2015年1月24日(土)
今日から上映が始まった MET Live Viewing 【セヴィリャの理髪師】 を見ました。
楽しく笑いが絶えない喜劇オペラでしたが、ストーリーそのものは全く他愛がないもの。
休憩やボーナス映像を除く、実質上映時間は2時間半ほどの短めオペラでした。 有名な序曲に比べて、本編はあまり上演されないようで、私は初見でした。
ヒロイン・ロジーナを演じたイザベル・レナードが最高でした。
 コロラトゥーラ・ソプラノ(実は メゾ・ソプラノですが高い声も抜群)の歌唱はもちろん 美形でスリムでスタイル抜群! 『胸の張り』も相当なもの(下の映像;メイクで強調?)
イザベル・レナード (2014年11月14日リハーサルより)
舞台装置は極めてシンプル。 扉の付いたパネル10枚ほどを人力で移動して転換を 図ると云う方法。 大掛かりな道具は殆ど無かったですが効果的に使っていました。 もう一つの特徴は、宝塚歌劇(元はパリのレビューの真似ですが)みたいに 『銀橋』が あったこと。 オーケストラピットの客席側に花道を造って、そこで歌手が歌います。 観客の反応が直に見られると、インタビューで答えていました。
アルマヴィーヴァ伯爵を演じたローレンス・ブラウンリー (黒人系)も小柄ですが 同じくコロラトゥーラ・テノールで、相当上手かったです。
 『銀橋 (シルバーブリッジ)』 で歌う アルマヴィーヴァ伯爵 (ローレンス・ブラウンリー)
ローレンス・ブラウンリー(2014年11月14日リハーサルより)
主役はフィガロ役のクリストファー・モルトマン で、もちろん上手かったのですが、 上の二人に食われていました。
クリストファー・モルトマン (2014年11月14日リハーサルより)
【閑話休題】 休憩時間にオペラ歌手が今日の出演者にインタビューする特別映像が 毎回あるのですが、今日のインタビュアーは デボラ・ヴォイト(ソプラノ) ニーベルングの指環で、通しヒロイン・ブリュンヒルデを演じた名歌手。 しかし、脚の太さに驚き! 今日のヒロインの2倍はあるだろうと思われる病的な太さ! びっくりしました。
イザベル・レナード&ローレンス・ブラウンリー&クリストファー・モルトマン (2014年11月14日リハーサルより)
MET Live Viewing 【セヴィリャの理髪師】 公式サイト 指揮:ミケーレ・マリオッティ 演出:バートレット・シャー 言語:イタリア語 出演: 配 役 (役 名) イザベル・レナード (ロジーナ)、 ローレンス・ブラウンリー (アルマヴィーヴァ伯爵)、 クリストファー・モルトマン(フィガロ)、 マウリツィオ・ムラーロ(バルトロ) 上映時間(予定):3時間13分(休憩1回10分含む) [ MET上演日 2014年11月22日 ] 松竹系上映期間;2015年1月24日(土)~1月30日(金) 10:00 開演
【作品紹介とあらすじ】 若き伯爵が企てた恋人救出作戦が巻き起こすドタバタ騒動!「セヴィリャの理髪師」ことフィガロの助太刀は吉か凶か? B・シャーのおしゃれな演出でときめく、ロッシーニの代名詞にして喜劇オペラの最高峰!伯爵が名乗りを上げる幕切れのアリア〈もう、やめるのだ〉はロッシーニ・テノールの最高の見せ場。 L・ブラウンリー、I・レナードら名手たちが競い合う超絶技巧を、本作を十八番とするM・マリオッティの鮮烈な指揮が盛り上げる。 18世紀のスペイン、セヴィリャ。プラドで見初めた町娘ロジーナを追ってやってきたアルマヴィーヴァ伯爵は、彼女が後見人のバルトロの家で籠の鳥状態になっていることを知る。 町の名物男で理髪師をやっている旧知のフィガロと再会した伯爵は、フィガロを相棒にロジーナを助け出そうと決心。 フィガロのアドヴァイスに従い、伯爵は酔っぱらいの兵隊や音楽教師に変装してバルトロ家に潜り込むが・・・。

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