2011年2月13日(日)
きょうの昼下がり 午後3時過ぎ上映の 映画 【ジーン・ワルツ】 を見ました。
私の好きな女優・菅野美穂さんが主演であること以外は、予備知識無しで観に行きました。

題名から、菅野美穂さんが演じるのは、遺伝子研究の第一人者の学者で、いまはやりの
【isp細胞】 の研究者の役ではないかと思っていました。
タイトルバックのCG映像も、最初は黄色の背景に1本の白いひも。それが2本になり
やがて、絡まり始め、そのひもの間に繋がりのブリッジができてDNA二重螺旋構造となり、
次に染色体になり 受精卵になり 細胞分裂で2つになり 4つになり ・・・
初期の胎児(幼生)になり 胎児(人間の胎児と解る形)になり ・・・
いかにも遺伝子がテーマの映画と思わせる導入部でした。
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しかし、映画本編が始まると、産婦人科での緊急手術の場面で、それが特異な症例らしく
たしか、「胎盤癒着」とか言っていたか、医師の全力を尽くした手術にも関わらず、母子とも
死亡してしまう。 そして、その手術をした医師は逮捕されてしまうという異常な事態に・・・
映画本編冒頭で、ここまで一挙に見せてしまう。
そして映画は、産婦人科医療の社会的困難を鋭く告発する筋書きとなる。
特に、昨年来マスメディアが取り上げている、「妊婦緊急受け入れ困難」(たらい回し)
の背景が、犯罪でもないのに全力を尽くした医師を逮捕するという一面的な捜査のせいで、
産婦人科を志す医師が激減していることにある事態を医師たちの会話を通じて紹介する。
そういう実態にも関わらず、産婦人科医として生き甲斐を見出してゆく女医(菅野美穂)
と、彼女を取り巻く人々の話である。

しみじみとした場面で流れる音楽は、マーラーの交響曲第5番から 「アダージョ」
と言いたいところだが、殆ど同じで少しだけメロディを変えた曲であった。
主たる旋律線も曲想もオーケストレーションも殆ど「アダージョ」と同じだった。
音楽 : 上田禎,安井輝
映画の中で起こるエピソードや『緊急事態』の御紹介は遠慮しておく。
ぜひ御覧ください。
観客は、50人程度でした。
 ジーン・ワルツ - goo 映画
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菅野美穂さんインタビュー
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goo 映画による 作品解説・紹介 - 【ジーン・ワルツ】 海堂尊の同名医療ミステリー小説を映画化。今まで「死亡時画像病理診断」「救急医療」などの医療問題にスポットを当ててきた海堂が本作では産婦人科医療の問題点をあぶり出している。タブーに挑む産婦人科医・曾根崎理恵に扮したのは、『パーマネント野ばら』の菅野美穂。彼女を支える清川准教授には田辺誠一が扮している。劇中には、様々な問題を抱える妊婦4人が登場。日本人女性が抱える問題点を体現する彼女らが、それぞれ感動的な生命のドラマを見せる。深刻な医療問題を描きながらも感動を得られるのは、“生命の誕生”という、かけがえのない奇跡を描いているからだろう。監督を務めたのは、『NANA』『NANA2』の大谷健太郎。
【解説】
「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊による同名小説を「NANA」の大谷健太郎監督が映画化。産婦人科医療の現実に一人立ち向かう医師の姿を描く。出演は「パーマネント野ばら」の菅野美穂、「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」の田辺誠一、「スイートリトルライズ」の大森南朋、「ゲゲゲの女房」の南果歩、「最後の忠臣蔵」の風吹ジュンなど。
【あらすじ】
帝華大学病院・産婦人科。大病院の名に相応しく、待合室は幸せそうな女性たちで溢れている。彼女たちと笑顔で言葉を交わしながら颯爽と歩くのは、産婦人科医にして帝華大学医学部助教でもある曾根崎理恵(菅野美穂)。
医学生たちの前で教鞭もとる彼女は、体外人工受精や代理母出産の必要性を説くこともしばしば。厚生省との関係が深い上司・屋敷教授(西村雅彦)からは“要注意人物”とみなされ、衝突することも少なくなかった。
准教授・清川吾郎(田辺誠一)は、そんな理恵を複雑な思いで見守っている。二人はかつて産科医院・マリアクリニックで共に医学を学んだ仲間であった。だが、院長・三枝茉莉亜(浅丘ルリ子)のガン発症、茉莉亜の一人息子・久広(大森南朋)の医療過誤逮捕事件、そして理恵の体を襲ったある悲劇をきっかけにそれぞれの進む道は大きく分かれ始めていた。
理恵は帝華大学の助教を務めながら、院長代理としてマリアクリニックに就任。一方、近い将来教授の地位を約束されている清川は、理恵にひとりの女性として特別な感情を持ちながらも、彼女の過激な主張、言動に当惑を隠せないのだった。
そんな中、閉院間近となったマリアクリニックには、最後の4人の患者が定期的に通っていた。 身ごもった胎児が、自ら生命維持が出来ない“無脳症”であると判明した27歳の甘利みね子(白石美帆)、 未婚で妊娠、安易な中絶を望む20歳の青井ユミ(桐谷美玲)、 長年にわたる不妊治療の末、悲願の妊娠をした39歳の荒木浩子(南果歩)、 顕微授精により双子を妊娠している55歳の山咲みどり(風吹ジュン)、 そして、謎のジャーナリスト田中美紀(片瀬那奈)が頻繁に理恵を訪ねてくる。
だがある日、日本では認められていない代理母出産に手を染めている人物がいるという噂が立ち、理恵がマスコミに大々的に取り上げられる。真相を突き止めようと、清川は理恵の周辺を探り始める……。
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【キャスト・スタッフ】キャスト
菅野美穂 (曾根崎理恵) 田辺誠一 (清川吾郎) 大森南朋 南果歩 白石美帆 桐谷美玲 (青井ユミ) 須賀貴匡 濱田マリ 大杉漣 西村雅彦 片瀬那奈 風吹ジュン 浅丘ルリ子
スタッフ
監督 大谷健太郎 製作 松橋真三,藤田大輔,平野宏治 脚本 林民夫 原作 海堂尊 撮影 青木正 美術 太田喜久男 装飾 桜井啓介 照明 平野勝利 音楽 上田禎,安井輝 主題曲/主題歌 小田和正 録音 藤丸和徳 編集 上野聡一 衣裳/スタイリスト 村上利香 助監督 村上秀具 特殊メイク 飯田文江
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テーマ:日本映画
- ジャンル:映画
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