2017年11月14日(火)
西日本新聞の記事からの写メ!
見出しでは“地球史”と大きく(大袈裟?)表現!
しかし、“カンブリア期”“ジュラ期”“白亜期”などと 並ぶ【チバニアン期】と成れば大騒ぎして良いのかも(笑)



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チバニアン 「評価をいただき、ほっと」申請の教授ら会見 毎日新聞 - 2017年11月14日 19時47分
チバニアン 地質年代に 77万年前、磁場逆転の痕跡 毎日新聞 - 2017年11月13日 20時30分
地球史の77万~12万6千年前が「千葉時代」に 日刊スポーツ - 2017年11月13日19時33分 国立極地研究所は13日、地球の歴史のうち77万~12万6千年前を「チバニアン(千葉時代)」と名付けるための申請が、国際学会の1次審査を通過したと発表した。審査は続くが、結論が覆った前例はほとんどなく、来年中に正式に決まるとみられる。地質年代に日本にちなんだ名称が付くのは初めて。
ほかにイタリアの2カ所の地層にちなんだ名称も申請され投票となったが、千葉県市原市で見つかった77万年前の地層をもとにしたチバニアンが6割以上の支持で選ばれた。
46億年に及ぶ地球の歴史は、地層中の化石などから決める地質年代で分け、恐竜が繁栄した「ジュラ紀」や「白亜紀」などがあり、さらに細かな年代に分かれている。茨城大や極地研のチームは6月、市原市の地層が、年代の境界を示す代表的な地層の「国際標準模式地」にふさわしいとして、国際地質科学連合に申請し審査を受けていた。
地層には、77万年前に地球の磁気のN極とS極の向きが逆転した跡が、鉱物などに良好な状態で残っている。岡田誠茨城大教授(古地磁気学)は「主張してきたことが認められた。地学に高い関心をもってもらえる良い材料になる」と喜びを語った。
この地層はかつて海底にあったころに積もり、その後に盛り上がって陸地になり、市原市を流れる養老川沿いの崖に現れている。
今回通過したのは作業部会の1次審査。票が僅差なら決選投票になる可能性もあったが、1回で決着した。今後、国際地質科学連合が実施する3回の審査を経て正式に認定される。(共同)
チバニアン 「評価をいただき、ほっと」申請の教授ら会見 毎日新聞【酒造唯】 - 2017年11月14日 19時47分 77万年前~12万6000年前の地質年代が「チバニアン」と命名される可能性が高まったことを受け、命名の根拠となる千葉県市原市の地層を国際学会に申請していた岡田誠・茨城大教授などの研究グループが14日、記者会見した。岡田教授は「われわれのデータが一番いいと評価をいただき、ほっとしている」と述べた。
地質年代の命名には、「イオニアン」を目指すイタリアの二つの地層も申請。千葉の地層は、命名の決め手となる77万年前の地磁気逆転の証拠が残っており、当初はイタリアをリードしているとされていた。しかしイタリアも昨年、地磁気逆転を推定できるデータを提出。そのため研究グループは申請直前の今年6月、さらに地磁気逆転の証拠となるイタリアと同種のデータを補ったという。その結果、国際学会での投票では、千葉が委員15人中11人の支持を得て、イタリアに大差を付けた。
また、研究グループは、「チバニアン」を同市在住の個人が商標登録していたことについて、特許庁に異議申し立てを行った結果、出版物に限って商標登録を取り消したことも明らかにした。
チバニアン 地質年代に 77万年前、磁場逆転の痕跡 毎日新聞【酒造唯】 - 2017年11月13日 20時30分 地球のN極とS極が最後に逆転した痕跡を示す千葉県市原市の地層について、国際地質科学連合の作業部会が、77万年前~12万6000年前(中期更新世)を代表する地層として内定した。正式認定されれば、中期更新世が「チバニアン」(ラテン語で「千葉時代」)と命名され、地球の歴史を分類する地質年代に「千葉」の名前が刻まれることになる。地質年代に日本にちなんだ名称が付くのは初めて。
チバニアンについては、茨城大と国立極地研究所などが6月、同県市原市の養老川沿いにある地層「千葉セクション」の分析結果を基に、中期更新世を代表する地層として命名を申請。イタリアもイオニア海の近くにある2地層「イオニアン」を申請していたが、日本の申請が同連合での1次審査を通過したことを極地研などが13日発表した。
票が小差なら決選投票になる可能性があったが、部会メンバーのうち6割以上が日本を支持したため、1回で決着したという。
同連合は残る2回の上位部会と総会を経て、来年にもその時代を代表する「国際標準模式地」に正式認定する方針。内定が覆る余地はあるものの「千葉」の名前が地質年代に刻まれる可能性が高い。
地層の千葉セクションでは、77万年前に磁場が逆転したことを示す痕跡が鉱物などに良好な状態で残っているという。地球の磁場を示すN極とS極は過去360万年の間に計11回、逆転したと考えられ、この地層はその最後の逆転を示す証拠とされる。磁場の逆転は、地球中心の核が影響しているとみられるが、原因は解明されていない。中期更新世は最後の逆転を「境界」にすることが決まっており、同連合が日本、イタリアの申請を審査していた。
過去には作業部会の内定が最終段階で覆ったケースもあるため、研究グループの岡田誠・茨城大教授は「ひとまずほっとしているが、まだ審査は続くのでしっかり対策を立てたい」と話している。 【酒造唯】
【ことば】地質年代
46億年の地球の歴史を、当時の生態系や気候変動などを基に115に区分したもの。大きな区分では、恐竜が繁栄した「ジュラ紀」や「白亜紀」などが有名。国際地質科学連合は、各時代の境界となる最も代表的な地層を「国際標準模式地」として世界で1カ所だけ選ぶ。選ばれれば、その地名にちなんだ地質年代をその国で命名でき、「黄金のくい」を表す「ゴールデンスパイク」が現地に打たれる。
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