『「カメジロー番」を自称していた時期がある… 』[大弦小弦]
沖縄タイムスWeb版 - 2017年8月7日(月) 「カメジロー番」を自称していた時期がある。番記者は政界有力者の動向を追うのが仕事。私の場合、密着取材すべき相手はすでに他界していたが、残された資料には「宝の山」と呼ぶべきニュース価値と、時代の息吹があった。(阿部岳)
▼瀬長亀次郎さん。復帰前、米軍に奪われた権利を取り戻すため人々の先頭に立った。政府の強権姿勢が当時と重なる今、その闘いに学ぼうとする人は多い
▼翁長雄志知事もその一人。沖縄平和運動センターの山城博治議長は長期勾留中に瀬長さんの著作に触れた。辺野古の抗議行動の現場には瀬長さんの言葉「弾圧は抵抗を呼ぶ 抵抗は友を呼ぶ」や「不屈」がある
▼「不屈」は実は瀬長さんの姿勢を指す言葉ではない。12日公開の映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男」で、次女の内村千尋さん(72)が明かしている
▼「県民は亀次郎が不屈の人だからだと思っているけど、亀次郎は県民の闘いが不屈なのでこの言葉が好きだと言っている」。必要なのは一人のヒーローではなく、人々の結集だと考えていた
▼瀬長さんは投獄される前、裁判でこう陳述した。「瀬長(中略)の口、耳、目を封じることはできても、八十万県民の五官の機能をとめることは不可能だ」(著書「民族の悲劇」から)。今、瀬長さんはいない。だが、瀬長さんが信頼した県民がいる。
(阿部岳)
米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー
映画.com による作品紹介 - 劇場公開日 2017年8月26日 アメリカ占領下にあった戦後の沖縄で、米軍の圧政と戦った1人の男の生き様を描いたドキュメンタリー。
沖縄の民衆に支えられ、那覇市長、国会議員と立場を変えながら闘い続けた政治家・瀬長亀次郎。
米軍統治下の沖縄で弾圧を恐れず米軍に対して「NO」と叫びつづけ、演説会では毎回何万人もの人びとを集め、そして聴衆を熱狂させた。
瀬長亀次郎の知られざる実像と、信念を貫き通したその人生を関係者の証言や貴重な映像によって描き、第54回ギャラクシー賞月間賞を受賞するなど高い評価を得た2016年放送のテレビドキュメンタリー番組を、追加取材、再編集をおこない映画化。
監督は「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務め、本作が初監督となる佐古忠彦。
テーマ曲を坂本龍一が手がけ、大杉漣が語りを担当。
スタッフ
監督:佐古忠彦
エグゼクティブプロデューサー:藤井和史
プロデューサー:大友淳,秋山浩之
撮影:福田安美
音声:町田英史
編集:後藤亮太
語り:山根基世,大杉漣
テーマ音楽:坂本龍一
キャスト:瀬長亀次郎
作品データ
製作年 : 2017年
製作国 : 日本
配 給 : 彩プロ
上映時間 : 107分
映倫区分 G
オフィシャルサイト
http://www.kamejiro.ayapro.ne.jp/
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琉球新報による紹介記事
沖縄「不屈」の象徴を映画化 瀬長亀次郎氏描く、
8月公開 佐古氏がメガホン
2017年6月25日 06:30
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-520961.html
沖縄タイムスによる紹介記事
「米軍が最も恐れた男」 米軍支配に立ち向かった
カメジローさん、スクリーンに 8月・那覇で先行上映
2017年6月23日 10:50
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/104898
「米軍が最も恐れた男」
米軍支配に立ち向かったカメジローさん、スクリーンに
8月・那覇で先行上映
沖縄タイムス+プラス - 2017年6月23日 10:50 戦後の米軍支配に立ち向かった故瀬長亀次郎さんを描いた映画「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」が8月12日から、那覇市の桜坂劇場で先行上映される。
監督は、TBS系の報道番組「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務めた佐古忠彦さん。
2016年TBSテレビで放送されたドキュメンタリー番組に、追加取材や再編集を行って映画化。「不屈」の精神で米軍統治下の圧政と闘ったカメジローさんの人生を通して沖縄の戦後史を描く。
23日の慰霊の日に合わせて公開決定を発表した配給元の「彩プロ」は、「沖縄戦を起点に今につながる基地問題。本土復帰45年を経ても米軍基地が集中する中、沖縄の人々が声を上げ続ける原点は、瀬長亀次郎さんの生きざまにある」とし、映画をPRしている。
沖縄先行公開後、8月26日から全国順次公開される。
沖縄「不屈」の象徴を映画化 瀬長亀次郎氏描く
8月公開 佐古氏がメガホン
琉球新報 - 2017年6月25日 06:30 瀬長亀次郎さん(沖縄人民党委員長;当時)を描く
ドキュメンタリー映画
筑紫哲也ニュース23 のキャスターだった佐古忠彦が監督
沖縄・桜坂劇場で先行上映。 8月下旬から全国で順次上映。
米統治下の沖縄で圧政に抗議する姿勢を貫いた
政治家の瀬長亀次郎さんを描いたドキュメンタリー映画
「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
(佐古忠彦監督)が
8月12日から那覇市の桜坂劇場で先行上映される。
映画では、復帰45年を経ても米軍基地が集中する沖縄で、瀬長さんの「不屈」の精神を引き継いで諦めずに県民が声を上げ続けている理由を探る。
佐古監督はTBS系列の「筑紫哲也ニュース23」のキャスターを務めたことをきっかけに、沖縄の基地問題などの取材を20年以上続ける。2016年8月にTBSテレビで放送されたドキュメンタリー番組を追加取材や再編集で映画化した。
沖縄での先行公開後、8月26日には東京などで上映される。