2015年12月3日(木)
どちらかというと政治ネタなので、私のもう一つのブログに書くべきことですが、 政治ネタには事欠かないので、『日本語・外国語』 絡みで、こちらに掲載します。
日刊ゲンダイ 配信の記事ですが、TPP合意文書にはいまだに「日本語訳」がない と云う話し! 「英語化は愚民化」(集英社新書)の著者で九大准教授の施光恒氏は、 「これぞ、TPP交渉の本質」と看破した。 とのリードで始まります。
私の facebook 投稿より 九大准教授の施光恒氏の著者「英語化は愚民化」(集英社新書)は、発行直後に読みました! 殆ど私の思っていたことと同じで(当然より詳しくて裏付け資料も掲載されています) 心強い限りでした。 英語が解らない先生が『負け惜しみ』で書いているのではなくて、極めて英語に精通した先生が教育実践も踏まえて書いているので、説得力も抜群です! その施光恒先生が、TPPの文書の殆どが和訳されず、『英語に強い』官僚と政治家に 『封印』され、一般の人々や英語端かじりの記者では全容が掴めないようにしている?!と云う 『疑惑』を、日刊ゲンダイに投稿!
 許していいのか TPP合意文書「日本語訳」がない驚愕 (1) 日刊ゲンダイ - 2015年12月3日 TPP大筋合意を受けて、安倍首相は「攻めの農業に転換し商品の輸出額を1兆円にする」などと吠えているが、そんな中、とんでもない事実が明らかになった。合意文書の全容が日本語で公開されていないのである。臨時国会も開かず、議論から逃げ回っているうえに、文書も翻訳しないとは怠慢の極みというか、よほど後ろ暗いことがあるとしか思えない。「英語化は愚民化」(集英社新書)の著者で九大准教授の施光恒氏は、「これぞ、TPP交渉の本質」と看破した。 (以下略)
(2) 政治家が目を通しているとは思えません。
(3) 英語の分からない「愚民」はつべこべ言うな と・・・
【関連記事】
「英語押しつけで日本人は愚民化」 施光恒・九大・大学院准教授 観劇レビュー&旅行記 - 2015年8月5日(水)
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許していいのか TPP合意文書「日本語訳」がない驚愕 日刊ゲンダイ - 2015年12月3日 TPP大筋合意を受けて、安倍首相は「攻めの農業に転換し商品の輸出額を1兆円にする」などと吠えているが、そんな中、とんでもない事実が明らかになった。合意文書の全容が日本語で公開されていないのである。臨時国会も開かず、議論から逃げ回っているうえに、文書も翻訳しないとは怠慢の極みというか、よほど後ろ暗いことがあるとしか思えない。「英語化は愚民化」(集英社新書)の著者で九大准教授の施光恒氏は、「これぞ、TPP交渉の本質」と看破した。
■政治家は誰も読んでいない?
政府は11月5日にTPP合意文書の概要を公開しましたが、2000ページに及ぶ正文(英語)の翻訳は作成されていません。日本語に翻訳されたのはわずか97ページの「概要」だけですが、正文も100人ぐらいの翻訳者を動員すればあっという間にできるはず。やっていないのは、そもそも説明する気がないのでしょう。大筋合意した以上、いまさら覆されたくない、内容に関して突っ込まれたくないのだと思います。
(2) 政治家が目を通しているとは思えません。
これだけ大量の英語の文書に、政治家が目を通しているとは思えません。官僚だって、全容をきちんと把握している人はいるのだろうか。だとしたら、検証も何もない。これだけ重要かつ広範な領域にわたる条約の正文を英語のまま放置したうえに、臨時国会も開かないのですから、とんでもない話です。
農業分野では各県のJAから自民党の公約違反という声が噴出していますが、農業以外の分野はどうなっているのか、ちっとも伝わってこない。合意事項は7年後に見直すといいますから、なおさら懸念は膨らみます。
たとえば、医療問題。政府は「国民皆保険は守る」と繰り返していますが、TPP発効後、政府が薬価を取り仕切る今の制度は障壁だといわれる可能性は否定できない。「医薬品の償還価格(日本では薬価)」の決定ルールについて将来、協議を行うことが日米間の交換文書に記されているのです。
(3) 英語の分からない「愚民」はつべこべ言うな と・・・
こうした懸念事項を政治家、マスコミ、そしてもちろん一般市民が十分に議論して、TPPという条約を批准すべきか議論するのが民主主義です。しかし、日本語訳がなければ始まりません。政治的に重要な文書を英語のまま放置するのは、英語の分かる「上級国民」だけが政治に参加する資格があり、英語の分からない「愚民」はつべこべ言うなと、安倍政権が考えているからなのでしょう。
そもそも、大筋合意文書に日本語がない、ということもおかしいのです。正文は英、仏、スペイン語だけ。日本はTPP経済圏の中で、経済規模は2番目に大きいのですから、交渉過程で日本語も公用語にしろと主張するべきでした。
TPPでは、政府調達の入札手続きにも英語での公示文書を作ることが努力義務として課せられる。入札だけでなく、その後の行政手続きも、すべて英語との併用を義務付けられていくのでしょう。こんなふうに、小さな自治体から霞が関まで日本中が英語化されれば、参入してくる外資に対して、日本人は国内でも競争や交渉に負けることになるでしょう。日本の国力は地に落ちます。言語という問題ひとつとっても、TPPが日本にとってロクでもないものであることがわかります。
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