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観劇レビュー&旅行記
【観劇レビュー&旅行記】を中心にFC2上で、私の思いを気の向くままに書いてゆきます。 政治・時事評論は 【JUNSKY blog】に引続き運用します。リンクの一番上に記載しています。


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映画 【火天の城】 当時の建築技術に興味津々
2009年10月5日(月)

 映画冒頭に、当時の城の各階の指図(設計図;もちろんCG再現図ですが)を見せながらそれを上層へ次々と変転させて見せ、それが城の輪郭を為すまでを見せてくれます。
 ほんの1分ほどの映像だったと思いますが、このCGは当時の基本計画図の設計手法の一端を見せてくれるものであって、非常によくできたCGだったと思います。
 私も建築士の端くれなので、この冒頭のCGをはじめ、それぞれの工程の指図(設計図)を見たり、実際の工事を再現する映像は(一部CG加工はされているでしょうが)興味の尽きないものでした。

AzuchiCastleCGm.jpg


 特に、今日で言う 【設計コンペ・プレゼンテーション】 に相当する 【指図争い】 なるものを織田信長が実施し、公平な選定を図ろうとする姿が、極めて先進的な取り組みとして描かれていました。
(もちろん、本当に織田信長が設計コンペを実施したのかどうかは知りませんが・・・ 史実を考証したものか作者の寓話かは解りません)
 そのコンペは
1) 今回の主役である 岡部又右衛門 率いる岡部組
2) 東大寺・大仏殿を建てた組の末裔
3) 鹿苑寺・金閣を建てた組の末裔
 の3社による設計コンペとなるのですが、
 その 2),3) のプレゼントしての見せ方がなかなか工夫されて素晴らしい。
 極彩色で描いた屏風や、スライドパネル、そして極彩色の模型を使用して
 印象的なプレゼンを行います。
  (もちろん、この辺は映画的演出でしょうが・・・)
 これに対して、岡部組のプレゼンは、墨一色で平面図だけを描いた立体感の無い図
 と、白木のままの模型です。
 設計の内容より、プレゼンの見せ方で決まってしまう昨今のコンペを風刺している
 のかも知れません。

 私的には、ここが一番興味深かったと思います。
最初にも書きましたが、3年に亘る建築過程を2時間で見せるという困難な中でも
要所要所の建築工程と、当時の最新のハイテク技術を見ることができ興味の
尽きないものでした。

 エンドクレジットを見ると、城郭建築が現在の会社の礎である、竹中半兵衛を
祖とする竹中工務店が、建築工具や建築技術考証のアドバイザーをやっている
ようなので、これらの建築工程はそれなりの裏づけがあるものと思います。


 映画の最後は、出来上がった安土城を城下の人々に披露するために
数多くの篝火を焚き、夜空に城を浮き上がらせるというパフォーマンスでした。
現代で言えば、ライトアップです。 (もちろんCGなのですが・・・)

 映画では、本能寺の変や、その際に、原因不明とされる失火で炎上するところは
描かれず、映画の冒頭に完成後3年後に炎上したという字幕が出るだけです。

 この建築過程とは別のエピソードとして、敵地・武田勝頼の領地=木曾の
木こりの棟梁・杣頭(そまがしら)・甚兵衛にと岡部又右衛門の職人同士の
信頼と友情について描かれます。

 また、法隆寺の宮大工で薬師寺西塔を建てた西岡常一さんが常に語っていた
「木は癖組み、人は心組み、木組みは心組み」
「木は山に生えていた方角に使え、山の南の材木は建物の南に・・・」
など、宮大工の『口伝』もあちこちに出てきます。

***************
 ひと言突っ込めば、織田信長も列席して、巨大な岩を運搬するセレモニーの際に
織田信長を暗殺しようとする刺客が現われてワイヤーワーク・CG付きの立ち回りを
するシーンは無くてもがなの感・大でした。 

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 【作品解説・紹介】 - 火天の城

天正4年(1576年)、長篠の戦いで勝った織田信長は、琵琶湖を臨む安土の地に巨大な城を築くべく、信長が見込んだ熱田の宮番匠・岡部又右衛門に命じる。又右衛門は即座に引き受けるが、建設を指揮する総棟梁は、名だたる番匠たちとの図面争いで決めるという。夢のような仕事を前に、寝食を惜しんで図面作りに没頭する又衛右門を、妻の田鶴、娘の凛らが支えるが、空前の巨大建築の完成には多くの困難が待ち受けていた…。

五層七階の楼閣、日本で初めて天主を有し、その部材だけでも40000点。主柱は樹齢2000年の神木を使用――戦国ブームの昨今、前代未聞の“城郭要塞”安土城のファンは多い。本作は第11回松本清張賞を受賞した山本兼一の同名小説を基に、織田信長の構想にほれ込み、前代未聞の城郭要塞・安土城の築城に携わった天才宮大工・岡部又右衛門の生き様を描く時代劇。『釣りバカ日誌』シリーズなどでお馴染みの西田敏行が岡部又右衛門を熱演する。城作りのダイナミズムを、壮大なスケールでとらえた映像は圧巻の一言だが、名工の業績にスポットを当てつつも、その裏にいた無名の男たち女たちのドラマを描き出しているところにも注目してほしい。

【スタッフ】
監督:田中光敏

原作:山本兼一

【キャスト】
 西田敏行
 福田沙紀
 大竹しのぶ
 椎名桔平
 西岡徳馬
 


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テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

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