2013年3月5日(火)
劇団四季のブログ【四季なび】 2013年3月2日(土)号 からの引用です。
第5回「ファントム・ミュージカル・アカデミー」(前編)が開催されました
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『オペラ座の怪人』日本初演25周年を記念して開催されている「ファントム・ミュージカル・アカデミー」。各シーンごとに知られざる逸話や設定、俳優たちの思いを紹介していくこのイベントが、2月27日(水)に第5回を迎えました。 司会進行は、カンパニーの公演委員長を務める深見正博とムッシュー・アンドレ役の増田守人。そして、今回のテーマとなるシーンは、『オペラ座の怪人』の大きな見所のひとつである「マスカレード」です!
怪人の恐怖が去って半年後、新年を迎えたオペラ座では人々が仮面をつけて盛大に祝い踊ります。19世紀パリの絢爛豪華な空気を感じることができる華やかなナンバー。舞台となる大階段に勢揃いした俳優たちが身にまとうきらびやかな衣裳は、2幕冒頭から圧倒的存在感で観客を魅了します。そこで前編となる今回は、特にこのシーンの衣裳と舞台セットについて、技術スタッフによる解説を交えながら見所をご紹介していきました。 まずは衣裳から。「トライデント(海の女神)」、「チロリアンのジプシー」、「猿」「花」「魚」「蝶」の衣裳を着た俳優たちが舞台に登場し、衣裳部チーフの笹川貴美香がそれぞれに解説を加えていきます。ここでは、その一部をご紹介しましょう。 「トライデントは、ギリシア神話の海神・ポセイドンが持つ三又の槍をモチーフに、海の守護神をイメージしています。マントにはスパンコールがちりばめられており、そのグラデーションの美しさも特徴です。」 「猿の仮装は、物語のキーアイテムである猿のオルゴールを連想させる仮装となっています。実はとても重く、猿のように身軽に見せるのは大変なんです」
衣裳を着た俳優たちが登場。衣裳部チーフの笹川がそれぞれの解説をしていきます。 (中段左より)蝶:梅崎友里絵、魚:高田直美、花:平井佑季、猿:野手映里、チロリアン:黒柳安奈、 トライデント:榊山玲子
「マスカレード」の衣裳には、華やかさだけでなく、怪人の存在を予感させるポイントが散りばめられており、「いくら話しても話足りないほど」と増田。そのエピソードの数々は、3月10日にも開催される本イベントでお確かめください。
衣裳解説に続いて、舞台セットの解説では、舞台の7割を占める巨大な「大階段」をバックステージにどう納めているのかを解説。さらに、あっという間に行われる舞台転換の実演も。俳優たちも転換に協力している姿を知って、会場からは驚きの声が上がりました。
舞台スタッフの平野真登による舞台転換の解説。舞台転換には俳優の深見正博と 佐藤圭一(下段右・中)、五十嵐春(下段右・右)、が協力しています。
そして最後は、これまでの解説を踏まえてお客様からのご質問に俳優たちがお答えする質問コーナー。 「マダム・ジリーはどんな会話をしながら階段を上っているのですか?」、「ラウルの衣裳は、なぜ上着を肩にかけているのですか?」といった鋭いご質問が寄せられ、細やかな部分も見てくださるお客様に俳優たちも感激していました。
質問コーナーの様子。(下段左より)ブケー役の佐藤圭一、 メグ・ジリー役の西田ゆりあ、マダム・ジリー役の原田真理、 ラウル・シャニュイ子爵役の中井智彦、フィルマン夫人役の菊池華奈子。
この第5回「ファントム・ミュージカル・アカデミー」(前編)は、3月10日にもう一度開催されます。お見逃しの方は、ぜひこの機会にご参加ください。そして、第5回(後編)では、大階段の至るところで繰り広げられる“ドラマ”に焦点を当ててご紹介していきます。 『オペラ座の怪人』の世界を、深く、楽しく知ることができる「ファントム・ミュージカル・アカデミー」。皆様の観劇体験が一味違ったものになるはずです。どうぞご期待ください.

【キャスト表】 オペラ座の怪人 : 橋元聖地 クリスティーヌ・ダーエ : 苫田亜沙子 ラウル・シャニュイ子爵 : 中井智彦 カルロッタ・ジュディチェルリ : 河村 彩 メグ・ジリー : 西田ゆりあ マダム・ジリー : 原田真理 ムッシュー・アンドレ : 増田守人 ムッシュー・フィルマン : 青木 朗 ウバルド・ピアンジ : 永井崇多宏 ブケー : 佐藤圭一
【男性アンサンブル】 瀧山久志,五十嵐 春,寺田真実,深見正博,野村数幾 伊藤 源,山口 泰伸,田中元気,見付祐一 【女性アンサンブル】 小野さや香,菊池華奈子,栗城 唯,吉田絢香 山本紗衣,松ヶ下晴美,梅崎友里絵,高田直美 平井佑季,野手 映里,黒柳 安奈,榊山玲子

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