2015年11月8日(日)
2015年11月8日(日) 小山 実稚恵さんの「音の旅」第20回 リサイタル
が福岡銀行本店 【FFGホール】 で 開催されました。

今回のメインプログラムは、J.S.BACH の 【ゴルトベルク変奏曲】
1時間を超えるアリアと30の変奏曲。 27曲はト長調(#)、3曲だけト短調(♭♭)
有名な「アリア」(32小節)が冒頭に掲げられ、30の変奏を終えたあと、 最後に『全く同じ楽譜』で、もう一度「アリア」が演奏されるとのこと。 楽譜は同じでも演奏は、テンポ・強弱などさまざまに変更できます。 どのように表現するかが演奏者に問われます。
私は、グレン・グールドの有名な演奏のCDを持っていますが、いつも 聴いている途中で寝てしまいます。
それもそのはず、この曲は睡眠障害に悩まされている貴族の依頼で、 睡眠薬がわりに所望されて、作曲したもの。 眠くなるための変奏曲群なんですから・・・
そして、その依頼をしたのが、ゴルトベルク伯爵か誰かだと思っていたら、 今日のプログラムに小山 実稚恵さん本人が描いていた解説によると・・・
カイザーリンク伯爵がチェンバリスト・ゴルトベルクを連れてライプチッヒのバッハを訪れてレッスンを受けさせていたとのこと。 当事のゴルトベルクは12・3才の少年だったようです。 ゴルトベルクは、伯爵が眠れない時は、チェンバロを弾いて聴かせていた。 そこで、カイザーリンク伯爵はバッハに自分が眠れない時のために、ゴルトベルクが弾く曲を書いて欲しいと依頼。 最初は乗り気ではなかったBACHは、作ってゆくうちに様々な工夫を思いつき、楽しんで作ったようです。 小山 実稚恵さんの説明によると、楽曲の構成には3(宗教的三位一体論にも関係か?)にちなんだ配列が様々な趣向で行われているとのこと。
今日のコンサートでは、その変奏曲の構成を書いた一覧表がプログラムに 掲載されていたので、それを見ながら聴いていたら、全体として居眠りする ことはありませんでした。 しかし、そこはBACHの巧みな仕掛けがあり、一つの変奏ごとに、数秒間の 瞬間居眠り状態が発生してしまいました!
ところで、曲名ですが 『Goldberg Variation』 なので、 英語読み基準なら 『ゴールドベルグ変奏曲』 ドイツ語読み基準なら 『ゴルトベルク変奏曲』 となるようです。 従って、いずれも間違いではありませんが 『ゴールドベルク』は重箱読み!
小山 実稚恵さんの演奏は、素晴らしいものでした!
いつもは、3曲くらいアンコール演奏があるのですが、さすがの大曲のあとのこと。 【シューマンのアラベスク op.18 】 1曲だけでした。
観客はFFGホールに自由席も完売と云うほどの満席完売! 熱気溢れたコンサートでした。
小山実稚恵「音の旅」第20回「究極のアリア」 金:孤高の存在・特別なもの
2015/11/8(日) 14:00 開演 ( 13:30 開場 ) 会場:FFGホール(福岡県)
<曲目> シューマン:花の曲 作品19 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)ト長調 BWV.988
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こちらは参考映像(楽譜付き) Yasuko Tsuno さんによる演奏
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【今日の運動】 今日はスポーツクラブ 【ESTA】 が6時半で終了なので運動なし。 『香椎ESTA温泉』 に入浴のみ。

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