キャストには、これ以上は望めない豪華な顔ぶれが揃った。ジャン・バルジャンを演じるのは、『X-メン』などの映画スターであると同時にトニー賞に輝くミュージカル・スターとしても活躍するヒュー・ジャックマン。宿敵ジャベールには、『グラディエーター』のアカデミー賞®スター、ラッセル・クロウ。コゼットには、『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド。彼女と恋に落ちるマリウスには、『マリリン 7日間の恋』のエディ・レッドメイン。コゼットの里親であるテナルディエ夫妻には、『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』のヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエン。そして、コゼットの母ファンテーヌには『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが扮し、夢やぶれた女性の張り裂けそうな想いを熱唱する。 監督は、『英国王のスピーチ』でアカデミー賞®監督賞を受賞した名匠トム・フーパー。製作には、舞台版の生みの親でもあるキャメロン・マッキントッシュが名をつらねている。製作陣がこだわったのは、すべての歌を実際に歌いながら、生で収録する撮影方法。役者の感情のほとばしりがそのまま歌声となって溢れ出し、ミュージカルならではの醍醐味を堪能させてくれる。 スーザン・ボイルのカバーで有名になった「夢やぶれて(I Dreamed a Dream)」をはじめ、「ワン・デイ・モア(One Day More)」、「オン・マイ・オウン(On My Own)」、「民衆の歌(The People's Song)」など、心揺さぶる名曲ぞろいのミュージカル・ナンバーは全曲完全網羅。オリジナル舞台の作詞・作曲家が手掛けた、新曲「Suddenly」が加わったのも大きな話題だ。