2011年12月17日(土)
西日本新聞より
紅白梅図、銀の流水模様くっきり 光琳の国宝 (西日本新聞) - 2011年12月16日 19:25 江戸時代の画家尾形光琳の代表作で国宝の「紅白梅図屏風」について、銀箔を張った一部を硫化させることによって、画面中央の川の流水模様を作ったことが16日、新たな科学調査で分かった。解明された制作方法に従ってコンピューターグラフィックス(CG)で再現した制作当時の姿からは、鮮やかな銀色の流水模様が浮かび上がった。
今回の調査は、所蔵元のMOA美術館(静岡県熱海市)の依頼で中井泉・東京理科大教授(分析化学)らが実施し、この日、同館で報告した。
中井教授は「紅白梅図屏風の制作技術に関する多くの重要問題が解決する画期的な成果が得られた」と話している。

紅白梅図、銀の流水模様くっきり 光琳の国宝
 CGで復元された尾形光琳「紅白梅図 屏風」(中井泉・東京理科大教授提供) (共同通信) 2011年12月16日(金)19:24
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【読売新聞記事】 光琳の秘技、銀箔と硫黄…国宝「紅白梅図屏風」 (読売新聞) - 2011年12月17日(土)02:11 江戸時代中期の画家、尾形 光琳 ( こうりん ) の代表作で、技法などが論議を呼んできた国宝「紅白梅図 屏風 ( びょうぶ ) 」に関する研究会が、16日、作品を所蔵する静岡県熱海市のMOA美術館で開かれ、中央の流水部分は、 銀箔 ( ぎんぱく ) を硫化させて表現したとする科学調査結果が発表された。
結晶の並び方を分析するエックス線回折法などで、10月に中井泉・東京理科大教授が調査し、流水部分から銀箔、硫黄などが検出された。銀箔の上に、何らかの素材でマスキングする形で文様風の流水を描き、地の部分は、硫黄粉をまき、黒く硫化させたと推測されるという。文様風の部分が茶色く見えるのは硫化や酸化などのためで、本来は銀色だったはずと中井教授は推定している。

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