2017年3月30日(木)
日本政府は、アメリカの異端児・トランプ大統領からの強い要請 (ほとんど強制)を受け、唯一の「戦争被爆国」にも関わらず、 「核兵器禁止条約交渉会議」への「日本政府の不参加」を表明した。
被爆者代表は、演説する機会を与えられ、核兵器の廃絶を訴えた!
日本国内でも被曝者団体が抗議の声を揚げている。
被爆者が国連で交渉不参加の日本非難 FNNニュース - 2017/03/29 13:41
核兵器禁止条約 交渉会議、不参加表明 被爆者「世論喚起が重要」 /長崎 毎日新聞 - 2017年3月29日 地方版
一方で、国連の次期・軍縮担当上級代表(国連事務次長)に日本人の 中満(なかみつ)泉さんが任命されることになったと云う。 事務次長は事務総長、副事務総長に次ぐポストで、国連本部で働く 日本人女性職員の中では最高位となる、とのこと。
国連・軍縮トップ 中満氏 事務次長に任命 毎日新聞 - 2017年3月30日 東京夕刊
ところで、空席となった日本代表の席に 「wish you were here」 と書かれた 【折鶴】 が飾られた。 なんとウイットに富んだアイロニーであろうことか? これを Tweet したのは、日本共産党からこの会議に参加している志位委員長。
「国連会議」の会場で。空席の日本政府席。 「もしあなたがここに居れば」と書かれた折り鶴がおかれています。

志位委員長は「文書発言」を行い、記者会見も開催しています。
核兵器禁止条約実現へ 歴史的な国連会議始まる 「核兵器のない世界」めぐり 本流と逆流の姿 鮮明 志位委員長が文書発言 しんぶん赤旗 - 2017年3月29日(水)
「国連会議」 志位委員長の会見 しんぶん赤旗 - 2017年3月29日(水)
今日の志位さんの Twitter によれば、公式の演説(Speech)も行ったとのこと。
「国連会議」で演説。 各々自席で演説しモニターに映されます。
志位委員長が演説したことは、NHKニュースでも紹介されたようです。
核兵器禁止条約制定交渉3日目 議論本格化 共産党 志位委員長がスピーチ NHK NEWS WEB - 2017年3月30日 5時53分
上の 「wish you were here」 について、検討されている 『つぶやき』 が出ていましたので、私も参画(笑)しました。 他の方にはお断りしていないので、 リンクと、私の書き込みを御紹介しておきます。 大ファン?である共産党志位さんを貶める気は一切ないですが… 【ツイートしたツルに書かれてた言葉の訳って違うのかも??】 志位さんのコメントでは「もしあなたがここに居れば」 仮定法過去では「あなたがここに居たら でも居ない」 それに 強い気持ちを表す wish が付いているので 「あなたがここに居て欲しかった。でも来ていない!」 と云うことで、志位委員長のコメントの意図は正しい!
【ツイートしたツルに書かれてた言葉の訳って違うのかも??】 と言うのは「違う」と思います!
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『仮定法過去』と云う文法用語は、おそらく百年以上前に 英文法を体系化した日本人が付けた名称だと思います。 過去分詞を使っているとはいえ(「過去分詞」と云う表現も 受動態や現在完了形にも使うので、実際の用法とは違和感が ありますが)、時制は必ずしも過去ではありません。 この事例の場合は、まさに現在進行形のような時点です。 「戦争被曝国日本は当然来ると期待していた(wish)のに 来ていないなんて!」と云う感じで、 「今ここに居ない!」ことを皮肉っているのでしょう!
それにしても折鶴に 「wish you were here」と書いた方は ウイットに富んだ文人です!凄い!
被爆者が国連で交渉不参加の日本非難 FNNニュース - 2017/03/29 13:41 国連で行われている核兵器禁止条約の交渉会議2日目に、広島で被爆した女性が登壇し、交渉参加は困難と表明した日本政府を厳しく非難した。 ニューヨークの国連本部で開かれている交渉会議の2日目では、13歳の時に、広島で被爆したサーロー節子さん(85)が、自らの被爆体験を語った。 そして、今回の交渉には参加しない日本政府に対して、「自国に裏切られた」と、強く非難した。 被爆者のサーロー節子さんは、「(きのうの)日本大使の演説は、被爆者の気持ちを傷つけた。自分の国に裏切られ、見捨てられた」と語った。 そのうえで、サーロー節子さんは、「核兵器禁止条約はきっと世界を変えるだろう」と、条約の制定に期待感を示した。
核兵器禁止条約 交渉会議、不参加表明 被爆者「世論喚起が重要」 /長崎 毎日新聞 - 2017年3月29日 地方版 政府は被爆国の役割を放棄した--。核兵器禁止条約交渉会議への日本政府の不参加表明を受け、長崎市役所で28日、記者会見した長崎の被爆者5団体代表は、口々に政府への憤りや失望を語るとともに、条約制定を求める世論を広げることの重要性も強調した。
5団体の代表は険しい表情で会見に臨んだ。県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(81)は、高見沢将林・軍縮会議代表部大使が会議で、核保有国抜きの条約について「核兵器国と非核兵器国の分裂を広げる」などと発言したことを「あまりにも情けない。会議に水を差す発言で、的外れだ」と批判。長崎原爆遺族会顧問の下平作江さん(81)も「被爆者がどのような思いで生きてきたのか、政府ははっきりと世界に示してほしい」と求めた。
一方で、核兵器禁止に後ろ向きな政府の姿勢を変えるために、世論の盛り上がりが必要という声も上がった。県被爆者手帳友愛会の中島正徳会長(87)は「第二次大戦に国民を引きずり込み、広島、長崎で大量に虐殺された痛みを今の政府は関係ないと思っているのか。世界中に核兵器廃絶の世論を巻き起こすべきだ」と述べた。井原会長も「核兵器禁止の運動を頑張り続けないといけない」と語った。
中村法道知事は「政府が条約交渉に積極的に参加し、議論を主導することを願っていただけに残念でならない」とコメントを出した。【加藤小夜】
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170329/ddl/k42/010/335000c#csidxd6b83255c37dae3a50ceabf3b866d64 Copyright 毎日新聞
国連・軍縮トップ 中満氏 事務次長に任命 毎日新聞 - 2017年3月30日 東京夕刊 【ニューヨーク國枝すみれ】 国連のグテレス事務総長は29日、国連開発計画(UNDP)の中満(なかみつ)泉・危機対応局長(53)を次期軍縮担当上級代表(国連事務次長)に任命すると発表した。事務次長は事務総長、副事務総長に次ぐポストで、国連本部で働く日本人女性職員の中では最高位となる。
世界の核軍縮が停滞する一方、国連を舞台に非核保有国を中心とした核兵器禁止条約制定の動きが進む中、中満氏は難しい調整役を担うことになる。
中満氏は米ジョージタウン大学大学院を修了後、国連入り。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のトルコや旧ユーゴスラビアなどの事務所で勤務後、2008年から国連平和維持活動(PKO)局でアジア中東部長などを務めた。14年から現職。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170330/dde/007/030/040000c#csidx4982112a5a35c298a69c8da282eab97 Copyright 毎日新聞
核兵器禁止条約制定交渉3日目 議論本格化 共産党 志位委員長がスピーチ NHK NEWS WEB - 2017年3月30日 5時53分 この交渉に、核軍縮・不拡散議員連盟の一員として出席している、共産党の志位委員長は、29日、スピーチを行いました。
この中で志位委員長は、日本の代表が交渉に参加していないことに触れ、「日本政府がこの議場にいないのは残念だが、被爆者と日本国民の大多数はこの条約を強く支持している」と述べました。 そのうえで、「この条約が締結されれば、市民社会の組織が力を合わせ、核兵器に依存する国に対して、政策を変え、核廃絶に取り組むよう迫るものになる」と述べ、条約の意義を強調しました。 最後に志位委員長は「この交渉が大きな成果を挙げることをせつに願う。被爆者もまさしく同じ思いだ」と述べ、禁止条約の早期制定に期待を表明しました。
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