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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。



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井上ひさし 「人間合格」 太宰治ものがたり
 2008年3月8日(土)午後1時半から紀伊國屋サザンシアターで、井上ひさし作の演劇「人間合格」を見た。 こまつ座の公演。
こまつ座「人間合格」

NingenGoukaku01M.jpg


 「人間失格」を書いた、太宰治(津島修治)の物語である。

 私は、この演劇を見て、初めて太宰治と「左翼運動」との密接な関わりを知った。
「知っている人は知っている」 ことかも知れないが・・・
左翼運動との関わりは、井上ひさしの創作ではなく、豊富な資料を調査して事実を確認した後、井上ひさし流の『創作』を盛り込んで「喜劇」に仕立てているのである。
 
 作品中ではさすがに、「日本共産党」という固有名詞は出てこなかったが、「前衛党」「キャップ(支部長)」「細胞」などの言葉が最初から飛び交っている。
 この「前衛党」が「日本共産党」であることは明らかであり、公演パンフの中には、「日本共産党」という固有名詞が何度も出てくる。

NingenGoukaku02M.jpg


 また、インターナショナルのメロディが場面転換のブリッジ音楽の中にさりげなく取り入れられており、劇の後半にはインターナショナルの歌詞とメロディが具体的に出てくる。

 青森県の名士の家に生まれた太宰治は、東京帝国大学の学生であった時期に実際に「前衛党」の細胞に所属していたらしい。 弘前高校時代から「新聞雑誌部」に所属し、そこで左翼思想に触れたようだ。
 兄は故郷の代議士(政友会)で、政治的立場は全く異なっていた訳で、度々厳しく叱責されていたようである。

 兄の圧力で党を離れてからも、日本共産党のシンパ(支援者)として、住居や資金を提供してきたらしい。
 治安維持法で党幹部がつかまると、津島修治も逮捕拘留された。

その前後の政治情勢や津島修治(太宰治)の動向は

* 1928年3月15日には共産党員の大量検挙・大弾圧
* 1929年12月 服毒自殺(未遂に終わる) 20歳
* 1930年11月 女給と心中、女給は死亡、津島修治は命をとりとめた。
* 1931年 盧溝橋事件 日本軍の満州侵略始まる
        津島修治 度々転居。日本共産党の活動拠点確保のためか?
* 1932年 小林多喜二特高に逮捕され即日虐殺される。
        5月15日 「五・一五事件」犬養首相暗殺される。
* 1933年 初めて太宰治の筆名で東奥日報に「列車」を発表。
        東大卒業の見込み無くなる。
* 1935年 授業料滞納で東大を強制除籍。
この頃から執筆・出版相次ぐ。
* 1945年 36歳 敗戦
* 1948年 39歳 「人間失格」を執筆・脱稿(5月)
        6月13日 玉川上水に入水自殺。 今回は助からなかった。

 しかしながら、この演劇には、上のような内容のディティールは殆ど出てこなかった。

 それぞれが、真面目に働こうとしているが、官憲が捜査にくることで、職場に迷惑も掛かり自らの職を失う。 郷里からの仕送りも当てにできなくなってきた。 そういう中で権力に抗して闘いながら生活することの困難さを喜劇仕立てで観客に訴えるのである。 人々を腑に落ちるまで理解させることの難しさも描いている。
 が、時代背景が解らない若い人たちに理解できるだろうか? 面白いところは解るとは思うのだが・・・もう一歩深くはわかってもらえるのか?

 そういう困難な闘いで、鉄の壁のように強固に思えていた体制が、敗戦でいとも簡単に壊れてしまうのを見て、愕然とする主人公達・・・
 
 さまざまな思いを訴える作品である。

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公演パンフによれば、今回は「第5演」めであるとのこと。
初演:1989年から1990年 59回上演
再演:1992年 83回
三演:1998年 57回
四演:2003年 59回
そして、今回が第五演とのこと。紀伊國屋サザンシアターで34回公演。

 
 
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テーマ:演劇 - ジャンル:学問・文化・芸術

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