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観劇レビュー&旅行記
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映画 【天皇と軍隊】 をKBCシネマで見る!
2015年11月3日(火・文化の日 69年前・日本国憲法が公布された日)

 何と、このブログの4000投稿目です~ー-!!!

 上の日付欄にも書いたように今日は、69年前・「日本国憲法」が公布された日です。

 その日に、「日本国憲法」に極めて関連の深い映画 【天皇と軍隊】 を見ました。

 福岡市では、KBCシネマで、11月6日(金)まで上映中! (以降は不明)

poster1.jpg
    ポスター画像は 映画.comより

 日本人へのインタビュー部分以外は、全編フランス語上映(日本語字幕)
原 題 : LE JAPON, L'EMPEREUR ET L'ARMEE (日本、天皇、軍隊)

 上映館は、福岡市中央区天神北の KBCシネマで、補助席を出す満席!
主催者側の発表では百人以上の参加でした。
 超満席だったのは、監督の渡辺謙一さんのトークショー があったからでしょう。

 まずは、その模様から・・・

 映画の終了場面は1947年12月7日に天皇が広島に行幸したシーン。
監督の説明では2万人の聴衆が集まり天皇が帽子を降るのに合わせて万歳を叫んだ
とのこと。 その背景には原爆ドームがピタリと納まっていました。

main_empereurhiroshima_large.jpg
    広島市民と昭和天皇 (C) 英王立戦争博物館
    画像は 映画.comより
    
 渡辺謙一監督が、この終幕にした意味の『種明かし』 。

 実は、天皇行幸のスケジュールはGHQ(占領軍:事実上米軍)が計画し、撮影は
米国陸軍映画部によるものであり、12月7日は日米開戦(真珠湾攻撃)の日である。
 これは偶然の一致ではなく、米軍の綿密な計画の上での日程であったとのこと。
 そして、これらの『ニュース映画』は、当時の日本では上映されず米国内向け!

 "Remember Pearl Harbor !" の意図でアメリカ国民に周知させるものだったようです。

 真珠湾を無謀に攻撃した日本は原爆を見舞われる羽目になったと宣伝したのでしょう。

 こういう日程設定は、さまざまな場面で計画的に行われており、たとえば
A級戦犯の処刑は 12月23日 に実行されたという背景を説明。
 すなわち、12月23日は皇太子・明仁(当事)の誕生日!
 皇太子は自分の誕生日を祝う度に戦争犯罪人の絞首刑を思い出さざるを得ない。

 すなわち、GHQは天皇家の存続を保証する代わりに天皇制のシステムと権力を
無力化し、謂わば俳優としてGHQの筋書き通り演じさせた訳だと監督は説明。

 渡辺謙一監督は、この映画 【天皇と軍隊】 も、日本国内で上映するとは考えておらず
フランス公共放送などのテレビ・ドキュメンタリーとして制作したと云う制作意図を説明。
 今では、ドイツも含む30カ国ほどで放映ないし上映されたとのこと。
 そういう内容なので、インタビュー場面や靖国神社の光景以外は、ニュース映像などの
編集で画面を構成した(いわば既存の映像・画像を発掘・再構成した)ドキュメンタリーです。

 監督は、天皇の責任を不問にしたことが、その後の日本の様々な場面で責任逃れが
横行する地盤を作ったとの認識を表明されました。

     ****************

 このように、この映画 【天皇と軍隊】 は、主として敗戦後の天皇家処遇を
めぐる動きを日本国憲法制定の流れと絡めて描くドキュメンタリーであり、
自衛隊創設に至る経緯も紹介はしているが、テーマは自衛隊ではないように思えた。

 映画は、21世紀の8月15日の靖国神社の模様から始まり、天皇を日本国民支配に
利用してきたGHQと日本国憲法の関わり、その後の歴代内閣総理大臣と靖国神社と
の関わりを描き、最後に再び最近の靖国神社の模様で終わるという構成です。
 
 そして、最後の最後に冒頭で紹介した広島原爆ドーム前での天皇行幸の様子を
映し出して終わるのです。

 なお、この映画は2009年に制作されているので、東日本大震災前の時点で
描かれています。
 


    映画 【天皇と軍隊】 公式サイト

    Movie Walker による作品紹介 

 天皇制、戦争放棄、靖国、東京裁判、自衛隊、日米安保など日本の戦後史で議論され続ける問題に、貴重なアーカイブ映像とインタビューで切り込んだドキュメンタリー。監督は、「桜前線」で2006年グルノーブル国際環境映画祭芸術作品賞を受賞した渡辺謙一。2010年FIGRA映画祭歴史部門コンペティション参加作品。

***************************
 作品データ
  原 題 : LE JAPON, L'EMPEREUR ET L'ARMEE
  製作年 : 2009年
  製作国 : フランス
  配 給 : きろくびと
  上映時間 : 90分
***************************


【内  容】
 冷戦期アメリカの庇護のもとで、第二次世界大戦の荒廃から経済的復興を遂げた日本。ソ連の崩壊、中国の市場開放、欧州統合、グローバリゼーションの波は、世界の中の日本のプレゼンスを高めるための“国際貢献”として、日本の政治の方向性を変更させた。日本は矛盾と曖昧さの国であるとよく言われるが、憲法にもその矛盾は見てとれる。自衛隊の存在と戦争および軍の保持を禁じた9条や、主権在民と天皇の地位の曖昧さなどである。本作は天皇の貴重な映像をはじめとする世界中から集めたアーカイブと、いまや鬼籍に入った政治家の田英夫や中川昭一など国内外の論客による秘蔵インタビューで、3本の軸と言える9条、天皇、そして軍隊について、日本の戦後史を問いかける。

【インタビュ-出演者】
 田英夫,樋口陽一,小森陽一,五百旗頭真,高橋哲哉
 ジョン・ダワー,ベアテ・シロタ・ゴードン,鈴木邦男,葦津泰國

監  督 : 渡辺謙一
プロデューサー : オリヴィエ・ミル 、 渡辺クリスティーヌ
撮  影 : エマニュエル・ヴァレット
音  楽 : ジェローム・クレ
録  音 : ステファン・ララ
編  集 : ファブリス・タブリエ
日本語字幕 : 渡辺謙一
字幕制作 : 平井かおり
制作協力 : TBS
宣伝美術 : 追川恵子
ナレーション : フェオドール・アトキン



【関連記事】

映画 【天皇と軍隊】 公式サイトより 「この映画について」

公布から69年、各地で集会 「憲法違反の政治が加速」
 西日本新聞 - 2015年11月03日18時38分
 

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映画 【天皇と軍隊】 公式サイトより 「この映画について」 

 冷戦期アメリカの庇護のもとで、日本は第二次世界大戦の荒廃から経済的復興を遂げた。ソ連の崩壊、中国の市場開放、欧州統合とグローバリゼーションの波は、日本の政治に舵を切らせた。世界の中の日本のプレゼンスを高めるための“国際貢献”である。
 日本は矛盾と曖昧さの国であるとよく言う。憲法一つをとってもその矛盾は見てとれる。自衛隊の存在と、戦争および軍の保持を禁じた9条。主権在民と天皇の地位の曖昧さ。本作はこれら3本の軸と言える、9条、天皇そして軍隊について、天皇の貴重な映像をはじめ世界中から集めたアーカイブと、いまや鬼籍に入った政治家の田英夫や中川昭一など国内外の論客による秘蔵インタビューを交え、日本の戦後史を問い掛ける。
 戦後70年の2015年、敗戦後、日本のたどった歴史をあらためて考えさせられる海外発の注目作である。

監督の言葉

わたしたちは今どこにいるのか、歴史認識としてのFILM(映画)

冷戦の二極対立時代は、国際政治のうえでも国内においてもいわば、わかり易い政治の時代だったといえます。半世紀続いた冷戦のたがが緩んだとき、民族主義や国家主義が台頭したのは世界的流れです。そこにさらに宗教というやっかいな問題が絡み世界は混沌とした様相を示しています。その流れを抑制する思想を含みながら欧州は政治統合をめざしています。これは冷戦戦後処理のひとつの方法といえます。もう一方の極、旧ソ連、中国、東欧も苦悩しつつ冷戦戦後処理の渦中にいます。冷戦ひとり勝ちのアメリカは、力の論理と経済が破綻し、外交力による安全保障へ転換しようとしています。このときアメリカの庇護のもと、復興と驚異的経済成長を達成した日本は、どこへ向かおうとしているのか。これがヨーロッパから日本への視角です。

敗戦に終わり冷戦で始まった「戦後」の分水界に「天皇」と「広島」がある

この仕事を準備する過程で小熊英二著「<民主>と<愛国>」を手にしたとき表紙の写真に打たれなんとしても使いたいと思いました。1947 年12 月7 日天皇が広島に巡幸しドームと市民の前に立つ瞬間です。写真の所在はわかりましたが、映像もあるはずです。ワシントンを中心に手を尽くしましたが、結局アメリカではなくロンドンで見つかりました。
原爆ドームと2 万人の市民を前に手を振る天皇。この構図の意味をつき詰めていく過程がこのドキュメントを構成する過程でもありました。
天皇を抜きに戦後政治は語れません。動機こそ違え日米の政治的エネルギーが「天皇免責」のために大いに費やされました。冷戦が天皇を救った、と言えばこれはアメリカ側の動機です。国体護持は当然日本側のものですが、そのためになにがどう動いたのか、これを見つめるのが歴史認識の根本です。国体護持(一条)のためには「九条」も止むなしとした日本側の論理をアメリカ側の視点から描きました。その結果、視点を日本側に移せば意味が逆転する「意味の二重性」を歴史に織り込みたいと考えました。

昭和天皇とマッカーサーが敷いた講和・安保路線と戦後ナショナリズムの矛盾

1945 年9 月27 日の天皇・マッカーサー会見にあらためて光を与えます。通算11 回におよぶ二人のトップ会談は、新憲法下であってもマッカーサーがいる限りにおいて天皇が政治的影響力を行使した軌跡を示しています。朝鮮戦争の最中、皇軍なき天皇の悲願は制度的保障でした。沖縄を売り渡しても、準占領状態がつづこうとも、皇祖皇宗を共産主義の脅威から守護する保障が講和条約と日米安保でした。今日の日本を規定するこの2 つの条約こそ戦後の新・国体と呼ぶべきではないでしょうか。しかるに、一部ナショナリストは「東京裁判」、「九条」が国体護持の重要なファクトだったことには目をつぶり、一気に「侵略戦争」を否定してしまうという無知と矛盾を堂々とさらします。彼らえせナショナリストこそ「三島事件」と「昭和天皇の戦後」を相対化すべきです。

没後20 年-昭和天皇を歴史の遠近法に置く

三島由紀夫の昭和天皇に対する「恨み」をナショナリズムへの試金石とするなら、昭和天皇の戦争感を歴史の文脈に収めることが「戦後」に終止符打つため必要ではないか、そのように考えてラストシーンを創りました。わたしにとっては、昭和天皇の死こそ「戦後」の終わりであり「冷戦の終わり」です。冷戦の、どちらかといえば恩恵を受けた日本は、冷戦終結の意味、湾岸戦争後の世界の相対化に鈍感であるように見えます。昭和天皇の死から20 年、冷戦終結から20 年。この機に、異なる3種の戦争と戦争の世紀を生き抜いた特異な「昭和天皇」が、多方面から語られることを期待しつつ。

EMBRACING JAPAN

MIT(マサチューセッツ工科大学)教授ジョン・ダワーのEMBRACING DEFEAT(敗北を抱きしめて)をなぞってEMBRACING JAPAN という心意気です。左右の政治的立場にこだわることなく、その言質に判断を下すのではなく、影響力の観点から、言説と言説をぶつけることで論点を際立たせる方法をとりました。発言者がそれぞれの立場で活性していることが客観性につながり、ひいては「開かれたFILM」になって欲しいと意図しています。


渡辺謙一(わたなべ・けんいち)監督プロフィール
1975年、岩波映画入社。1997年、パリに移住、フランスや欧州のテレビ向けドキュメンタリーを制作。『桜前線』で2006年グルノーブル国際環境映画祭芸術作品賞受賞。近年は『ヒロシマの黒い太陽』(2011)、『フクシマ後の世界』(2012)など、欧州において遠い存在であるヒロシマやフクシマの共通理解を深める作品制作に取り組んでいる。
 



公布から69年、各地で集会 「憲法違反の政治が加速」
 西日本新聞 - 2015年11月03日18時38分
 

 憲法公布から69年となる3日、安倍政権が9条の解釈を変更して安全保障関連法を成立させたことに反発して、各地で憲法にちなむ集会が開かれた。参加者らは「憲法違反の政治が加速している」「違憲の安保法の廃止を求めよう」と声を上げた。
 東京都新宿区で行われた集会には約100人が参加。主催した「若者憲法集会実行委員会」メンバーの小山農さん(28)は「憲法は生まれた直後からさまざまな攻撃を受けながら命と尊厳を守ってきたが、違憲の戦争法が成立して危機にある。法廃止を求めて声を上げよう」と呼び掛けた。 

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テーマ:フランス映画 - ジャンル:映画

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