3月8日(土)サントリーホールで東京フィル演奏会を聴きました。
公演概要は下記
指揮・ピアノ:ダン・エッティンガー 2008年3月8日(土) 19:00 サントリーホール ■ クララ・シューマン/ピアノ三重奏曲第1楽章 ピアノ:ダン・エッティンガー ヴァイオリン:荒井 英治(東京フィル ソロ・コンサートマスター) チェロ:黒川 正三(東京フィル チェロ首席奏者)
■ シューマン/交響曲第4番
■ ブラームス/交響曲第4番

19歳の若きブラームスの才能を見い出して自ら主宰する音楽雑誌で熱烈に紹介したロベルト・シューマンと、その妻であり当代随一のピアニストであり作曲家でもあったクララ・シューマンと、40代半ばで自殺したロベルトに代わってクララを生涯尊敬し、支え・愛したブラームスの奇妙な『三角関係』を髣髴とさせる選曲でした。
クララ・シューマンのピアノ三重奏曲は、第1楽章だけの演奏でしたが、その瑞々しい才能にあふれた美しくも時には激しい曲に、魅了されました。
シューマン/交響曲第4番もCDでは聴いたことはありましたが、生演奏は初めてだと思います。 予想外に迫力のある曲でした。 歌曲にも秀でたシューマンだけに、美しい旋律も多く、つい睡魔にも襲われてしまいましたが・・・
ブラームスの交響曲第4番は、私流には『悲劇的』と命名したいような暗い曲想です。 第一楽章の冒頭から『悲劇的』テーマではじまるのですが、指揮者のダン・エッティンガーは、とりわけ遅いテンポでこの導入部を演奏しました。 第4楽章のメロディも、これまた第一楽章に輪をかけたような『悲劇的』メロディなのですが、まさに強烈な悲劇のイメージが色濃く現れていました。 この曲は、これまで何度か生演奏を聴いていますが、その都度背筋にゾクッと感動が走る覚えがあります。 ブラームスの「魂の叫び」が織り込まれているからだと私は思っています。
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【ダン・エッティンガー(指揮者) プロフィール 】 2005年9月―:イスラエル交響楽団の音楽監督に就任予定 2003年―:ベルリン州立歌劇場の首席指揮者に相当する「シュターツカペルマイスター」および音楽監督ダニエル・バレンボイムのアシスタントに就任 2002年―2003年:エルサレム交響楽団の首席客演指揮者 1999年―2003年:ニュー・イスラエル・オペラの首席指揮者
2003/2004年シーズンからベルリン州立歌劇場の首席指揮者兼、音楽監督であるダニエル・バレンボイムの助手に就任した、エッティンガーは、これまでに同歌劇場で『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『トスカ』『トゥーランドット』『愛の妙薬』『タンホイザー』『カルメン』などを指揮。本年1月にはロサンゼルス・オペラに『アイーダ』で米国デビュー。来年にも同オペラに『蝶々夫人』で再登場する予定である。新国立劇場には04年『ファルスタッフ』で初登場。本年3月に新国立劇場に再び招かれ、『コジファントゥッテ』を指揮している。 1999年、エルサレム室内楽フェスティバルの開幕にオール・モーツァルト・プログラムを指揮してエルサレム交響楽団にデビュー。その後、毎年招かれ、数々の意欲的なプログラムで活躍している。また、エッティンガーは優れたピアニストでもあり、モーツァルト、ハイドンのピアノ協奏曲を数多く弾き振りを行っている。これまで、他にイスラエル・シンフォニエッタ・ベール・シェヴァ、ハイファ交響楽団、シンフォニエッテ・ラナナなどを指揮。4月にはベルリンのフィルハーモニーホールにドイツ室内管弦楽団と共にデビューを予定している。
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