオリジナルではない) 編 集 : ティエリー・フレモー ナレーション : ティエリー・フレモー 共同プロデューサー : ベルトラン・タヴェルニエ
- 関連記事
-
テーマ:フランス映画
- ジャンル:映画
|