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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私も思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog 2018】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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Author:junsky07 私の旅行記や、オペラ・バレエ・ミュージカル・演劇等の観劇の感想などを気の向くままに書いてゆきます。



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映画 【ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~】
2009年10月14日(水)

 体育の日の12日夜、9時半からの上映の
 【ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~】
 を観た。

 168席のスクリーンに、観客は私一人だけ。 完全な貸切状態。

『 第33回モントリオール世界映画祭で監督賞に輝いた秀作。 』

という謳い文句ではあるが、世界映画祭はハリウッドへの反作用から
この手の地味な映画を高く評価するのだろうか?

villon010.jpg


 この映画は、生誕100周年の太宰治の幾つかの作品を元に、松たか子宛に
いわゆる『当て書き』された作品だそうである。

 松たか子は、女性に人気の小説家である夫・大谷(当然、太宰治の一面を誇張した分身)
の酒癖と飲み屋(小料理屋・椿屋)への借金に振り回されながらも、心根は強く積極的な
佐知を演じて中々嵌まっている(『当て書き』だからある意味当然であるが・・・)

 大谷の方は、実は精神的に極めて弱く、酒と女に放蕩三昧の生活を続けながら
自らの借金の返済のために椿屋で働き始めた妻・佐知の浮気を疑う身勝手さ。

 男の身勝手と、いい加減さと、弱さをこれでもか!というほど具現化した存在。
いつもは真面目な役柄が多い、浅野忠信が「いい加減にせーよ!」とスクリーンに
向かって叫びたくなるほどの“好演”

villon008.jpg

 佐知が夫の借金を返すために働き始めた椿屋の女将(おかみというほどのものでもない
夫婦だけで営んでいる『飲み屋』のおばさんだが・・・)と亭主は、配役とは裏腹の人の良い
心温かい気配りもできる夫婦。
 配役は、一癖も二癖もある 室井滋 と 伊武雅刀
 佐知が客から貰うチップも巻き上げるのではなく、「自分で貰っておいていいいのよ」と
返してくれる親切な人柄。
 この夫妻の愛情に佐知も精神的に救われるところが多いと思われる。

 椿屋で佐知に会って一目惚れする旋盤工役として、今が絶頂の妻夫木聡が
出ているが、絡みは少なく、役不足という感あり。

 広末涼子は、大谷の愛人役で、情愛シーンにも挑戦しているが、イマイチ。
 山本未來も大谷の借金(当時としては大金の5千円)を肩代わりする愛人役。

 一方、堤 真一は、佐知が大谷と知り合う前に法律家を目指していた昔の恋人役。 
弁護士として成功し、愛人(広末涼子)と自殺未遂を図った大谷を助ける。

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 しかし、素顔の津島修治(太宰治の本名)は、そんな ひ弱で身勝手な男では
なかったようです。

 井上ひさし氏が、太宰治・津島修治の若き日を描いた 「人間合格」 によれば、
彼は、当時の非合法政党(日本共産党)への支援活動を陰ながら行っていたらしい。

ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ - goo 映画
ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~ - goo 映画


作品解説とスタッフ・キャストおよび太宰治(津島修治)の略歴は、ここをクリック


 作品解説・紹介 - ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

 戦後の東京で、才能がありながら放蕩三昧を続ける小説家・大谷を健気に支えて暮らす妻の佐知。
貧しさを忍びつつ幼い息子を育てていたが、これまでに夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため椿屋という飲み屋で働き始める。
 佐知は水を得た魚のように生き生きと店の中を飛び回り、若く美しい彼女を目当てに通う客で椿屋は繁盛する。
そんな妻の姿を目にした大谷は、いつか自分は寝取られ男になるだろうと呟くのだった。

 先に弱音を吐いて開き直ってしまうのは自己防衛の本能であり、ある意味計算尽くだ。
そんな究極のダメ男である夫の不始末を常に受け止め、現実的に対処してゆく妻・佐知を演じ、かつてない色香を放つ松たか子が女のしなやかな強さを見せて美しい。
 2009年に生誕100年を迎えた作家・大宰治の「ヴィヨンの妻」「思ひ出」「灯篭」「姥捨」「きりぎりす」「桜桃」「二十世紀旗手」をもとに、ベテランの田中陽造が松をイメージして書き下ろした脚本は、セリフに息づく時代の匂いと文学的な美しさが光る。
大宰を髣髴とさせる狡いが憎めない大谷役の浅野忠信も好演。
第33回モントリオール世界映画祭で監督賞に輝いた秀作。


 原作 :太宰治
 監督 :根岸吉太郎

出演
  松たか子
  浅野忠信
  室井滋
  伊武雅刀
  光石研
  山本未來
  鈴木卓爾
  小林麻子
  信太昌之
  新井浩文
  広末涼子
  妻夫木聡
  堤 真一
 


 このブログの 以前の記事 から津島修治の略歴を転載すると・・・
*********************
 青森県の名士の家に生まれた太宰治は、東京帝国大学の学生であった時期に実際に「前衛党」の細胞に所属していたらしい。 弘前高校時代から「新聞雑誌部」に所属し、そこで左翼思想に触れたようだ。
 兄は故郷の代議士(政友会)で、政治的立場は全く異なっていた訳で、度々厳しく叱責されていたようである。

 兄の圧力で党を離れてからも、日本共産党のシンパ(支援者)として、住居や資金を提供してきたらしい。
 治安維持法で党幹部がつかまると、津島修治も逮捕拘留された。

その前後の政治情勢や津島修治(太宰治)の動向は

* 1928年3月15日には共産党員の大量検挙・大弾圧
* 1929年12月 服毒自殺(未遂に終わる) 20歳
* 1930年11月 女給と心中、女給は死亡、津島修治は命をとりとめた。
* 1931年 盧溝橋事件 日本軍の満州侵略始まる
        津島修治 度々転居。日本共産党の活動拠点確保のためか?
* 1932年 小林多喜二特高に逮捕され即日虐殺される。
        5月15日 「五・一五事件」犬養首相暗殺される。
* 1933年 初めて太宰治の筆名で東奥日報に「列車」を発表。
        東大卒業の見込み無くなる。
* 1935年 授業料滞納で東大を強制除籍。
この頃から執筆・出版相次ぐ。
* 1945年 36歳 敗戦
* 1948年 39歳 「人間失格」を執筆・脱稿(5月)
        6月13日 玉川上水に入水自殺。 今回は助からなかった。
*********************

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テーマ:映画館で観た映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

そうか、お薦めですか。なかなか映画館に行く時間がとれません。会議ばっかりで。

作品を読み直しています。

【2009/10/15 00:39】 URL | 嶽村 #- [ 編集]



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soramove【2009/10/17 09:36】