2014年8月16日(土)
三國連太郎 唯一の未公開映画 【朽ちた手押し車】 30年の時を経て発掘公開されたと云う。
福岡では、唯一 「中洲太洋」 での上映とのこと。 きのう、午後7時半からの上映を鑑賞しました。
白黒映画と思っていたが、カラー映像でした。
テーマは 『重い』
三國連太郎の役柄は、80代の認知症老人(30年前はボケ老人と言っただろう)
そのボケ老人を老老介護していた妻は、映画中盤で 『ALS』 を発症し半年の命。 老老介護とは言っても息子夫婦は同居していて一緒に世話を焼いてはいるのだが・・・ 『ALS』 とは、「筋萎縮性側索硬化症」 で、私の叔母もこの病で亡くなった。
映画終盤は、この母の苦しむ姿に耐え兼ねた息子(田村高廣)が医師に『尊厳死』 (当時は「安楽死」)を懇願するが、この当時は「違法行為」であり、医師はこれを行えない。
そう云う、30年前に社会的に急速に問題とされ始めた三つを問題提起する映画でした。 【認知症 (ボケ) と 介護】 【筋萎縮性側索硬化症 (ALS)】 【尊厳死 (安楽死)】
あまりにリアルな問題提起であったが故に 『お蔵入り』 になったのでしょうか?
【朽ちた手押し車】 公式サイト
Movie Walker による作品紹介・解説 新潟県の漁村で生きる一家を舞台に痴呆と安楽死を描く社会派ドラマ。 監督は「嵯峨野の宿」「橋」の島宏で、今作がデビュー作だった。 出演は田村高廣、長山藍子、誠直也、三國連太郎ほか。 製作後未公開のままであったが、2013年9月21日より、広島県尾道市、福山市で開催された「お蔵出し映画祭2013」にて上映。同映画祭でコンペ部門のグランプリと観客賞を受賞した。 30年の歳月を経て2014年5月3日より丸の内TOEI他にて、全国公開。
製作年 1984年 製作国 日本 配給 アークエンタテインメント 上映時間 134分
昭和五十七年・四月ー。夜明け真近い、新潟県・親不知海岸。元漁師の安田源吾は、今日もまた小便で濡れた着物を引きずりながら、波打ち際をさまよっていた。夜毎の深夜徘徊ー。源吾はすでに老人特有のボケがはじまっていたのである。ボケた父と末期患者の母を抱えた、息子夫婦に安らぎはなかった…。
【キャスト・スタッフ】 (引用者にて役名・続柄、一部出演者などを追記) 配 役 : 役 名 三國連太郎 : 安田 源吾 (映画を見ていても解っていなかった;以下同様) 初井言栄 : 安田 トミ (源吾の妻) 田村高廣 : 安田 忠雄 (源吾の長男) 長山藍子 : 安田 みつ (忠雄の妻) 誠 直也 : 安田 弘 (源吾の次男) 下條アトム : 安田 トミ の主治医で尊厳死を忠雄に頼まれるが拒否 高橋悦史 : 病院長 『安楽死』は実施していない、と明言する
監督 : 島宏 脚本 : 島宏 、 スーザン・リー プロデューサー : 遠藤俊男 、 増山茂 撮影 : 松下時男 音楽 : 林輝 照明 : 大西美津男

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