観劇レビュー&旅行記
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内野聖陽主演の舞台「トゥルー・ウエスト」が 10/22,23 キャナルシティ劇場で
2013年10月6日(日)

 西日本新聞 2013年10月6日付けで、内野聖陽(うちの・せいよう)さんが主演する

演劇 【トゥルー・ウエスト】 が、10月22日(火)23日(水)

午後7時から 福岡市のキャナルシティ劇場
 で公演されるとのこと。

 西日本新聞の『写メ』記事は下記。




 なお、内野聖陽さんは、本来「うちの・まさあき」であったが、読める人が少ない

こともあり 「うちの・せいよう」 に読み方を変えたとのこと。





積み上げたもの、どっか壊したい
 舞台「トゥルー・ウエスト」主演 内野 聖陽さん

 西日本新聞 - 2013年10月06日 11時32分
 

  内野聖陽さん主演の舞台「トゥルー・ウエスト」が22、23日に福岡市博多区のキャナルシティ劇場で上演されます。プロの役者として初舞台を踏んで20年。テレビドラマの役柄で見せる粗野で不器用な印象は瓦解(がかい)! 内野さんは芝居に懸ける思いを丁寧に、誠実に語ってくれました。

Uchini-Seiyou_201310060001_000.jpg

─ 「トゥルー・ウエスト」は米国の劇作家サム・シェパードの傑作。1980年の初演以来、数々の名優が演じてきた、兄弟の対話劇です。砂漠で暮らしていた粗野で無学の兄、という役どころですね。

 内野 砂漠から帰ってきた男ですからね(笑)。強烈な説得力や強烈なにおいが要求されているんじゃないかなと思って「ウワッていう何か」をつかむために苦心しているところです。演出家のスコット・エリオットは「アグリ・ハビット(醜い癖)をたくさん身につけろ」と。話しながらゲップしたり、鼻をほじったり、が平気な下品になりたいなと思ってます(笑)。

─音尾琢真さん演じる弟は、インテリで脚本家として活躍している設定。対照的なふたりの会話が核ですね。

 内野 俺と音尾くんがひたすらバトルのごとくしゃべるんですが、この戯曲は「間」の指定が多いんですね。ダダダとダイアローグ(対話)が続いて、ポーズ(間)。会話の裏にあるものを深く探らなければ、間には到達できない。ある種の心理戦です。
 弟が書いた脚本より、ふっと兄貴が言った西部劇の方をプロデューサーが気に入って映画化するという話になるんですけど、家族ほどえげつないものはないと言うじゃないですか。笑いながら悔しがるとか、嫉妬するとか、この兄弟に隠れているものをきっちり探っていないと、つまらない芝居になってしまう。俳優がどれだけ掘り下げているかで観客の皆さんの楽しみ方が変わってきてしまう。

     Uchino-Seiyou_201310060001_002.jpg

 ─どのように掘り下げるのですか。

 内野 せりふだけ丸暗記、ができないんですよね。この会話はどういうこっちゃろか? 本気で言っているのか? 自分で仮説を立てながら読んでいく。一行一行、読み進むのが遅いです。

 ─初舞台からちょうど20年です。

 内野 テレビや映画の仕事をやったがゆえに思うのかなあ、もっともっとやらなくちゃと思うくらい、舞台は大事な時間ですね。役者が一番試される時間、そんな気がします。

 ─なぜですか?

 内野 ひとつの人生をじっくりつくりあげることが、役者には大事だと思うんですよ。テレビの仕事はスピードというか、集中力でこなしていかなくちゃならない部分が確実にあって、そればかりやっていると、練り上げる力がなくなってしまう感じがする。

─20年の間に、芝居の方法論というのは変わってきましたか?

 内野 どうなんでしょうかねえ。出会った演出家さんやワークショップに刺激を受けながら、作品の掘り下げ方は自分なりに確立してきたように思うけれど、それさえも僕は疑っていて、破壊したくなっている。だから今回、自分の演技のステージを上げたいと思っていたところで、スコットと出会えたのはすごくラッキーだったんじゃないかと。最後まで食らいついていきたいと思っています。
 例えば、舞台は声がでかくないと、と無駄に声を出している自分が時々いたんですけど、彼は役者同士を膝つき合わせてせりふを言わせるんです。君たちが聞こえる音量でいいからと。無駄なものがこそげ落ちて、心のひだだけで芝居ができて、目からうろこでした。役者を「自由」にするエクササイズをたくさん知っていて新鮮でした。

─7月に名前の読み方を「まさあき」から改められました。新たに俳優人生を積み上げていくためとか…?

 内野 聖陽を読めない方がかなりいたのが大きいんですけど(笑)。何かしら変化を起こしたいというのはあります。自分の道は演者の道ひとつで、寄り道もしたくないし、二足のわらじもはきたくないんですけど、ここまで積み上げてきたものをどっか破壊したい、新境地に行ってみたい。気恥ずかしい話です。

 ▼うちの・せいよう 
1968年9月16日生まれ。横浜市出身。98年の舞台「カストリ・エレジー」「野望と夏草」で紀伊国屋演劇賞個人賞など受賞。「ベガーズ・オペラ」「エリザベート」で菊田一夫演劇賞を受けた。NHKの大河ドラマ「風林火山」をはじめ、「臨場」「とんび」など、近年はテレビドラマでも主演する。「トゥルー・ウエスト」福岡公演は22、23日ともに午後7時から、キャナルシティ劇場で。 



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