2014年2月22日(土)
東京の少なからぬ公共図書館で、ナチスによるホロコーストの犠牲者のひとりである アンネ・フランクが隠れ部屋で書き留め、世界中でベストセラーになり、ほとんどの 図書館で開架閲覧および貸出されている【アンネの日記】およびホロコースト関連書籍が ページを破られるなどの破壊行為を受けていることが、大きなニュースとなっています。
すでに、ユダヤ団体が抗議の声をあげ、犯罪者を処分するよう要求するなど 世界に恥をさらす事態となっているようです。
嘆かわしい限りで、日本人として 『いたたまれない』 限りです。
被害を受けた図書館は、3市5区・39館で、計294冊にも及んでいます。 この規模は集団で行っている可能性もあるし、一人で実行した可能性もあります。
毎日新聞の報道などによると、きのうの時点で、 被害が確認されたのは、 ▽杉並区の11館119冊 ▽中野区の5館54冊 ▽練馬区の9館41冊 ▽新宿区の3館39冊 ▽豊島区の3館12冊 ▽武蔵野市の2館9冊 ▽西東京市の3館10冊 ▽東久留米市の3館10冊 とのこと。
毎日新聞位掲載された地域分布を見ると、ある程度集中しており 一人の犯行かも知れません。
こんな破廉恥極まる犯罪を犯して恥ずかしくないのでしょうか?
【関連記事】
図書館:「アンネ」193冊次々破損 都内3区で (毎日新聞)- 2014年2月21日(金)07:30 (第一報らしい)
「アンネの日記」破損被害相次ぐ 都内各地の公立図書館 (朝日新聞)- 2014年2月21日(金)10:31
アンネの日記、相次ぎ破られる…都内図書館 (読売新聞)- 2014年2月21日(金)11:19
「アンネの日記」破損相次ぐ=都内図書館で、被害250冊超 (時事通信)- 2014年2月21日(金)13:07
米ユダヤ団体「当局は犯人特定を」 アンネの日記破損で (朝日新聞)- 2014年2月21日(金)15:58
アンネの日記:関連本破損、東京の3市5区で294冊被害 (毎日新聞)- 2014年02月21日 20時57分(最終更新 02月22日 09時00分)
昨年5月以降、相次ぎ破損か=「アンネの日記」被害―警視庁 (時事通信)- 2014年2月22日(土)04:21
「アンネ」関連本破損:加害者特定を…米ユダヤ系団体声明 (毎日新聞)- 2014年02月22日 00時53分(最終更新 02月22日 09時00分)
「アンネの日記」の被害 300冊余りに (NHK)- 2014年2月22日(土)13:36

アンネの日記:関連本破損、東京の3市5区で294冊被害 (毎日新聞)- 2014年02月21日 20時57分(最終更新 02月22日 09時00分)
 毎日新聞Web記事よりコピペ
 「アンネの日記」関連図書の地域別破損状況-MAP (同上) (この地域分布を見ると、ある程度集中しており、一人の犯行かも知れない)
東京都内の公立図書館で世界的ベストセラー「アンネの日記」と関連図書が相次いで破られた問題で、21日現在の被害は都西部の3市5区で計294冊に上ることが分かった。各自治体は器物損壊容疑などの被害届を警視庁に提出した。
被害が確認されたのは杉並区の11館119冊▽中野区の5館54冊▽練馬区の9館41冊▽新宿区の3館39冊▽豊島区の3館12冊▽武蔵野市の2館9冊▽西東京市の3館10冊▽東久留米市の3館10冊。一方、被害が確認されていない都立中央図書館(港区)と都立多摩図書館(立川市)は、21日から「アンネの日記」の開架をやめ、希望者の申告に応じて閲覧させることにした。
杉並区によると、今月3日に隣接する練馬区から破損被害の連絡を受けて調査した際には被害を確認できなかった。しかし、6日に「特別区図書館長会」から注意喚起があり、再調査したところ11館で相次いで見つかった。被害は一般書、児童書、外国語本など多岐にわたり、いずれも一部のページがちぎり取るような形でなくなっていた。貸し出した本は返却時に点検するため、館内での閲覧時に破られた可能性があるという。
豊島区では昨年2月と5月に計7冊の破損を発見。今年1月下旬以降に、新たに5冊の破損が見つかった。西東京市では先月22日に図書館利用者からの指摘で破損が発覚した。【戸上文恵、森下功、岡礼子】
「アンネ」関連本破損:加害者特定を…米ユダヤ系団体声明 (毎日新聞)- 2014年02月22日 00時53分(最終更新 02月22日 09時00分) 【ロサンゼルス堀山明子】 東京都内の複数の図書館で「アンネの日記」の関連図書が破られた器物損壊事件で、米ロサンゼルスに本部を置くユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は20日、日本当局に加害者を特定し対処するよう求める声明を発表した。
エイブラハム・クーパー副所長は声明で、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の犠牲になった著者のユダヤ人少女、アンネ・フランクが日本で親しまれていることに理解を示し、事件は「偏見と憎悪に満ちた」一部人間の行為と指摘。そのうえで「(アンネは)ホロコーストで犠牲になったユダヤ人の子供150万人の中で最も知られた代表であり、その記憶を侮辱する組織的計画だ」と述べた。
ニューヨークに本部を置くユダヤ系のインターネットニュース「タブレット・マガジン」もアンネの写真入りで事件を報道した。
「アンネの日記」の被害 300冊余りに (NHK)- 2014年2月22日(土)13:36
東京都内の公立図書館で、「アンネの日記」や関連する本のページが破られる被害が相次いでいる問題で、その後の自治体の調査で、被害は5つの区と3つの市で少なくとも300冊余りに上っていることが分かりました。 被害に遭った図書館では関連する本の場所を移すなどの対策を進めています。
この問題は東京の豊島区や西東京市などの公立図書館で、「アンネの日記」をはじめ、アンネ・フランクの伝記やホロコーストに関する本などのページが破られているのが相次いで見つかったものです。 自治体が調査を進めていますが、新たに武蔵野市で16冊のページが破られているのが確認されるなど、被害は都内の5つの区と3つの市の39の図書館におよび、少なくとも305冊に上っていることがNHKの取材で分かりました。 中には1冊のうちのほとんどのページが破られているものもあったということです。 被害に遭った図書館では、関連する本を、目の届きやすいカウンターの周辺に移したり、見回りを増やしたりするなどの対策を進めています。
一方、警視庁は何者かが図書館の館内でページを破ったとみて、器物損壊の疑いで捜査しています。

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