2019年3月2日(土)
先日発表された今年のアカデミー賞・複数部門受賞の映画 【グリーン・ブック】(原題:GREEN BOOK) をトリアス久山ユナイテッド・シネマで見ました!

今日(3/2:土)昼過ぎの上映に出向きチケットをサーチしたところ 前方の両サイド以外の席は殆ど満席! さすがにアカデミー賞効果!
【作品賞・脚本賞・助演男優賞】3部門受賞!
出直して、18時15分上映に再び向かいました。 前の方席はガラガラ。その他も半分くらいの入りで50名程度か。
物語、役名とも実際にあった話の実在の人物。
世界的に有名な黒人ピアニスト:ドナルド・シャーリーのツアーの 運転手兼マネージャーとして雇われたイタリア系の移民トニーの目を通して 当時の時代背景を基に有色人種差別の実態を描いた社会派映画でした。

ツアーは、ドナルド・シャーリー・トリオの演奏旅行。 そのトリオの編成が変わっていて、ドラムも管楽器もない ピアノ・チェロ・コントラバスの組み合わせ。 そして、 チェロ奏者コントラバス奏者はイタリア系のドイツ人?

ネタバレになるかも知れませんが、アメリカ社会の歪んだ黒人差別が これでもか!と描かれます。
シャーリーのコンサートを聴くのは所謂上流階級の金持ちばかり。
彼らがシャーリーのコンサートに来るのは、『教養人』としての見栄と シャーリーがケネディ大統領の前で演奏した有名人であるからのみ。 演奏を理解している訳ではありません。
あるホテルで開催された演奏会前後のパーティでは、 上流階級の白人たちも世界的スター・シャーリーを歓迎し 表向きには握手も厭わず、激励称賛しているのですが、 ピアニストはそのホテルのレストランへの入場を禁止され、 楽屋は物置、ホテルのトイレは使用禁止で屋外の公衆便所。
コンサートを聴きに来た富裕層の人々は演奏前にレストランで 飲食していて、そこにシャーリーが入ろうとして拒否されているのに 見て見ぬ振りと云うか、黒人が入れないのは当然との態度。
トニーは、ホテルに抗議し交渉しますが、規則だからと拒否。

白人たちの鬱屈した差別意識の表裏を鋭く告発しています!
これもネタバレになるかも知れませんが、映画の最終盤で場末のバーで ショパンのバラードを 超絶技巧で弾いたあと、そのバーでライブを やっているジャズバンドと即興演奏する場面が感動的!
そして、全編に渡って、シャーリーを演ずるマハーシャラ・アリが 超絶技巧も含めて実際に演奏しているように見えました!
処でタイトルの『GREEN BOOK』とは、ヴィクター・H・グリーン氏により 1936年から1966年まで毎年出版された黒人でも利用可能なホテルや 店舗を紹介した旅行ガイドのことでした!
予告編にも演奏している風景有り! 【公式】『グリーンブック』3.1(金)公開/ 本予告 《本年度アカデミー賞作品賞含む3部門受賞!》 予告編映像へのリンク
映画【グリーン・ブック】公式サイト
Movie Walker による作品紹介 【グリーン・ブック】
第76回ゴールデン・グローブ賞で作品賞など最多の3部門に輝いた、実話を基にした人間ドラマ。人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人の天才ピアニストと、彼に雇われたイタリア系の用心棒兼運転手との旅を描く。『メリーに首ったけ』などコメディを得意とするファレリー兄弟の兄ピーターが監督を務める。
【作品データ】 原 題 : GREEN BOOK 製作年 : 2018年 製作国 : アメリカ 配 給 :ギャガ 上映時間 : 130分
【映画のストーリー】 結末の記載を含むものもあります。 1962年、アメリカ。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるイタリア系のトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、粗野で無教養だが、家族や周囲から愛されている。 “神の域の技巧”を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)は、まだ差別が残る南部でのコンサートツアーを計画し、トニーを用心棒兼運転手として雇う。正反対のふたりは、黒人用旅行ガイド『グリーンブック』を頼りに旅を始めるが……。
【キャスト・スタッフ】 配 役 : 役 名 ビゴ・モーテンセン:トニー・“リップ”・バレロンガ マハーシャラ・アリ:ドクター・ドナルド・シャーリー リンダ・カーデリニ:ドロレス ディミテル・D・マリノフ:オレグ マイク・ハットン:ジョージ
監督:ピーター・ファレリー 製作:ジム・バーク チャールズ・B・ウェスラー ブライアン・カリー ピーター・ファレリー ニック・バレロンガ
製作総指揮:ジェフ・スコール ジョナサン・キング オクタビア・スペンサー クワミ・L・パーカー ジョン・スロス スティーブン・ファーネス
脚本:ニック・バレロンガ ブライアン・カリー ピーター・ファレリー
撮影:ショーン・ポーター 美術:ティム・ガルビン 衣装:ベッツィ・ハイマン 編集:パトリック・J・ドン・ビト 音楽:クリス・バワーズ 音楽監修:トム・ウフル マニッシュ・ラバル
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テーマ:アメリカ映画
- ジャンル:映画
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