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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。



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MET LIVE  【Capriccio】 を再び見る
2011年5月20日(金)

MET OPERA LIVE 【Capriccio】  は、

先日の 土曜日 (5/14) に見ていましたが、その内容に惹かれて、再び見ることにしました。

そのために、有給休暇を取得 
平日朝につき、観客30人弱。

     *******************

【以下、このオペラで感じたことなどを順不同で記述】

  (画像は記述内容と直接関係ありません
   MET ライブビューイング・ブログより

 前回の記事で、

【リヒャルト・シュトラウス 自身の問題意識をオペラにしたような感じ。】

  と書きましたが、まずはこれに関連する部分から・・・

※グルックの「イフィゲニア」(タウリスのイフィゲニア) を批評する部分があり、

 劇場支配人(Theater Directuor)は、これを酷評。

 詩人と作曲家は高く評価する。

 
 ところが、この 【タウリスのイフィゲニア】 は、

先日、MET OPERA でも公演したばかり。(MET上演日:2011年2月26日 NY現地時間)

オペラの中での批判が二重構造で現実のものに!

※劇場支配人・クライロンのアリア(上演後70分位の処)

Capriccio_004.jpg
       右側が劇場支配人(Theater Directuor)

 イタリア・オペラから繋がる伝統を守ってゆくのが勤めだと言いながらも、

将来も残ってゆくような作品を創造する新たな才能が出てくるのを待っていると言い、

古いものにしがみついている人間ではないと高らかに歌い上げる。 また・・・

 今の流行は安っぽいドラマだで中身が無い、と批判

古代の英雄や神話の話ばかりで、人間が描かれていない (ワグナー批判か?)

私がやりたいのは、民衆の心に響く人間が主人公のドラマだと訴える。

 そして・・・

 私は、新しい才能を発掘し育て上げてきた。

真面目な芸術(Die Kunst) を守るのが私の使命だ!と堂々と主張。

 これを聞いたイタリア人歌手の女性が感動の悲鳴を上げるという設定。

劇場支配人を批判していた詩人や作曲家も支配人の真意を知り

先ほどコケにした不名を詫び、3人で創作してゆこうと和解する。

Capriccio_005.jpg
    (伯爵令嬢・マドレーヌと 詩人・フラマン:右側)

※和解した後、新しいオペラ創作に掛かるにあたって

 伯爵令嬢マドレーヌ(ルネ・フレミング)の兄が、新しいオペラのテーマを

この 劇場支配人 と 詩人 と 作曲家 の対立と和解をテーマにしてはどうか?

と提案し、予定調和の大団円となるが、その際に 劇場支配人 が

 「プリマドンナは最初からは登場させるな」

 「私の登場の場を忘れず、最適なタイミングで、引き際も大事」

 「管弦楽は、歌手の歌をかき消さないように注意して」

 「その代わり、バレエシーンでは管弦楽は思い切り暴れろ!」

 「歌詞は繰り返すことで理解が深まる」

  と注文を付けるが、このオペラはそのアドヴァイス通りに構成されている。

 すなわち、このオペラの中の 『劇中劇』 が、まさに

 このオペラとして甦っているのである。

 この中で、「歌詞は繰り返すことで理解が深まる」という点については、

このオペラの中心となっている「愛の歌」(詩人が作詞し、作曲家が曲を付けた)が、

最初は、朗読としてメロディなしで朗詠され、(それも中心テーマは3回も)

次に作曲家が曲を付けてアリアとして 歌い、また後半にはマドレーヌが 歌い・・・

と、何度も繰り返されることで、観客に覚えさせてしまうという手法で実践!

Capriccio_003.jpg
     (伯爵令嬢・マドレーヌと 作曲家・オリヴァー)

     ********************

 最後の20分で、伯爵令嬢マドレーヌ(ルネ・フレミング)がハープを弾きながら

このアリアを歌うシーンがあるのだが、弦も音とのズレも無くきちんと弾かれており、

フットペダルもタイミングよく踏み込まれているので、ルネ・フレミングが

本当に弾いているのかも。

 高い声で歌いながらハープを弾くなど、弾く真似をするだけでも大変な処を

本当に弾いているとすると、相当の訓練が必要だと思うが、元々ハープが弾けた

ので、演出に取り入れたのかも知れない。






     ********************

 このオペラには日頃スポットライトを浴びない役柄も出演する。

劇場支配人 と 詩人 と 作曲家 の大団円の後、ひとまず舞台は落ち着くが

そこに場違いにうだつの上がらない老人が現れる。 執事が「どなたか?」と問うと

「いつも地下に潜んでいるものです」(オペラ座の怪人か?) と応じる。

そして「しがない、プロンプターです。」 と正体を明かすと観客は爆笑!

R. Strauss もここは受け狙いであることは明らか・・・

そして「私が居眠りしている間に私を忘れて、皆さん帰ってしまった。

どうしてパリに帰れば良いのだろう!」と嘆くと、

「食堂で元気を付けてください。お車を呼びましょう」 と執事

プロンプターは、「私がつぶやいている間は歌手も観客も気にとめず、

何事も無いようにオペラは進むが、私が(公演中に)居眠りをしてしまうと、

歌手は続きを歌えなくなり、居眠りをしていた観客は目が覚める」 と歌う。

 この短いアリアで、プロンプターの仕事を簡潔に表現し、その存在意義を

METの観客にも伝えている。

 また、このエピソードの前には、皆さんが帰った後の 『宴席』 を片付ける

伯爵家の使用人たちが登場して、これまでの議論(大騒ぎ)を茶化し、

「今度のオペラには、私たち使用人も登場するらしい」 と歌うと

観客は爆笑。

 「ディナーのお客が居ない日は早く上がれる」など同じ言葉を入れ替わり

何度も繰り返す。 (劇場支配人のアドヴァイス通り)

 という訳で、R. Strauss の問題意識をオペラにし、『劇中劇』 である

新作オペラが、まさに 【Capriccio】 というオペラに成就したという落ちになる。



【余  談】

 このオペラの中で、序盤・中盤・終盤の3回に亘って、

伯爵令嬢マドレーヌ(ルネ・フレミング)が、自己陶酔する部分がある。

ベッドに横たわり、セクシーにしなを造りながら沈黙の演技を行う。

 終盤の自己陶酔の後、詩人と作曲家からのプロポーズのどちらに応じるのか?

と自己問答をするのだが、その場面は、鏡に映った自らに問いかける想定に

なっている。

 それが、最後の20分のアリアで、そのアリアの前半と後半にハープを弾く。

Capriccio_001_20110521163513.jpg


     ***************

開演前の ルネ・フレミング へのインタビュー(英語)

前回字幕を見ていて、概要は解っていたので、字幕無しで聴いたところ

とても解りやすい話しぶりで殆ど理解できた。

第二次世界大戦のさ中に 「国威発揚」 ではないこのようなオペラを書いた

R. Strauss の思いを推察したルネ・フレミングの説明と感想に共感できた。

(1941年8月初演)

       *************************** 

MET OPERA (松竹公式サイト)

MET上演日:2011年4月23日 13:00 ~ NY現地時間
 日本上映:5月14日~5月20日

スタッフ
 作曲:リヒャルト・シュトラウス
 指揮 アンドリュー・デイヴィス
 演出 ジョン・コックス

キャスト(役名)
 ルネ・フレミング (The Countess Madeleine)
 サラ・コノリー (Clairon)
 ジョセフ・カイザー (Flamand)
 ラッセル・ブローン (Olivier)

 言語:ドイツ語 


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