2014年2月17日(月)
映画.com などの情報によると、 第64回ベルリン国際映画祭の閉幕セレモニーが2月15日(現地時間)に行われ、山田洋次の「小さいおうち」に出演した黒木華が銀熊賞(最優秀女優賞)を獲得した。
審査員団は、「今回女性陣が活躍している作品が多数あったが、そのなかでも彼女の演技力は群を抜いていた。 山田監督にも賞を授与したかったが、賞の数が足らず、この賞を代表して授けたい」と総評をコメントした。 山田監督も「彼女には割烹着がよく似合う。昭和の女性の雰囲気を持っている」と絶賛。さらに、「そのうち僕の手の届かない女優さんになるでしょう」と笑った。
それを聞いた黒木は恐縮した様子で、「ここベルリンに監督と一緒に来られただけでもうれしい。山田監督が素晴らしい映画を撮ってくださったからこそ、私も賞をいただけて、とてもうれしい。今後、身の引き締まる思いです」とコメントした。プレス上映の際には男性観客からすすり泣きが漏れ、公式上映でも満場の拍手で迎えられるなど、山田監督の繊細な演出は海外の観客の心も揺り動かした様子だ。 とのこと。 快挙をお祝い・お慶び申し上げます!
 黒木華、ベルリン映画祭銀熊賞を戴冠!日本人では寺島しのぶ以来4年ぶり 映画.com - 2014年2月16日(日)21:41
『小さいおうち』黒木華、最年少で銀熊賞!「山田洋次監督のおかげ」と感謝 マイナビニュース - 2014年2月17日(月)11:11
読売新聞によると、その他の受賞は、以下の通り 「小さいおうち」の黒木華さん、最優秀女優賞に 読売新聞 - 2014年2月16日(日)21:16 コンペティション部門最高賞の金熊賞は 猟奇殺人事件を追う元刑事を描いた 中国映画「ブラック・コール、シン・アイス」(ディアオ・イーナン監督)が選ばれ、主演のリャオ・ファンが最優秀男優賞を受賞した。他の主な結果は以下の通り。
▽審査員大賞=「グランド・ブダペスト・ホテル」(ウェス・アンダーソン監督) ▽アルフレッド・バウアー賞=「ライフ・オブ・ライリー」(アラン・レネ監督) ▽監督賞=リチャード・リンクレイター(「ボーイフッド」) ▽脚本賞=ディートリヒ・ブリュッゲマン、アナ・ブリュッゲマン(「ステーションズ・オブ・ザ・クロス」) ▽芸術貢献賞=ゼン・ジャン(「ブラインド・マッサージ」の撮影に対し)

山田洋次監督「願いかなった」 ベルリン映画祭で新作上映
 ベルリン国際映画祭会場で、「小さいおうち」の上映前に写真撮影に応じる 山田洋次監督(左) と 女優の 黒木華さん(右)=14日、ベルリン (共同通信) 2014年2月15日(土)10:08
黒木華、ベルリン映画祭銀熊賞を戴冠!日本人では寺島しのぶ以来4年ぶり 映画.com - 2014年2月16日(日)21:41 第64回ベルリン国際映画祭の閉幕セレモニーが2月15日(現地時間)に行われ、山田洋次の「小さいおうち」に出演した黒木華が銀熊賞(最優秀女優賞)を獲得した。2010年に同賞を受賞した寺島しのぶ以来、4年ぶりの快挙となった。
審査員団は、「今回女性陣が活躍している作品が多数あったが、そのなかでも彼女の演技力は群を抜いていた。山田監督にも賞を授与したかったが、賞の数が足らず、この賞を代表して授けたい」と総評をコメントした。山田監督も「彼女には割烹着がよく似合う。昭和の女性の雰囲気を持っている」と絶賛。さらに、「そのうち僕の手の届かない女優さんになるでしょう」と笑った。
それを聞いた黒木は恐縮した様子で、「ここベルリンに監督と一緒に来られただけでもうれしい。山田監督が素晴らしい映画を撮ってくださったからこそ、私も賞をいただけて、とてもうれしい。今後、身の引き締まる思いです」とコメントした。プレス上映の際には男性観客からすすり泣きが漏れ、公式上映でも満場の拍手で迎えられるなど、山田監督の繊細な演出は海外の観客の心も揺り動かした様子だ。
他に日本映画では、フォーラム部門に参加した坂本あゆみの「FORMA」が、国際批評家連盟賞を受賞。女性監督の初長編作が同賞に輝いたのは初めてだという。また子どもが主人公の「ジェネレーションKプラス」部門で、杉田真一の「人の望みの喜びよ」がスペシャルメンションを受賞した。
最高賞の金熊賞に輝いたのは、コンペティションに3本入選していた中国映画の1本、「Black Coal, Thin Ice」。猟奇殺人事件の謎を追う元刑事を主軸にさまざまな人間模様が交差する様子を、これが長編3作目にあたるディアオ・イーナン監督が緊張感ある映像にまとめ、主演のリャオ・ファンも銀熊賞(最優秀男優賞)をあわせて獲得した。金熊賞の呼び声が高かったリチャード・リンクレイターの「Boyhood」は、監督賞にとどまった。同じく人気の高かったウェス・アンダーソンによるオープニング作品「グランド・ブダペスト・ホテル」は銀熊審査員大賞を受賞した。
最も意外だったのは、通常若手監督に与えられるアルフレッド・バウアー賞だ。受賞したのは91歳を迎えた巨匠アラン・レネの「Life of Riley」。余命いくばくもない老人と長年の友人たちの絆を、書き割りのセットのなかで芝居的に描いたもので、つねにイノべイティブで新しい境地を開拓しているという点で本賞を授与された。脚本賞を受賞したのは、親の厳格な宗教教育に悩むヒロインを描き評価の高かったドイツ映画「Stations of the Cross」。監督、共同脚本を務めたのは、今回が長編3作目の若手ディートリヒ・ブリュッゲマンだ。
今年のコンペティションのラインナップは全体的には低調という声が聞かれた一方で、政治的なシリアスな作品のみならず、ジャンル映画風のものやスリラーも含まれ、やや新風が吹き込まれた印象だ。(佐藤久理子)
「小さいおうち」の黒木華さん、最優秀女優賞に 読売新聞 - 2014年2月16日(日)21:16
【ベルリン=冨野洋平】 第64回ベルリン国際映画祭の授賞式が15日夜(日本時間16日未明)行われ、山田洋次監督(82)の「小さいおうち」に出演した黒木 華 はる さん(23)が、最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した。
日本人の同賞は、1964年の左幸子さん、75年の田中絹代さん、2010年の寺島しのぶさんに次いで4人目。同賞の日本人受賞者としては最年少となる。
「小さいおうち」は直木賞を受賞した中島京子さんの同名小説が原作。昭和初期、東京郊外の中流家庭で起きた不倫関係を軸に、家族の秘密を描く作品。黒木さんは、その一部始終を目撃するお手伝いさん・タキの若き日々を演じた。
黒木さんは大阪府出身。大学在学中の10年に劇作家・野田秀樹さんの舞台でデビューした。映画は11年の「東京オアシス」からで、13年には初主演作「シャニダールの花」や、「草原の椅子」「舟を編む」などの話題作に立て続けに出演。若手ながら、演技力と存在感で高い評価を得ている。
ベルリンの審査員からは「女性の活躍を描いた作品の中でも演技力が群を抜いていた」との総評を受けたという。授賞式後に山田監督と共に報道陣の取材に応じた黒木さんは、「山田監督が素晴らしい映画を撮って下さった」と満面の笑みを見せた。
山田監督は「初々しさが評価されたんじゃないかな。戦前の地方出身の女性を見事に演じてくれた。今の若い女優で演じられる子はいない。諸外国の観客も審査員もそれを感じたのだと思う」と話した。
黒木さんはオーディションで「小さいおうち」への出演を決めた。その理由は「山田監督に会えるから」。山田監督は「昭和の女性の雰囲気を色濃く持っていた。日本一かっぽう着が似合う女性ですよ」と振り返る。
受賞について黒木さんは、「うれしいです。山田さんについてこられただけでも幸せだったので、夢のよう。みんなの賞、みんなで喜べたらうれしい」と話した。
コンペティション部門最高賞の金熊賞は猟奇殺人事件を追う元刑事を描いた中国映画「ブラック・コール、シン・アイス」(ディアオ・イーナン監督)が選ばれ、主演のリャオ・ファンが最優秀男優賞を受賞した。他の主な結果は以下の通り。
▽審査員大賞=「グランド・ブダペスト・ホテル」(ウェス・アンダーソン監督)▽アルフレッド・バウアー賞=「ライフ・オブ・ライリー」(アラン・レネ監督)▽監督賞=リチャード・リンクレイター(「ボーイフッド」)▽脚本賞=ディートリヒ・ブリュッゲマン、アナ・ブリュッゲマン(「ステーションズ・オブ・ザ・クロス」)▽芸術貢献賞=ゼン・ジャン(「ブラインド・マッサージ」の撮影に対し)
『小さいおうち』黒木華、最年少で銀熊賞!「山田洋次監督のおかげ」と感謝 マイナビニュース - 2014年2月17日(月)11:11 第64回ベルリン国際映画祭の授賞式が15日(日本時間16日)、ドイツ・ベルリンで行われ、コンペティション部門に出品されていた山田洋次監督作『小さいおうち』で、タキ役を演じた女優の黒木華が日本人女優として4人目、そして最年少で最優秀女優賞の銀熊賞(Silver Bear for Best Actress)を受賞した。
授賞式で黒木は、「グーテン・アーベント。こんばんは。まさかこの場に立てるとは思っていなかったのでドイツ語をもう少し勉強していればよかったと後悔しております」と挨拶。そして、「この場に立てるのは、本当にこんなに素晴らしい映画を作ってくださった山田監督のおかげです。とても感謝しています」と山田監督への感謝の気持ちを述べ、「皆さんにこの映画を気に入ってもらえたと思うとすごくうれしいです。映画に関わった皆さんに伝えようと思います。本当にありがとうございました。フィーレン・ダンク」と喜びを表現した。
記者会見では「すごくうれしいです。着物だとうまく動けないのですが、飛び上がりそうになりました」と名前を呼ばれた時の瞬間を振り返り、「私がトップに立ったのではなく、作品が評価されて、この賞を受賞できたと思っています。私は地道に頑張らなきゃなと思います。本当に、ここに来れたのも監督のおかげですし、タキちゃんという役をやらせていただいたのも、本当にラッキーだったなと思っていますので、みんなで喜んで、私は、これから、自分にできることを頑張っていきたいなと思います」と、改めて監督への感謝と共に、今後の抱負も語った。
撮影現場についても「すごく刺激的な現場でした。監督は、ずっとチャレンジし続けていて、若々しくて、素敵な方です。そんな監督を見ていると私ももっとついていかなきゃ、という気持ちで毎日楽しかったです」と振り返り、「私もタキちゃんのように静かにそこにいる人だと思うので、そこは似ているかなと思います。でも、あんなに女性的にいられるかなと思うと、ちょっといられないかなとも思いますね。素晴らしい日本の女性ですよね」と映画で演じたタキについても語った。
今回の受賞について審査員は、「『小さいおうち』には、いろいろなタイプの女性が出ていましたが、タキは、その全ての女性をつなぐキーパーソンとして大事な役どころでした。今回、女性陣が活躍している作品がコンペティション部門の中に多数ありましたが、黒木さんの演技力が群を抜いていました」と評価。そして、「山田洋次監督に、賞をあげたいと思っていましたが、他の作品への賞もあり、賞が足りなかったくらいになってしまいました。その中で、女性を素敵に描いている作品として、黒木さんに女優賞を差し上げましたが、それは山田洋次監督を含め、作品を代表してあげたものです」と、山田監督と作品全体についても称えた。
なお、銀熊賞は、日本人として、1964年第14回今村昌平監督『にっぽん昆虫記』・羽仁進監督『彼女と彼』で左幸子、1975年第25回熊井啓監督『サンダカン八番娼館 望郷』で田中絹代、2010年第60回若松孝二監督『キャタピラー』で寺島しのぶが受賞して以来4人目。日本人女優としては最年少の受賞となる。
また、山田洋次監督作品の同映画祭への出品は、『たそがれ清兵衛』以降、8作連続。またコンペティション部門への出品は、『母べえ』以来、6年ぶり5作目で、コンペティション部門に出品された山田洋次監督の作品で賞を受賞するのは今回が初めて。
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【あらすじ】 東京郊外にあった少しモダンな三角屋根の家で女中として働いていた当時の思い出を大学ノートに書き記していくタキ(倍賞千恵子)。昭和11年、タキ(黒木華)は上京し、時子(松たか子)と雅樹(片岡孝太郎)の夫婦とその息子が暮らす平井家で働き始める。優しい時子やかわいらしい息子のいるその家での穏やかな暮らしは、一人の青年(吉岡秀隆)の出現により変化する。時子の気持ちが揺れ、恋愛事件の気配が漂う中、タキはある決断をする。タキの死後、このノートを読んだ親類の健史(妻夫木聡)は、遺品の中からタキが封じ込めた秘密に関わる手紙を見つける……。
【小さい お う ち】公式サイト



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