2014年8月5日(火)
ヤンキースの田中将大投手が、右肘靱帯(じんたい)部分断裂から休業していたが、 リハビリの効果があってか、今日からキャッチボールを再開したとの話題が大きな ニュースになっています。
高校野球での一人の投手の『英雄主義的』完投・連投がもてはやされていますが、 結局それで体を壊す選手が続出していることが覆い隠されていることが問題です。
私は、1年ほど前に 【1試合辺り百球まで。 連投の禁止!】 を提唱しています。 ブログで書いたのですが、殆ど反応はありませんでした。
【1試合100球まで、且つ連投の禁止】 を義務付けるべき 観劇レビュー&旅行記 - 2013年4月4日(木)
これを実現するには複数の優秀な投手が必要となり、多くの高校では難しいと云う ことがあるかも知れませんが、二番手・三番手が頑張るからこそ、面白い試合展開に なり、これがもっと高校野球を活性化し、楽しみが増えると言うもの。
そうすることにより、複数の有能な投手を育成できたチームが進出し、 試合はもっと興味深い展開になると思います。
分野違いですが、宝塚歌劇でも、Topスターに次ぐ 二番手・三番手がいるからこそ 舞台が変化に富み楽しいものになっているのです。
ダルビッシュ選手は、以下のような提案をしているとのこと。
【学年別で1日に可能な投球回数を決めた方がいいと思います。 高校1年生は5回まで、2年生は6回まで、3年生でも7回まで】 (毎日新聞 2014/8/5 ほか 元ネタは、ダルビッシュ選手のTwitter )
とても良い提案だと思います。
高校野球連盟の基本規則として、各チームに順守させれば、共通・公平な基盤で 闘えるものと思います。
ぜひ、実現していただきたいと思います。
社説:甲子園投球制限 選手の将来を考えよう (毎日新聞) - 2014年08月05日 東京朝刊 夏の全国高校野球大会が9日開幕する。代表49校は炎天下での地方大会を戦ってきた。連投が続き、肩や肘の疲労が抜けきらないままマウンドに登る投手が心配だ。
甲子園では昨夏から準々決勝の翌日に休養日を設けている。決勝までの3連戦をなくすことで選手の負担を軽減することが最大の狙いだ。連戦の影響を最も受けるのが投手であり、故障の予防にもつながる。
健康管理の取り組みをさらに進める形で日本高校野球連盟は甲子園での投球数や投球回数の制限、延長戦で塁上に走者を置いた状態で始めるタイブレーク制度の導入についてアンケートを実施中だ。全加盟校が対象で、8月末に結果を集約する。
昨春のセンバツ大会で3日連投を含め5試合(4完投)で計772球を投げた投手がいた。大会後の精密検査で肩や肘に問題は見つからなかったというが、投球数を制限すべきではないかという議論がインターネット上で交わされた。
試合時間の短縮にもつながるタイブレーク制度はすでに秋の明治神宮大会や国体で導入されている。今年3月の日本高野連理事会で春と秋の地区大会や都道府県大会での採用が認められ、関東と北信越の地区大会で初めて実施された。
日本高野連の動きを受け、ツイッターでいち早く反応したのが米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手だ。1日に可能な学年別の投球回球として1年生5回、2年生6回、3年生7回を例示した。 選手それぞれの発達、発育段階に応じて投球制限を設けるという主張は一考に値する。春夏合わせて4度の甲子園を経験しているダルビッシュ投手ならではの提案と言えよう。
選手たちが好きな野球を長くプレーできる環境を整えるという点に異論はないだろう。だが、「完投してこそエース」という考え方は指導者や選手たちの間で根強く、投手生命を脅かす恐れのある連投を「美談」と捉えるファンもいる。
また、投球制限が制度化されると、複数の投手が必要になるため公立に比べて選手層の厚い私立の強豪が有利になるとの見方がある。部員不足に悩む学校にとってはさらに負担が増すことになる。公平性をいかに保つか難しく、悩ましい問題だ。
リトルシニアやボーイズリーグなど主要な中学硬式野球リーグは今年、試合で投球できるのは1日7回まで、連続する2日間では計10回までとするガイドラインを設け、試験的に実施している。問題点などを検証して参考にしたい。
アンケート結果を尊重しつつ、選手たちの健康と将来を第一に考え、最善策を検討してほしい。
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(左のアイコンをクリックして もらえたら嬉しいです) ******************************************* 田中将、27日ぶりキャッチボール=「ステップアップできた」-米大リーグ (時事通信)- 2014年8月5日(火) 8:30 【ニューヨーク時事】 右肘靱帯(じんたい)部分断裂のため戦列を離れている米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(25)が4日、ヤンキースタジアムでキャッチボールを再開し、復帰へ向けて前進した。ボールを投げたのは試合後に右肘の痛みを訴えた先月8日のインディアンス戦以来、27日ぶり。田中将は「一つステップアップできてほっとした」と話し、痛みもないという。 田中将は「投げる前まではわくわくした。実際に投げられて、いい時間が過ごせた」と明るい表情。報道陣が球場に入れる時間の前に、グラウンドに出て約20メートルの距離で軽く25球を投げたという。 見守ったジラルディ監督も「きょうはいい第一歩になった」と話した。今後は徐々に強度を上げ、ブルペン投球やマイナーでの調整登板を経て、順調なら9月初めに復帰できる見通し。 大リーグ1年目の田中将は、ここまでチームの中心投手として12勝4敗、防御率2.51の好成績を収めている。 (2014/08/05-08:30)
日本野球経験者は「6人ローテ」を支持! 米メディアやファンも中1週間のローテーション制に傾きつつある!? (週刊野球太郎) - 2014年7月30日(水)16:07 オールスターゲーム前日の記者会見でレンジャーズのダルビッシュ有が提唱した日本式の「先発ローテーション6人制」。その後の米メディアの動向に注目が集まっていたが、7月21日にニューヨーク・タイムズ紙が「(個人の)先発機会が減っても投手たちの腕を守るべき」という見出しでダルビッシュの発言を取り上げたところ、ほかのメディアも追随。ダルビッシュの意見に否定的な報道は現在のところ見当たらず、「日本のやり方を参考にするべきなのでは?」という見方が高まっている。
田中将大の故障とタイブレーク導入。「球数制限」と「選手層」の狭間で (Number Web) - 2014年7月21日(月)16:30 ダルビッシュはイニング制限を支持
ダルビッシュはこのタイブレークには興味を示していない代わりに、高校生のイニング制限を提案している。ツイッターにつぶやいた言葉を紹介しよう。
「学年別で1日に可能な投球回数を決めた方がいいと思います。 1年5回、2年6回、3年7回って感じで。ベンチ入り可能な選手も18人から増やせばいいと思います。」
ダルビッシュの見識は見事というしかないが、球数制限やベンチ入り選手の増加は、即ち選手層の厚い有力私立校に有利に働くという考え方がある。1人の絶対的エースの連投や延長戦での力投があってこそ公立校は勝ち進むことができるのに、球数制限、イニング制限、連投禁止が定められたら私立の壁は今以上に高く厚くなる、これは公立校で指揮を執る監督なら誰でも一度は考えたことがあるはずだ。
高校野球では根強い完投主義
タイブレークにしても球数制限にしても、誰もが納得する答えはない。田中将大の故障は実にさまざまな問題を投げかけたわけだが、この話題を冒頭で紹介したのは、この夏の地方大会で、プロ野球では当たり前になっている分業制(継投)がたいして行なわれておらず、1人の投手による完投を数多く目にしたからだ。
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