2017年11月25日(土)
先週の土曜日(11/18)KBCシネマで 映画 【ゴッホ 最期の手紙】(原題:LOVING VINCENT)を見ました。
分類としてはアニメ映画ですが その一コマひとこが、油絵で描かれていると言うのが特徴。 100人くらいの画家が、 長期間掛けて実際に一コマづつの 油絵を それぞれ何百枚と描いたものという話です。

解説によると、 まず俳優によって全編収録し、その一コマひとこまを 100名を越す画家がゴッホ風の油絵にして描いていったとのこと。 6万2000枚もの油絵を描いたそうです。
その絵画部分にはCGは一切使っていないらしい。 通常のアニメのように背景画は固定し、動きだけを描いた場面と 背景も少しづつ変化している場面が有りました。
映画の中での『現在』(フィンセント・ファン・ゴッホ没後)はカラーで ゴッホ健在時の『回想シーン』ではモノクロで描かれています。
ストーリーは、ゴッホが弟・テオに宛てた最期の手紙を預かっていた ゴッホの友人の息子が、テオ・ゴッホを探し回って渡そうとする話。
その中で、当時のゴッホを知る人々が、ゴッホを回想する(白黒) と言うもの。
【公式サイトより 制作過程の説明】
気が遠くなるような制作過程を踏んだからこその魅力にあふれている。
映画はまず、俳優たちが役を演じる実写映画として撮影された。俳優たちはゴッホの絵画に似せて作られたセットで、あるいは撮影後にCGアニメーションでゴッホの絵と合成させるためのグリーンバックを背景に演技を披露。
それをとらえた映像は特別なシステムでキャンバスへ投影され、長期にわたる特訓でゴッホのタッチを完璧に習得した画家たちの筆で油絵に。 各国から選ばれた画家たち(日本人画家、古賀陽子も参加)は各俳優の特徴を残しつつも、絵画に登場する人物の風貌や雰囲気をうまく混ぜ合わせ、動く肖像画へと生まれ変わらせた。 本編の1秒は、12枚の油絵を撮影した高解像度写真によって構成されている。
こうして豪華キャスト陣の名演と、それを元に描かれた62,450枚もの油絵が、ゴッホの世界に新たな生命を吹き込んだのだ。
エンドクレジットでは、VFX のスタッフも居たので編集には CGも使用されているようですが。
芸術の秋、6万2千枚の絵画でゴッホの油絵の世界が動きだす!? https://news.walkerplus.com/article/122051/
KBCシネマの作品紹介より

郵便配達人ジョセフ・ルーランの息子アルマンは、パリへ届ける一通の手紙を託された。 それは父の友人で自殺した画家ゴッホが、彼の弟テオに宛てたものだった。 巨匠ファン・ゴッホの人生は、遺された手紙の数々によって明らかにされている。が、最愛の弟テオに宛てた最期の手紙で「われわれは自分の絵に語らせることしかできないのだ」と書き記している。 …果たして、ゴッホの死の原因は何だったのか?私たちはゴッホを本当に知っているのだろうか? 正にゴッホの言葉通り“絵画によって彼自身を語らせる”圧巻の体験型アートサスペンス映画。
【 Movie Walker による作品紹介】
ゴッホ~最期の手紙~の画像 [c]Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd. アヌシー国際アニメーション映画祭観客賞を受賞したサスペンス。 ゴッホの絵画をモチーフに俳優が演じた映像を油絵で描き、全編動く油絵で構成された長編アニメーション。
郵便配達人ルーランの息子アルマンは、自殺したゴッホが弟テオに宛てた手紙を託される。
出演は、「ジュピター」のダグラス・ブース、「ヒューゴの不思議な発明」のヘレン・マクロリー、「ブルックリン」のシアーシャ・ローナン、「ホビット」シリーズのエイダン・ターナー。
作品データ 原題 LOVING VINCENT 製作年 2017年 製作国 イギリス=ポーランド 配給 パルコ 上映時間 96分
Armand Roulin ダグラス・ブース Vincent Van Gogh ロベルト・グラチーク Adeline Ravoux エレノア・トムリンソン Dr. Gachet ジェローム・フリン Marguerite Gachet シアーシャ・ローナン Postman Roulin クリス・オダウド Pere Tanguy ジョン・セッションズ Boatman エイダン・ターナー Louise Chevalier ヘレン・マックロリ
スタッフ 監督 ドロタ・コビエラ 、 ヒュー・ウェルチマン 製作 ヒュー・ウェルチマン 、 ショーン・ボビット 、 イヴァン・マクタガート 製作総指揮 デヴィッド・パーフィット 、 ローリー・アーベン 、 シャルロッテ・アーベン 、 エドワード・ノエルトナー 脚本 ドロタ・コビエラ 、 ヒュー・ウェルチマン 衣裳デザイン ドロタ・ロクエプロ 音楽 クリント・マンセル 編集 ユスチナ・ヴィアージンスカ 、 ドロタ・コビエラ 制作責任者 トメク・ウォツニアク SFX/VFXスーパーバイザー ウカシュ・マツキェヴィッチュ 撮影監督 トリスタン・オリバー 、 ウカシュ・ジャル 絵画責任者 ピョートル・ドミナク
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テーマ:洋画
- ジャンル:映画
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