観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2016】 に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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映画 【天空の蜂】 を見る! 原発へのスタンスは微妙?!
2015年9月21日(月・祝)

 原発へのテロを扱った時機にかなった映画
   【天空の蜂】 を見ました!


Tenkunohachi_Top.jpg


 先だって見た 【S:最後の警察】 も核燃料を積んだ貨物船によるテロが
テーマでしたが、傾向は同じようなものでした。

 危険性は解っているが誰も国会では質問しなかったことを、先だって山本太郎氏が
質問し、政府も原子力規制庁も何も対策を考えていないことが明らかになったばかり!
「稼働中の川内原発がミサイル攻撃を受けたら」
 真実を探すブログ - 2015.07.29 18:20



 時機に合ったテーマであり、どちらの映画も政府の無策ぶりは描いていますが、
自衛隊員が文字通り捨て身になって活躍すると云う流れは一貫していました。

 もちろん、大震災や水害の場で命懸けで救出にあたる自衛隊員には敬意を
表しますが・・・

 

 物語の舞台は、阪神大震災後の1995年 高速増殖炉「新陽」

 新鋭ヘリコプターお披露目の直前にコンピューターシステムへのハッキングで
製造工場の格納庫から乗っ取られ、高速増殖炉の上空で燃料切れで墜落させる
と云う、テロ行為であるが、その新鋭機に見学中?の開発者の子どもが探検して
忍び込むことができると云う想定があまりにも無防備!で荒唐無稽!

 このドラマを盛り上げるためのシチュエーションの『デッチ上げ』のようなもの。

 こんな子どもでも機内を探検できる状況ならばテロリストが侵入するのも簡単。

 ところが、その後の展開ではテロリストなどが簡単に入れないようなセキュリティ
管理が行われているという話に・・・ 突っ込みどころ満載の映画でした。

 結局、高速増殖炉・原発を守ることに成功して、再稼働するのでしょう!

 原発の危険性も描きながらも、原発に電力を依存している無関心な国民の
姿も描き、映画の立ち位置が中途半端。

 映画の最後は東日本大震災直後2011年3月13日に被災地支援に当たる
自衛隊の姿を描くが、その前日に爆発した福島第1原発には、一言も触れず
画像や映像も出さず、まるで映画での事件後、原発事故が起こっていない
かのような表現。

 東野圭吾さんの原作は読んでいないので、原作の立ち位置は知らないが
映画のスタンスは、脱原発でも再稼働反対でも無かった!

 これが、日本映画の大手 『松竹』 の限界なのか!?
 
東野圭吾が告白していた“原発タブー”体験!
 原発テロを扱った公開間近の東野原作映画『天空の蜂』は…

  リテラ  伊勢崎馨  - 2015.08.31


     ********************

  Movie Walker による作品紹介 

 東野圭吾が95年に発表し、ロングセラーとなっている同名小説を江口洋介、本木雅弘らの出演で映画化したサスペンス・アクション。日本全土の原発破棄を求め、超巨大ヘリを原子力発電所に墜落させようとするテロリストと、事件解決に挑む人々の戦いが描かれる。監督はコメディから人間ドラマまで幅広いジャンルを手がける堤幸彦。

*****************
製作年 2015年
製作国 日本
配 給 松竹
上映時間 138分
原 作   東野圭吾
*****************
 

【あらすじ】
 1995年8月8日、全長34メートル・総重量25トンを誇る自衛隊用超巨大ヘリ『ビッグB』が遠隔操縦によりハイジャックされ、原子力発電所『新陽』の上空で静止。
 『天空の蜂』を名乗る犯人は全ての原発の破棄を要求、さもなくば爆発物を大量に積んだヘリを『新陽』に墜落させると訴える。
 ヘリの燃料が尽きるまではわずか8時間。『ビッグB』の機内には子供が取り残されており、その父で『ビッグB』開発に携わったヘリ設計士・湯原(江口洋介)と原子力発電所設計士・三島(本木雅弘)は子供の救出と日本が消滅しかねないこの恐るべき危機を打開するために奔走する。
 しかし政府は原発破棄に難色を示していた。タイムリミットが迫る中、見えざる敵との攻防が始まる――。

【主なスタッフ・キャスト】
監督 堤幸彦
脚本 楠野一郎
原作 東野圭吾
制作 オフィスクレッシェンド
撮影 唐沢悟
美術 相馬直樹
音楽 リチャード・プリン

役 名 : 配 役
 湯原  : 江口洋介
 三島  : 本木雅弘
 赤嶺  : 仲間由紀恵
 雑賀  : 綾野剛
 室伏  : 柄本明
 中塚  : 國村隼
 筒井  : 石橋蓮司
 芦田  : 竹中直人
 高彦  : 向井理


     

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東野圭吾が告白していた“原発タブー”体験!
 原発テロを扱った公開間近の東野原作映画『天空の蜂』は…

  リテラ  伊勢崎馨  - 2015.08.31
 

  先日、山本太郎議員が国会で「川内原発にミサイルを撃ち込まれたら最大でどの程度の放射能放出を想定しているのか」と質問するなど、最近、原発について、事故だけでなくテロや攻撃対象になる危険性が指摘されるようになった。
 そんななか、“原発テロ”を舞台にしたある映画が注目を浴びている。売れっ子作家・東野圭吾原作の映画『天空の蜂』だ。
 物語は自衛隊の巨大軍用ヘリコプターが“テロリスト”に乗っ取られたところから始まる。ヘリは大量の爆薬を積んだまま、福井県の高速増殖炉「新陽」の真上へ。そして、日本政府にテログループから現在稼動中や建設中の原発を全て停止しろ、さもなくば巨大ヘリを「新陽」に墜落させる、という脅迫状が届く。
 “原発とテロ”問題だけでなく、今年4月の官邸ドローン事件も想起させられるが、そうした衝撃的内容に加え、映画は『本格冒険科学映画 20世紀少年』や『トリック劇場版』を手掛けてきた実力監督の堤幸彦がメガホンを取り、出演は江口洋介、本木雅弘、綾野剛、向井理、仲間由紀恵など人気、実力ともに定評のある豪華キャストばかりだ。
 9月12日公開を控え、6月22日には完成報告会見が、そして8月20日には完成披露プレミア試写会が行われ、監督はじめメインキャストが揃い舞台挨拶が行われた。しかし、これだけ話題性が高い映画にも関わらず、マスコミの扱いは意外に小さいものだった。
「メディアが話題にしたのは江口の妻・森高千里の“美脚”話や、作品のラブシーン、そしてアクション場面ばかりが強調され、肝心の原発やテロといった内容については、きちんと取り上げられることがあまりなかった」(映画評論家)
 それでも紙媒体メディアは会見や試写会などの様子を報じたが、テレビの情報番組は現在まで、この映画のことをほとんど取り上げていない。
 この状況をみて、ふと頭をよぎったのが、東野圭吾が原作小説『天空の蜂』を発表したときに体験した状況だ。

  小説『天空の蜂』(講談社)が発表されたのは今から20年前の1995年のことだが、それから10年ちょっと経った2006年、東野自身が「野性時代」(角川書店)06年2月号の特集「東野圭吾のすべて」のなかで、こう語っている。
「これ(『天空の蜂』)はストーリーを思いついてから本が出来上がるまで五年くらいかかりましたね。その間に原子力発電所のことだとかヘリコプターのことだとかをいっぱい取材して、勉強しました。(中略)まさか東野がこんなものを書くとは思わないだろうという気持ちで、自信を持って送り出した作品なんですが……、まるで無反応でしたね。
 この作品はね、本当に自信作なんですよ。なのに無反応だった。そのときに確信したのは、いいものを書いたからといって売れるわけじゃないな、というのがひとつ。もうひとつはね、これ明らかにわざと無視されたな、ということ。何が理由かはわからないけど、これに関してはわざと黙殺されたなっていう気がしました。それは妬みだとか勘違いだとか言われるかもしれないけれど、自分としては、おそらくそうだったんだろうなと思ったんですよね」
 東野は、直接的な言葉こそ使っていないが、明らかに『天空の蜂』が“原発タブー”によって黙殺されたことを示唆しているのだ。
 たしかに、同作が出版されたのは福島原発事故のはるか前であり、強固な原発タブーがメディアを覆っていた時代だ。マスコミは電力会社から巨額の宣伝広告費をばらまかれ、原発を批判することが御法度となっていた。「安全神話」が堂々とまかり通り、原発の危険性を指摘しそれをテーマにした作品を発表すると“無知”“非科学的”“変人”と批判され、メディアから排除されかねない状況にあった。
 だが、小説『天空の蜂』には、原発の危険性や高速増殖炉の問題、そして放射能被害の不透明さ、反対派への陰湿な嫌がらせなど、原発を推進する電力会社や政府が嫌がるようなシーンがいくつも描かれていた。
 いくら売れっ子作家の東野であっても、マスコミが抱える強固な原発タブー、電力会社タブーを打ち破ることはできず、同作は完全に黙殺されてしまったのである。
 もちろん映像化なんてありえないことだった。実は今回の映画化にあたって東野は「映像化など絶対に不可能だと思ってまいりました」とコメントしていたが、それはたんに技術的な意味で言ったのではないはずだ。

 そして、原作発表から20年、福島原発事故が発生し、『天空の蜂』はようやく映画化されたが、メディアの扱いの小ささ、原発問題を避けるような不自然な紹介の仕方を見ていると、原発タブーはけっしてなくなってはいない。それどころか、かつての強固な姿に復活しつつあるのではないかという気がしてくる。
 実際、原発事故から4年、安倍政権によって原発再稼働が本格化するのと軌を一にするように、電力会社や原発ムラの広告・宣伝費も少しずつ増額し、さまざまなかたちでメディアに金がばらまかれるようになった。それとともに、原発批判は消え、その危険性を指摘することが反社会的な主張であるかのような空気がこの社会に広がっている。
 さすがに『天空の蜂』のようなフィクションまでが自主規制されるというようなことはないと思うが、国民はメディアの動きを注視しておく必要がある。
 このままなし崩し的に日本の原発を再稼働していいのか、エネルギーを原発に頼っていいのか。またぞろ亡霊のように出現した「安全神話」を信じていいのか。それを選択するのは、政府でも電力会社でもなく私たち国民なのだ。 
 『天空の蜂』で描かれていることは、現実に私たちに突きつけられているテーマでもある。
(伊勢崎馨)


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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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