2012年10月30日(火)
文化勲章がどのような権威のある『勲章』であり、
誰が審査し、どのような経緯で選定されるのかは全く知らないが、
山田洋次監督が、【文化勲章】を受賞することになったという。
この種の『勲章』を辞退する方々も居る中で、山田監督は受けることにした
と云うことだ。
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山田監督の話(シネマトゥデイより)  文化勲章を受章した山田洋次監督
「映画人の一人として映画界を代表して日本映画のためにこの章をいただこう、という気持ちでお受けしました」と身が引き締まる思いだったことを明かす。 山田監督は今回の受章に、(渥美さんが演じた)寅さんだったら、「文化勲章って、それ何だい」「そんな立派なものもらってどうするんだい」「俺みたいな出来損ないの映画を作っていてそんな章を取るなんて」と冷やかされそうだと話しつつ、「渥美さんが生きていたら、きっと喜んでくれたでしょう」と今は亡き盟友に思いをはせた。
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文化勲章 映画監督・山田洋次氏 「渥美さんが生きてたら喜んだ」 (産経新聞) - 2012年10月30日(火)15:31 庶民の笑いと涙をすくいあげてきた。昭和44年から始まった「男はつらいよ」シリーズは、全48作中46作を監督したライフワーク。「(主演の)渥美清さんが生きていたら、きっと喜んでくれたでしょうね」と、しみじみ語った。

(昭和)29年に松竹大船撮影所に入社し、助監督を経て36年に監督デビュー。松竹の専属契約監督として娯楽映画を量産した。高倉健さん主演の「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」(52年)、教育をテーマにした「学校」(平成5年~)シリーズなど社会を見据えた作品も多い。
「もっと高級な映画を作りたいけど大衆路線なんだから、という(半端な)気持ちで作ったつもりは全くない」と、半世紀にわたって大衆映画と向き合ってきた矜持(きょうじ)をのぞかせる。
渥美さんが平成8年に亡くなったとき、監督人生に終止符を打つことも考えたが、その後も時代劇「たそがれ清兵衛」(平成14年)、吉永小百合さん主演の「母(かあ)べえ」(20年)など意欲作を次々に発表してきた。
来年1月には松竹の先輩、小津安二郎監督の「東京物語」(昭和28年)をモチーフにした「東京家族」の公開が控える。
「東京家族」公式サイト
「つまらなくて、古くさい」と思った小津作品だが、年齢を重ねて「登場人物の心のひだの中に観客が入っていける演出」にひかれたという。
撮影現場では役者のそばで登場人物の心情を事細かに吹き込む。81本目の新作を撮り終え「今も2、3本作りたい作品がある」と次を見据える。
山田洋次監督、文化勲章受章「寅さんに冷やかされそう」 シネマトゥデイ - 2012年10月30日(火) 16:21 山田洋次監督が30日、文化の発達に関し特に顕著な功績のある者に贈られる文化勲章受章決定を受け、喜びのコメントを寄せた。 来年1月に公開を控える映画『東京家族』の舞台あいさつのため、京都に滞在中に受章の知らせを聞いたという山田監督。「映画人の一人として映画界を代表して日本映画のためにこの章をいただこう、という気持ちでお受けしました」と身が引き締まる思いだったことを明かす。
山田監督を一躍有名にしたのは、故・渥美清さんとタッグを組んだ「男はつらいよ」シリーズ。
山田監督は今回の受章に、(渥美さんが演じた)寅さんだったら、「文化勲章って、それ何だい」「そんな立派なものもらってどうするんだい」「俺みたいな出来損ないの映画を作っていてそんな章を取るなんて」と冷やかされそうだと話しつつ、 「渥美さんが生きていたら、きっと喜んでくれたでしょう」 と今は亡き盟友に思いをはせた。なお、
山田監督の文化勲章受章に、「男はつらいよ」にさくら役で出演した倍賞千恵子は、「この受章、こんなにうれしいことはありません」とコメントを寄せている。
山田監督の最新作は、山田監督が、英国映画協会発行の雑誌Sight & Sound magazineが発表した世界の映画監督358人が選んだ最も優れた映画にも選ばれた小津安二郎監督の映画『東京物語』を、「この世界一の映画を真似することは何も恥じることではない。思い切り真似してやろう」と制作した映画。
今回の受章に山田監督は、50年前、映画監督になりたてのころには小津監督の映画には興味がなく、古くさいと思っていたこと、「ある時期から小津作品を、すごい映画だと思うようになり、50年かけて『世界で一番の映画じゃないか』と思うようになった」ことを明かしている。
『東京家族』に出演した橋爪功は「受章おめでとうございます。監督の最新作に参加できたことを誇りに思います」、 吉行和子は「東京家族の撮影の時、何と若々しい感覚をお持ちなのだろう、と何度も驚きました。これからも、素晴らしい作品の誕生を期待しております」とそれぞれコメント。
映画監督人生50年以上、文化勲章を受章した山田洋次監督に、最新作への期待も高まっている。
なお、これまでに文化勲章を受章した映画監督には、今年5月に逝去した新藤兼人監督がいる。
(編集部・島村幸恵)
山田洋次監督最新作『東京家族』は2013年1月19日より全国公開 「東京家族」公式サイト
山田洋次監督、文化勲章を受章 渥美清さんも「きっと喜んでくれた」 映画.com - 2012年10月30日(火) 18:00 山田洋次監督が10月30日、文化の発展に多大な功績を残した人に贈られる文化勲章を受章することが決まった。山田監督は滞在中の京都で連絡を受けたそうで、「びっくりしました。映画人のひとりとして、映画界を代表して日本映画のためにこの章をいただこう、という気持ちでお受けしました」と話した。
50年にわたる監督生活を振り返り、「松竹という土台があったので、つくりたい作品があってそれを実現できる条件を与えられていました。常につくりたいものがあり、それが50年間続いてきました」。「男はつらいよ」シリーズが終わったとき、「『これで終止符を打つか』とも思いましたが、でも寅さん以外の作品でつくりたいものもいくつもあり、それをひとつずつ実現しているうちに、何年も経ってしまったという感じです」と語る。
寅さんが今回の受章を聞いたら、「『文化勲章って、それ何だい』『そんな立派なものもらって、どうするんだい』『俺みたいな出来損ないの映画をつくっていて、そんな章を取るなんて』と冷やかしそうですね。そして、(寅さんを演じた)渥美清さんが生きていたら、きっと喜んでくれたでしょう」と故人に思いを馳せた。
今回の受章に際し、「男はつらいよ」シリーズで寅さんの妹さくらを演じた倍賞千恵子は「本当におめでとうございます。山田さんの作品に登場するのは、英雄でもなく偉人でもなく、輝くスポットライトを浴びる人でもなく、その後にいる本当に普通の人間です。私はそんな山田作品のなかで、たくさんの仕事をご一緒できたことを本当に誇りに思います。そして、そんな山田さんの作品が大好きです」とコメントを寄せている。
山田監督の最新作「東京家族」(2013年1月19日公開)に主演する橋爪功は、「受章おめでとうございます。監督の最新作に参加できたことを誇りに思います」と手放しに喜んでいる。吉行和子も、「おめでとうございます。こんなにうれしいことはありません。これからも、素晴らしい作品の誕生を期待しております」と祝福した。
「東京家族」公式サイト
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テーマ:日本映画
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