2014年2月10日(月)
佐村河内 守の偽りに満ちた聴覚障害者の装いと ゴーストライター騒ぎの続きです。
*********************
当ブログでは、NHKスペシャル 【魂の旋律 ~音を失った作曲家~】 放送直後に この話を真に受けて、当ブログ記事 【“現代のベートーベン” サムラゴウチ マモル NHKスペシャル】 で肯定的に御紹介しました。(2013/3/31) 不名を恥じ、お詫び致します。
*********************
レコード店などでは、販売停止の措置が取られたそうですが、 (とはいえ、自らレコード店で確認した訳ではありません) 【YouTube】上には、まだ相当残っているようです。
全曲を完備できているかどうかは解りませんが、大体の雰囲気は掴めます。
私にとっては、NHKスペシャルで断片を紹介していたのは別にして『初聴き!』
まぁ、いわゆる『現代音楽』的ではなく、後期ロマン派?程度の作風。
尤も、新垣 隆氏自身は、もっとアカデミックな現代音楽も作曲できるかも 知れませんが、「現代典礼」と云う表題と、佐村河内 守氏が示したチャート(下図) から大きくそれることはできないでしょうし・・・
下の『写メ』 は、日刊スポーツ 2014年2月7日付け
このチャートによれば『中世ポリフォニック』やら『グレゴリオ聖歌』やら『バロック』やら『バッハ・ヨハネ受難曲』やら『モーツァルト・レクイエム』やら『オルフのカルミナブラーナ』やら『ペンデレツキ』やら・・・佐村河内の知る限りの浅薄な音楽知識の羅列『てんこ盛り』で、方向性は定まらないが、いわゆる難解な現代音楽を求めている訳ではないことは解る。 なお、グレゴリオ聖歌はバッハ以前数百年、 ペンデレツキは【広島の犠牲者に寄せる哀歌】を作曲した現代作曲家。 極め付きは、上の写真の一番下にある 『☆ → 前例のないほどの宗教性(中世の)を前面に出す為、常に上記の技法を中心に独自法を編む。』 に帰結する。 すなわち、時代を超越し、音楽史を包括するような壮大な曲を新垣氏に依頼したという話し。 自分で作曲する訳では無いので、随分無理筋を押し通しているようです。
その上、一般受けする音楽である必要性も考えて、このような曲想になったものと思われます。
過去形の話になるので、如何ともし難いのですが、このゴーストライター騒ぎを 知らないで聴いたとしても、おそらく私はこの曲をマスメディアや一部の音楽家や 御用評論家のようには高く評価しなかったと思います。

新垣 隆 作曲・【交響曲第1番】 第3楽章より (約27分)
*******************
新垣 隆 作曲・【交響曲第1番】 第3楽章より (約7分半)
この部分はメシアンの「トゥランガリラ交響曲」の引き写しか? 全く同じパターンも
【交響曲第1番】 第3楽章より (約10分)
この部分は、ショスタコーヴィチの影響があると思われる。交響曲第11番とか・・・
【交響曲第1番】 第3楽章より「天昇コラール」 (約5分半;上のチャートに合致している)
この部分は、マーラーの影響が色濃く感じられる。交響曲第5番【アダージェット】とか・・・ 佐村河内 守 ⇒ 新垣 隆 作曲・交響曲第1番 第3楽章① 演奏:広島交響楽団 指揮:秋山和慶 2008年9月1日 アップロード日: 2009/06/12
************************
「NHK-Eテレ」 交響曲 【HIROSHIMA】 第3楽章・映像 (約14分半)
(オリジナルコメント) 【公開日: 2013/08/16 80分の大作の内の、最後のところだけです。 佐村河内 守さん、東京フィルの皆様、ありがとうございます。】 (画像の上の隅を見ると 「NHK-Eテレ」 で放送したものらしい) 曲が終わると大歓声と拍手、スタンディング・オーベーションが続き 佐村河内 守氏がステージに上がって歓声を受け止めるシーンで終わる。 今となっては、何ともおぞましい風景ではある。 この熱演を導いた指揮者の大友直人も今や、冷や汗ものだろう(可哀想!)。
************************
【関連記事】
佐村河内守 が 『弁明のFAX』 を マスメディア に送り 『聴覚障害』 を改めて主張! 観劇レビュー&旅行記 2014年2月12日 【FAX】 での弁明について、詳しく報じていた【東京新聞Web版】を引用
佐村河内氏 の ゴーストライター 新垣隆氏が謝罪会見 「私は共犯です」 観劇レビュー&旅行記 2014年2月6日 新聞報道 と 新垣隆氏の謝罪会見 (【YouTube】映像へのリンク付き)
佐村河内 守 【交響曲第1番 HIROSHIMA】 福岡公演(3/22) を期待していたが・・・ 観劇レビュー&旅行記 2014年2月5日
“現代のベートーベン” サムラゴウチ マモル NHKスペシャル 観劇レビュー&旅行記 2013年3月31日
佐村河内氏作曲問題、新垣隆氏 記者会見 【YouTube】映像 JUNSKYblog2014 2014年2月7日 記者会見の 【YouTube】 映像 へのリンクを掲載
『全聾の』 現代のベートーベン・佐村河内守氏 普通に耳が聴こえた! JUNSKYblog2014 2014年2月8日 日刊スポーツ写メ記事を掲載


******************************* ランキングの応援をよろしく  にほんブログ村 *******************************
- 関連記事
-
テーマ:クラシック
- ジャンル:音楽
|