2012年8月31日(金)
8月27日に国立劇場の舞台から奈落に転落して重症を負った市川染五郎さんの
その後の状況について、父親の松本幸四郎さんがマスメディアの取材に応じて
事故直後の状況などを話されたと云う。 生々しい状況が語られた。
奈落に倒れ血の海だった状況を見て最悪の事態も覚悟したのだと云う。
【「大きな音がしたので駆け付けた」。約6~7メートル離れた奈落に染五郎が倒れていた。舞台から3メートル下に転落していた。 「あたりが血の海でした」。 染五郎の親友で共演者の尾上菊之丞が「動いちゃダメだ」と言いながら染五郎の体を必死に支えていた。 染五郎を見ると「倒れてもまだ踊っていました」。 幸四郎は、事態の重大さに驚いた。「額や鼻、口からも出血していましたし、それを見たときは、僕も覚悟を決めました」と、打撲や骨折程度の重傷ではなく、最悪の事態も頭をよぎったという。】 日刊スポーツ - 2012年8月30日(木)07:47
観客の中にいた医師二人が駆けつけて緊急処置をして、救急車に同乗してくれたとのこと。
外見では大怪我だったようだが、『幸い』脳波には異常が無いとのこと。
【「右側頭部および右半身の打撲」に加え、右手を骨折していることを明らかにした。また、「脳に関しても、何度か脳波を検査をしていますが、全く異常はないです」と話し、打撲による脳への影響も現在のところ見られないという】 日刊スポーツ - 2012年8月30日(木)07:47
また、迫りに落下した原因が、演出や舞台機構のオペレーションにあった可能性について、
松本幸四郎さんは、「裏方さんに落ち度は無い」 と配慮の姿勢を見せたと云う。 紳士だ!
日刊スポーツによれば、転落したセリは、-3m, -6m -10m まで3段階で沈下するもので、
事故の際は、-3m の位置にあったと云う。 再下限にあったら致命傷になっていた可能性も。
以下、各記事を引用する。
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染五郎、客で来ていた医者が的確な処置 日刊スポーツ - 2012年8月30日(木)07:47 27日に東京・国立劇場の舞台セリから3メートル下に転落した歌舞伎俳優市川染五郎(39)の父松本幸四郎(70)が29日、事故後初めて染五郎を見舞った後、都内の病院から自宅に戻り、取材陣に対応した。既に公表していた右側頭部と右半身の打撲に加え、右手も骨折していることを明かした。また、病床の染五郎の様子についても語り、事故当時の生々しい状況についても説明した。
幸四郎は事故が起きる数分前、舞台の花道にあり、「スッポン」と呼ばれる小型のセリの約6メートル下にある奈落にいた。「大きな音がしたので駆け付けた」。約6~7メートル離れた奈落に染五郎が倒れていた。舞台から3メートル下に転落していた。「あたりが血の海でした」。染五郎の親友で共演者の尾上菊之丞が「動いちゃダメだ」と言いながら染五郎の体を必死に支えていた。染五郎を見ると「倒れてもまだ踊っていました」。幸四郎は、事態の重大さに驚いた。「額や鼻、口からも出血していましたし、それを見たときは、僕も覚悟を決めました」と、打撲や骨折程度の重傷ではなく、最悪の事態も頭をよぎったという。
「舞台を見に来ていたお医者さんが2人いまして、救急車に乗って病院まで付き添ってくれました」。幸四郎は救急車に同乗せず、搬送される染五郎を見送ることしかできなかった。「的確な処置をしてくれました。本当に感謝しています」。さらに「舞台とは危険と隣り合わせ。役者の思い込みで起こってしまったことで、舞台装置など裏方さんには非はない。申し訳ないです」とスタッフを気遣った。
染五郎右手も骨折 幸四郎「奇跡に感謝」 日刊スポーツ - 2012年8月30日(木)07:47 27日に東京・国立劇場の舞台セリから3メートル下に転落した歌舞伎俳優市川染五郎(39)の父松本幸四郎(70)が29日、事故後初めて染五郎を見舞った後、都内の病院から自宅に戻り、取材陣に対応した。既に公表していた右側頭部と右半身の打撲に加え、右手も骨折していることを明かした。また、病床の染五郎の様子についても語り、事故当時の生々しい状況についても説明した。
事故後初めて染五郎を見舞った幸四郎は、病院から帰宅すると、自宅前に詰めかけていた取材陣の前で車を降り、染五郎のけがの状況について説明した。幸四郎によると、前日28日、ファクスで報告した「右側頭部および右半身の打撲」に加え、右手を骨折していることを明らかにした。また、「脳に関しても、何度か脳波を検査をしていますが、全く異常はないです」と話し、打撲による脳への影響も現在のところ見られないという。「全治とか、まだはっきりしたことは分かりませんが、2~3日中にお医者さんの方からお話があると思います」と話し、今も詳しい検査結果を待つ段階に変わりはないという。
病室を訪れた時、「お父さんだよ」と声を掛けると「すみません。すみません」と謝罪を繰り返したという。また、公演が延期になったことに責任を感じ、納得がいかないのか、ベッドから立とうとしたり、動こうとしていたという。
染五郎の容体について淡々とした表情で説明していたが、「皆さんの応援が奇跡を起こしてくれました。感謝しております。ご迷惑お掛けしたことをおわびします」とファンに向けて謝罪すると目を潤ませた。涙を浮かべながら、「親として、励ましの声はありがたかった」と、言葉を詰まらせながら、感謝の気持ちを口にした。「染五郎は今後もっと素晴らしい舞台をお見せします。また、父として幸四郎として良い舞台をお見せしたいと思っています」と自分に言い聞かせるように話した。
幸四郎、断言「裏方さんに落ち度はない」 産経スポーツ - 2012年8月30日(木)08:03 歌舞伎俳優、松本幸四郎(70)が29日、都内の自宅前で、27日の舞台公演中に起きた長男で歌舞伎俳優、市川染五郎(39)の転落事故について、「駆けつけたとき、辺りは血の海でした。(見た瞬間は)覚悟を決めました」と最悪の場合を意識したことを明かした。
幸四郎は、「舞台は危険と隣り合わせの仕事。裏方さんに落ち度は全然なくて、舞台の上を見ますと吊り物が全部ずらっと並んでますが、落ちたことはないし、セリも間違いはない。裏方さんの日々の安全に対する力は素晴らしいもの」と舞台関係者を労っていた。
染五郎 奈落降下知っていた 日刊スポーツ - 2012年8月29日(水)07:56 27日に東京・国立劇場の舞台セリから3メートル下に転落した歌舞伎俳優市川染五郎(39)が右側頭部および右半身の打撲と診断されたことが28日、分かった。父松本幸四郎(70)も「思ったほどけがが重くなく、ほっとしております」とコメントした。落ちた原因は染五郎が足を踏み外したためとみられる。劇場の奈落は最大10メートル下にあり、セリも3メートル、6メートル、10メートルの3段階で上下する。今回はセリが3メートルで止まっていたが、6メートル、10メートルだった場合、大事故の可能性もあった。
27日午後6時37分ごろに転落した染五郎のけがの状況は、約8時間後の28日午前2時半ごろ、松竹を通じてファクスで各マスコミに発表された。それによると、「右側頭部および右半身の打撲」と診断された。脳挫傷、脊髄(せきずい)損傷、骨折など心配された症状はないという。同じ書面で父松本幸四郎も「皆様には大変ご心配をおかけ致しまして、誠に申し訳ございません。思ったほどけがが重くなく、ほっとしております」とコメントをした。
染五郎は都内の大学病院で絶対安静の状態で検査、治療を受けている。首を固定して体も動かせないが、意識はしっかりしており、話はできるという。園子夫人が付き添っている。自宅で待機する幸四郎宅には取材陣が詰め掛けたが、幸四郎は姿をみせず、市川猿翁から見舞い花が届いた。この日は染五郎が家元を務める日舞松本流の舞踊公演が昼夜あり、幸四郎、染五郎、姉の松本紀保、妹の松たか子ら幸四郎一家が総出演の予定だったが、公演は延期となった。
事故は染五郎の半生を踊りにした「傾奇おどり・あーちゃん」を踊っている途中で起こった。「勧進帳に出会う」という場面で、共演する尾上菊之丞がセリで下がり、染五郎が「飛び六法」で勢いをつけるために体をのけぞらした時にバランスを崩したか、後退しすぎて誤って足を踏み外し、ポッカリ空いていたセリから3メートル下の奈落に後ろ向きで転落したとみられる。染五郎はセリが下りていたことは認識していたという。
国立劇場の奈落は最大10メートル下にあり、セリも3メートル、6メートル、10メートルの3段階で上下するという。今回は落ちたセリは3メートルで止まっており、板張りということもあって、転落した染五郎の衝撃も緩和されたという。もし、セリが6メートル、10メートルも下だった場合、生死にかかわる大きな事故になった可能性があった。9月の演舞場公演は休演するが、出演を予定する10月の演舞場公演、11月の国立劇場公演については回復の状況を見て決めるという。

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