2017年3月19日(日)
昨日、 MET LIVE 【ルサルカ】を見た後、 同じ中洲大洋で、 【ミルピエ~パリ・オペラ座に挑んだ男~】 を 見ました。 (03/31上映終了予定)

若くしてパリ・オペラ座の芸術監督になった ミルピエ が 新作を創作して行く過程を描いたドキュメンタリー映画でした。
新作は、作曲から新しく現代の若手作曲家に依頼し、 それを元に、振り付けて行くと云う画期的な取り組み。
バレエダンサーも パリ・オペラ座バレエ団でエトワールなどの 上位に居る人々では無く、実力と意欲あおあいて眼力(やる気)で 数百人の中から16人を選出します。
映画内での彼の言葉 「エトワールが全てではない 他にも光り輝くダンサーが居る」 に象徴的に現れています!
パリ・オペラ座バレエ団は、階級制度と昇進試験が徹底されていて ダンサーたちが少しも楽しめていないことを知ったミルピエは、 階級制度にこだわらない人選をします。
また、舞台に出演できるのは、21世紀 に至っても白人系だけという (2015年・新作を創作当時)アメリカでは考えられない人種差別を 公然と行なっていたことにも驚きます。
そして、この新作の出演者に選ばれた16人には、黒人系ハーフも含む 実力と稽古に励む男女8組でした。
ミルピエは、芸術監督とは言っても、元々バレエ・ダンサー出身 らしく、この新しい演目に自ら振り付けをして行きます。
様々な困難にあいながらも創作と振り付けに邁進する様子を プレミエ公演までドキュメンタリーとして描いて行きます。
バレエに関心の無い方々が 見るには少し退屈な映画かもしれません。
私は、興味深く見ましたが、それでも何度か ウトウトとしてました。
【概要】
監督 : ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー 出演 : バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ、ユーゴ・マルシャン、アクセル・イーボ、エレオノール・ゲリノー、レティツィア・ガローニ、マリオン・バルボー、オーレリー・デュポンほか
長年に渡り世界最高峰の芸術を提供し続けてきたバレエの殿堂“パリ・オペラ座”。 20年近く芸術監督を務めたブリジット・ルフェーブルの退任後、ニコラ・ル・リッシュ、マニュエル・ルグリら錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少で芸術監督に大抜擢されたのは、映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られるバンジャマン・ミルピエだった。
本作はミルピエが芸術監督として手掛ける新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」完成までの40日間に密着し、公式プロデュース作品でしか成しえないオペラ座の貴重なバックステージを、スタイリッシュかつ圧巻の映像美で描いていく。 階級制度を否定し、エトワールではなく若手ダンサー達からメンバーを選抜、長い歴史の中で初めて黒人ハーフダンサーを主役に抜擢するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくミルピエだったが、彼の異端ともいえる挑戦は周囲との軋轢を生み、さらにダンサーの怪我、ストライキや衣装の不具合など次々にトラブルが襲い掛かる。果たして公演は無事に初日を迎えられるのだろうか?
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